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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 魁、干場塾!

第9回  干場のオーデマ ピゲ(AP)ロイヤル オークの購入秘話!

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名は体を表す。物も体を表す。一生時計の選び方。

34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場(ほしば)のコーディネートを徹底解剖! 第9回目は、干場編集長が愛用するあの時計について、いろいろと聞いてみました。

サトシーノ「この時計、今日もつけてますよね! オーデマ ピゲ(AP)のロイヤル オーク。僕の周りでも干場さんの真似して買った人むっちゃいますよ! 僕も憧れなんですよね〜。これ買ったきっかけってあったんですか?」

干場「これはね〜。独立して自分の会社、㈱スタイルクリニックを作ったときに記念で買ったんだ。実はね、自分と同じ1972年生まれなんだよ。そこに運命を感じてさ。」

サトシーノ「へ〜! そうなんですね。でも、腕時計って沢山のブランドがあって、100万円超える腕時計って、それだけの理由じゃあ、購入の決め手にならなくないですか? 時計選びって本当に難しくて~。何かアドバイスってあります?」

干場「そうだな〜、サトシーノ。じゃあ、まずはコレを知っておくといいよ。イタリア男たちの時計選び方ね。イタリアではさ、時計選びにおいて4つのスタイルが似合うのが良いとされてるんだ。何だかわかるか?」

サトシーノ「これは自信ありますよ! 4つのスタイルですよね。そう来たら、まずはスーツ!  それにフォーマル。それから……カジュアル?  う〜ん、やっぱりわかんないです」

干場「お! いい感じいい感じ! スーツとフォーマルはOK!  まぁ、タキシードに似合うということだから、ほぼ正解だな。カジュアルは具体的にいうと白いTシャツ&ブルージーンズ。では、最後のひとつは、わかるかな〜? ヒントは頭文字が『み』と『バ』だ」

サトシーノ「ええええ!『み』と『バ』?  う〜ん、ということは、みかんにバナナですね?」

干場「そうそう、やっぱりフレッシュな果物が似合う男! フレッシュな男には、みかんとバナナが欠かせないからね。最近では、そういうみかんとバナナをジューサーに入れて、ミックスジュースにするのが健康にはいいとされてるよ。ってなんでやねん(笑) 違うわい!」

サトシーノ「えぇぇぇ〜! じゃあ〜、もしかして、もしかして、みんなでバイビーとか?」

干場「そうそう、やっぱりみんなでバイビーしたくなるからね、4月とかは……。春は別れの季節って言うし。ひとりでバイビーすると切ないけど、みんなでバイビーすれば心に残るし……。」

サトシーノ「そうですよね〜。あと、みつ子とバイビーっていうのもありますもんね?」

干場「そうそう、こないだまで付き合ってた、みつ子と、とうとうバイビーすることになってさ。結構好きだったからバイビーするのが心苦しくてさ〜。本当に悲しいんだ。」

サトシーノ「それは残念でしたね。あ、あと、あれはどうですか? ミランダ・カーとバランスボール」

干場「そうそう、こないだミランダ・カーと合ったときに、思わずバランスボールやってさ。思わず誘っちゃったんだ。一緒に乗りながらキュッキュッてやりませんか? ってね。って、なんでやねん。お前のせいで、途中から全然変わっちゃったじゃないかよ!(笑)。 違うわい! 答えは、「水着」と「バスローブ」! 水まわりのスタイルでも似合う時計ってこと」



サトシーノ「ああ、なるほど〜。 だからこの写真でもジャグジーで付けてるんですね!」

干場「そういうこと。だから、もちろん防水性だし、オールラウンダーで付けられるってことが最低条件ってこと。いわゆるラグジュアリースポーツウォッチで、クルーズやヨットレースなど、俺の趣味にも合うんだ。 この時計一本あれば、他にアクセサリーはジャラジャラ要らないんだよ!」

サトシーノ「むちゃ格好良いっすよね〜。でも本当にシンプルで、飽きがこないデザインですけど……。値段のわりに、なんか物足りないって感じもするんですけど」

干場「この時計の素晴らしさは、その作りにあるんだよ。エコラグポイントが沢山、詰まってるんだ! まず、このベゼルににあるビス部分みてみ?」

サトシーノ「ビス! ロイヤル オークといえば、これがアイコンっすよね〜。 何か特別なことあります?」

干場「ビス何個ある?」

サトシーノ「え〜っと……。いち、に~。さ~ん」

干場「小学生か!  パッと見れば数えられるだろ(笑)。8個だよ! で、そのビスの頭の部分マイナスドライバーで留めてるんだけど、注目はその方向。良く見てみ?」



サトシーノ「ん?   あっ!!!  全部ビスが止まってる!うわ、すげー!」

干場「アホか。当たり前だろ、ビスが止まってるのは……。いや、そうじゃなくてもう一回見てみろよ!」

サトシーノ「うわ、全部方向が内向きになって揃ってる」

干場「そー! 気が付くまでに長かったなあ〜。 ソレ、人の手で計算されてその位置で止まるようにしてるんだよ。 それから、ブレス見てごらん、すごくマットに見える。 これを斜めにするとキラキラして見えるだろ?」

サトシーノ「本当だ! 何でですか!?   不思議っす!」

干場「普通ブレスのコマって、角じゃない? けど、このAPは、面取りっていって、角の部分を職人が手仕事でひとつひとつ鏡面仕上げに研磨してるんだ。だから、真正面で見るとマットなんだけど、角度を変えるとこんな感じでキラキラって見えるんだよね。しかも立体的に作られることで、手首にはめた時にも違和感がないんだよ。」

サトシーノ「へ〜! ✕10!!  凄いなあ〜。仕事が超細かいんすね。干場さんの手首って超細いですもんね! まさか、その腕もAPの職人に面取りされてるんじゃ…」

干場「いや〜、職人凄いだろ。俺の腕も丁寧に面取りしてくれて見事にキレイな手首に…ってなんでやねん! 俺の腕も八角形って言ってる場合か! ちゃうだろ、俺のはナチュラル面取り! って、それも意味わからんな笑。」

サトシーノ「(爆笑)干場さん…本当スベらないっすよね〜! ボケはいいんで、ちゃんと良さ説明してくださいよ」

干場「ボケてんのはお前だろ! 笑。で、話戻すぞ。 この時計の裏面見ると…スケルトン仕様になってるだろ?そこから見える色々な細かいパーツ、それ一個の時計に数百パーツ以上が埋めこまれるてるんだ。その中の事、なんて形容されてるかわかるか?」

サトシーノ「えー! う〜ん。なんだろ…あ!わかりました、アイランド!」

干場「夏夏夏夏、ココナッツ〜、アイアイアイアイアイランドってちゃうわ! ミクロコスモス(宇宙)って言われてんの! 歌わすな! それでな、この細かなパーツひとつひとつが、全てちゃんと働かないと(機能しないと)この時計は動かないんだ。それは、会社も一緒。300人いる会社なら、300人全員がきちんと働かなきゃ、その会社は機能しないだろ?」

サトシーノ「なるほど、奥深いっすね…。俺もそのパーツのひとつに『FORZA STYLE』でなれてますかね…」

干場「もちろん、パーツにはそれぞれ役割ってのがちゃんとあるんだ。仕事だって一緒。それぞれの役割を果たすことが大切。お前の場合は…ボケしかないか(笑)。まあ、ムードメーカーってことで今はいいんじゃないか?それも大切だ。ただ、早く覚えて、俺の仕事少しは減らしてくれよ〜。頼むぜ」

サトシーノ「はい! 真剣にボケますね! これからも!」

干場「そこだけ磨くな! 笑。「サトシーノ」ってなんかぬけた感じの名前だよな〜。それが原因かもな。誰がつけたんだあ、って俺か笑。名は体を表すっていうけど、実は物も体を表すんだ。」

サトシーノ「どーいうことっすか?」

干場「APのロイヤル オークって8角形のそのフェイスだろ? 実は船の窓をイメージしてるんだ。つまりは船旅にピッタリのデザイン。これは、ジェラルド・ジェンダっていうデザイナーが作ったものでさ、実は名作中の名作と言われるバシュロン コンスタンタンの222モデルやパテックフィリップのノーチラスもジェラルド・ジェンダ作なんだ。」

サトシーノ「えー! すごーい!! まじっすか! あの名作も同じ人のデザインなんですね! 時計全然興味なかったんすけど、一気に欲しくなった〜!」


 



干場「お前のロレックスのサブマリーナも超イイじゃん! それ、俺も持ってるけど、それもAPと同じくラグジュアリースポーツウォッチだぜ。見せてみ。おー! やっぱりイイね、このつけた感じ。たまには変えっこするか!(笑)」

サトシーノ「薀蓄聞いたら、やっぱり人にすぐ言いたくなりますね!」

干場「あー、ダメダメ! 女性にこんな薀蓄こっちから言っても嫌われるだけ!  女性が興味もって聞いてきたら嫌味なく伝えたら良いけど基本は黙っとくのが良いんだよ。自分だけがそのこだわりをもってるってのが、真のある男ってもんだ。」

サトシーノ「やば、干場さん、やっぱこれ欲しいっす! 替えっこしましょー!」

干場「お前、やっぱり人の話聞いてないだろ〜笑。 金貯めて、人生の節目に自分で買いなさい笑。」


今日はここまで!

Photo,Text:Satoshi  Nakamoto


 

 



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