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首都ブラジリアを作った建築家、
オスカー・ニーマイヤーをご存知?

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建築という概念を超えた世界遺産に迫る展覧会がコチラ!

世界遺産というと富士山のような雄大な自然や古代や中世期の文化遺産などが思い浮かびますが、近代の文化遺産も多く選ばれています。その中で、首都を丸ごと作りあげるという約60年前に実施された国家プロジェクトがあるのをご存知でしょうか?

舞台となったのは、日本からはほぼ地球の裏側、ブラジル。ワールドカップにオリンピックと、世界的なイベントが続けざまに実施される南米のなかでも大きく飛躍を迎えている国の首都ブラジリアは、実は近年作られた首都でした。文化や経済振興の理由で首都を移転する国はいくつか例がありますが、その結果が世界遺産にまで認定されているのは稀有なこと。

元の首都は「リオのカーニバル」で有名なリオ・デ・ジャネイロでした。しかし、この都市はポルトガルの植民地時代からの歴史があり、新たなアイデンティティを持つ首都として1956年ジュセリーノ・クビチェック大統領の下で新首都計画が立ち上がります。このときに新首都の設計を依頼され、新首都計画 コンペを編成し審査委員会員としても参加したのがオスカー・ニーマイヤーなのです。

オスカー・ニーマイヤー《ブラジリア大聖堂》Photo: Leonardo Finotti
オスカー・ニーマイヤー《サン・フランシスコ・デ・アシス教会》Photo: Leonardo Finotti

新首都ブラジリアのアルヴォラアダ宮殿、議会議事堂、プラナウト宮殿、最高裁、ブラジリア大聖堂などを設計し、内外で高い評価をうけ、アメリカ建築家協会ゴールドメダルプリツカー賞高松宮殿下記念世界文化賞など、世界中の建築賞を受賞。そんなオスカー・ニーマイヤーの日本での初の大回顧展が、東京都現代美術館で開催されます。

+81 Voyage Magazine Photo by 旗手 浩

本展「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」では、2012年に104歳で亡くなる直前まで精力的に設計を続けていた彼のほぼ1世紀にわたる建築デザインを、図面や模型、映像などで紹介。

今回の展示の見所のひとつが、代表的な建築物が大小様々なサイズの模型で見られること。代表作のひとつである、イビラプエラ公園の30分の1の模型は、約500㎡のアトリウムの大型空間で体感できる仕掛けとなるそうです。会場のデザインは、ニーマイヤーに大きく影響され、ニーマイヤー本人にも会ったことがある日本の建築家ユニット、SANAA。ブラジルの光をおもわせる白を基調に、ニーマイヤー建築が持つダイナミックでモダン、そして有機的な曲線を会場のデザインにも取り入れています。

まだ日本ではあまり知られていない、オスカー・ニーマイヤー。都市を作るというダイナミックな「建築」に挑んだ男の生き様を体感すれば、自分の日々の仕事の悩みなんて小さく見えてしまうでしょうね。イケフォーのあなた、ぜひご覧あれ!

Text:Yuko Kitamoto

【問い合わせ】
オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男
会期:2015年7月18日(土)〜10月12日(月・祝)
開館時間:10:00~18:00(7~9月の金曜日は21:00まで)
*入場は閉館の30分前まで
会場:東京都現代美術館 企画展示室地下2F
休館日:月曜日(7月20日、9月21日、10月12日は開館)、7月21日、9月24日
観覧料:一般¥1,100 / 大学生・専門学校生・65歳以上¥800 / 中高生¥600 / 小学生以下無料*20名以上の団体は2割引き
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添者(2名まで)は無料。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/oscar-niemeyer.html

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