何故? イタリア人が、夏にもカシミヤを纏う訳とは
34歳、只今イケフォー見習い中の編集部員サトシーノが小誌編集長の干場のコーディネートを徹底解剖! 第5回目の後編は、船旅で訪れていたモナコで履いてた赤パンが気になったのでその履きこなし術の続きを聞いてみました。
サトシーノ「干場さん、お疲れ様です。昨日は、急に出ちゃったんで、どうしようかと思いましたよ。原稿はアップしなくちゃいけないのに、まさかの中途半端だし……。しかし、本当忙しいっすね〜、干場さん。最近、干場さんは2人いるんじゃないか説っていうのが業界で出ているらしいですよ!」
干場「あ、そうにゃにょ?」
サトシーノ「なんですか、急にわけわからない言葉使いして(笑)」
干場「にょにょにょ? 話がそれたけど、このパンツはMANGOっていって、スペインのGAPのようなブランドのものなんだ。よく見たら真っ赤じゃないんだよ。ピンクっぽく色落ちしたフェード感ある赤だろ? これが気に入って買ったんだ」
サトシーノ「いい色ですよね~。トリコロールカラーだけど、真っ赤じゃないからパキッとし過ぎて無くて、全体の印象が柔らかい感じが出てますよね。ところで、このニットっとシャツって見るからに上質っぽいですけど、素材はなんですか?」
干場「シャツはリネン100%で、ニットはカシミヤ100%。ヨーロッパは、とにかく寒暖の差が激しくて昼間は暖かくても、ゴールデンウィークといえど、日が落ちると急激に寒くなるからね。カシミヤのニットが必需品だんだ。だからイタリア人とか夏でもカシミヤのニットを腰に巻いたり肩に掛けてたりするだろ?」
サトシーノ「確かに! よく見ますよね。あれは温度差が激しい気候に合わせた必然的な素材の組み合わせだったんですね!」
干場「その通り。それと、さっき言ってたけど全体の印象が柔らかく見えるっていうのは、シャツの裾をあえて出してるって所もあるんだよ。このテキトーっぽさがエロサバの真骨頂。キッチリこのスタイルでシャツをインなんかしてたら、真面目な服好きの単なるオッサンでしょ(笑)」
サトシーノ「出ました!エロサバ~! 上品にコンサバスタイルをしながらセクシーに見せるっていう干場さんの得意なスタイルですよね!」
干場「そう、きちんと上質なものを身に纏えば、着こなしなんて実はど~だっていいんだよ。シャツの裾出ようが気にしないし、思うがままに着れば良いのさ! まあ、そこまでいけば、ナチュラーレ」
サトシーノ「基本を知った上で上質なものを自由に着崩す……ブルース(音楽)っぽいですね~」
干場「そう! ブルース・リーね!」
サトシーノ「そっち!?(笑)好きですよね~ブルース・リー。ま、どっちでも良いです(笑)」
今日はここまで!
Text:Satoshi Nakamoto
【バックナンバー】
【連載】「魁、干場塾!」
第5回 カラーパンツの履きこなし方 前編
【連載】「魁、干場塾!」
第6回 干場流カラージャケットの着こなし術