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FASHION

【連載】イケフォー逸品図鑑
第2回 ベルベストのジャケット・イン・ザ・ボックス

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北イタリアが誇る
端正かつ軽やかな仕立てのジャケット

40代の男性が持つべき逸品を紹介するこのコラム。第2回となる今回は、軽やかさと最高品質が共存するイタリアの秀逸ジャケットをご紹介します。


ベルベストは1964年にイタリア・パドヴァで創業し、名だたる有名メゾンのOEMを手掛けたことで有名になったブランドで、そのテーラード技術には定評があります。創業者のアルド・ニコレット氏は販売エージェントを営んでいたという経歴の持ち主。現在はその孫が受け継いで3代目となっているイタリアらしい家族経営の企業です。クラシコ・イタリア協会設立当初よりその会員でもあり、“完璧な品質を求める”という信念の下、伝統的な縫製技術を守っているブランドとしても認知されています。

イタリアのクロージングというとさまざまなブランドがありますが、マシンメイドの中では最高品質を誇るブランドとして位置する、メイド イン イタリーブランドがベルベストなのです。

今回ご紹介するこちらのジャケット「ジャケット・イン・ザ・ボックス」は、小箱に入るくらいに折りたためるほど軽やかな仕立て、という意味がネーミングの由来。元は地中海地方の海外リゾートウエアとして作られた軽いジャケットが前身で、ベルベストを代表するモデルです。

ここの特徴でもある丸みを帯びたシルエットで、上品なロールを描くラペル、包み込むようなショルダーラインは、タイトすぎず固すぎないモダンな風味が絶妙な魅力を湛えています。肩には薄いパッドが入っており、胸周りは毛芯入りで仕立てていますが、ベルベストオリジナルのごく薄手のものを使用し、着た時の軽さと肩や胸周りのボリューム感がなんとも秀逸。毛芯は肩と胸周りで異なるものを採用して調整。薄くて軽いのにきちんとテーラードのフォルムが出ているそのシルエットが、ベルベストの技術力の高さを物語っています。

また流れるような裾のラインなどは、見る人が見ればわかる、上質な美しさを醸し出しています。

こちらのジャケットは生地に最高級のスーツ生地で知られるイタリアの老舗レダ社のヴァカンツァを採用。この生地はナチュラルストレッチの効いたウール100%で、撥水加工と生地の表面温度を8度下げるという特殊加工を施しており、天然素材ならではの涼しさと吸湿性を備えています。所謂、化学繊維の涼感ハイテク素材ではなく、あくまでも天然素材にこだわって作られているあたりがベルベスト所以。

ウールは復元性と吸湿性がきちんとありつつ、天然繊維ならではの品と格を感じさせながらボディに優しく寄り添ってくれるため、暑い季節にも重宝する一着です。デザインはとことんベーシックで、長すぎず短すぎない着丈、ハンドステッチ風の丁寧なディテールなど端正な作り込みとなっています。

暑くなるにつれダレがちなビジネススタイルに、活を入れきちんと感を演出してくれる救世主のジャケット。もちろんカジュアルにも使える汎用性も魅力的で、カジュアルといえども崩しすぎない大人のスタイルが楽しめます。

クラシックの領域に存在する、着る人をエレガントに見せつつもこれ見よがしでないベルベストの「ジャケット・イン・ザ・ボックス」。大人のワードローブにぜひ加えたい一着です。

動画では、バーニーズ ニューヨークのメンズ バイヤー高橋孔明さんに、その特徴と魅力を語っていただきました。こちらもぜひご覧ください。


【商品データ】
ネイビーにペールブルーのウインドウペーンが爽やかかつ端正なイメージ。衿裏やパイピングにはバーニーズ ニューヨークの別注であるミントグリーンカラーを採用。リゾート地でのトラベルジャケットの名残から、内側にはファスナーポケットも付いています。着心地を考慮し袖には裏地が施されています。

ジャケット¥180,000/ベルベスト(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)

【問い合わせ】
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター 
0120-137-007

Photo:Yasuhiro Ito
Styling:Masaki Saruwatari
Text:Yoshie Hayashima

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