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パリやニューヨークのコレクションの舞台で東洋的な美の唯一無二の存在感で活躍し、パフォーマー、クリエーターとして時代を彩った山口小夜子の軌跡が展覧会に

近年、日本独自のユースカルチャー“Kawaii”をはじめとしたソフト領域が、政府が推し進めるクールジャパン戦略の追い風も受けて国際的な評価を得ています。しかし、それよりはるか昔の約40年前、モードの発信源であるパリ・コレクションで注目されていたのは……“東洋の美”を体現化したような、ある一人の日本人女性でした。

彼女の名は、山口小夜子。今のようにアジア人女性をモデルに起用するブランドは多くない時代だった1972年、パリ・コレクションにファッションモデルとして登場しました。その圧倒的な存在感で、瞬く間にアジア人初のトップ・モデルとなり、パリ&ニューヨーク・コレクションをはじめ世界を舞台に活躍、フォルツァ読者の世代には「資生堂」のポスターやCMを思い出す方も多いでしょう。

しかし「漆黒の髪」と印象的な「切れ長の目」を彩る「黒のアイライン」といったアイコニックな印象がどうしても残る彼女、パフォーマーとしての活動はあまり広くは知られていないのでは。

晩年の彼女は若手の表現者たちとのファッション、音楽、ダンス、映像など様々な要素が入り混じることによるパワーを作品にする活動を行っていました。その軌跡を振り返る展示会が、2015年4月11日より東京都現代美術館にて開催されます。当時の“若手の表現者”であり、現在も最先端で活躍する宇川直宏森村泰昌らも、彼女にインスタレーションを捧げるとのこと。

日本を代表するミューズの魅力を様々な側面から辿る本展示では、唯一美を追求し、世界に切り開いた山口小夜子のスタイルや生き方を改めて知るまたとない機会。「Kawaii」のもっと奥の“美学”について想いを馳せる、オトナな時間が過ごせそうではないでしょうか。

Text:FORZA STYLE

(写真 左から)
「三宅一生『馬の手網』を着た小夜子」撮影:横須賀功光 1975年/「資生堂 舞」ポスター 撮影:横須賀功光 AD:中村誠 1978年/撮影:下村一喜 2005年/撮影:横木安良夫 1976年

【展示会詳細】
『山口小夜子  未来を着る人』
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F
会期:2015年4月11日(土)〜6月28日(日)
開館時間:10時〜18時(入場17時30分まで)
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/sayokoyamaguchi.html

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