最近、古着が人気ですよね。
古着屋がある街がテレビで取り上げられる機会も多くなりました。
そんな古着ですが、なかなか高くて手が出せない……どうしてあんなに高いんだ?と思った方もいるのでは。
ということで今回は、古着屋の仕組みや古着の値段について解説していきます!
古着屋のコスト
古着屋を運営するうえでかかる費用は様々。
まず、買い付けに費用がかかります。
販売価格にもよりますが、価格帯が安ければ安いほど売れるのは早いですから、余裕を持った仕入れが必要で、そうなると年間で最低でも100~200万円ほどかかります。
次に人件費。古着屋の場合、人件費は全体の売り上げの約2割です。
他にも重要なのが、店舗費用。
店舗費用というのは、店の内装や外装の準備にかかる費用です。綺麗なお店やオシャレなお店には入ってみたくなるものですよね。そんなお店作りにも、もちろん費用がかかるわけです。
仕入れ方法
仕入れ方法にはいくつか種類があります。
①現地直接買付
海外のマーケットなどに直接出向いて買い付けを行います。
②バイヤー買付
バイヤーによって国内に輸入され販売されているものを買いつける方法です。
③海外のオークションサイト
オークションサイトでも古着は出品されているので、ここから仕入れる手も。ただし、海外からだと円安の影響もあり、10年前に比べてもかなりのコストアップしています。
古着は希少価値が全て?
希少価値は大事な要素ですが、それだけではありません。
人気度×希少性=価格
例えば、今は生産できない素材が使われていると、希少価値が高いということになりますよね。そしてそういったものにはプレミアムな人気がついてくため、必然的に値段も上がります。その価格上昇カーブはとどまるところがありません。リーバイスのビッグEは、20年ほど前には2,3万円でも程度のいいものが見つかりましたが、今やその価格は10倍以上。リーバイス501の大戦モデルなんかだと程度が悪くても間違いなく高級車一台分の価格がついたりします。
投資目的による価格の吊り上げ
古着がいつの間にか投機対象に。
今まで紹介したシステムとは別に個人からの委託販売があります。ジーンズ1本1000万円! 我々から見たら法外な価格で売られていたりします。なんでそんな価格でって思いますよね。その背景には、デニム愛好者ではなく投機目的でヴィンテージデニム市場に参入してきた人たちがここ最近増えているからです。自分たちで価格を設定して仲間うちで取引を成立させて価格の吊り上げを狙う。金やダイヤモンドといったそもそもその希少価値が社会全体の共通認識として認められてきたものとは別世界の市場価格を付与され始めたヴィンテージデニム。こちらには一般の方が近づくのは避けた方が良いでしょう。
いかがでしたか。
年々、店舗数も増えて需要が拡大している古着市場。この春からオシャレのもう一つの楽しみとしてみなさんもお店をのぞいてみてはいかがでしょうか。昔欲しかったあのアイテムがあなたを待っているかもしれませんよ。
Text:FORZA STYLE