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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「孫の将来は、医者以外認めない!」孫依存の姑が教育方針に過干渉する、闇深い理由。

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「尋ねてくるときは急で、来る20分前に『野菜とお米あるから持っていくね』と電話してきます。いろいろ援助してくれるのは助かるんですが、突然来られるのは困ります。片付けもしないといけないし。

子どもたちが小学校へ上がる前から、『医学部を視野に入れた勉強をしなさい』と強く言ってきて、県内にある私立や進学校のパンフレットを持ってくるんですよ。医者になるためには低学年から頑張らないといけない、小さいうちから他の子と差をつけないと医学部には行けないって熱弁してきます。

たしかに勉強は大事だし私立へ行くのも賛成です。でも、選択肢を与えず医者しか見えていない姑に嫌気がさしてきたんです」

舞子さんが暮らす街では私立小学校が存在しておらず、基本的に小学校は公立へ通うのが当たり前だった。

中学からは中高一貫校の私立が4校、進学校といわれる公立中が2校ある。教育熱心な親は中学受験を視野に入れ、小学校低学年からの学習に注力するのだ。

医者になることは進学校のなかでも上位でないと難しく、地頭と勉強量が関係してくる。

「亡くなった祖父は医者で、父と母は薬剤師。両親は偏差値の高い大学を出ているため、娘たちの地頭は悪くない。これから勉強を頑張れば医者は目指せる」

姑はそう言い張り、舞子さんの教育方針にとにかく口を出してくるのだった。

「周りからは『孫に関心があるのは羨ましい。金銭援助があるなら多少は我慢すべき』なんて言われます。たしかに人並以上の豊かな暮らしはしていますが、子どもたちの教育面や私たち家族がやることなすことに干渉されるのはストレスなんです。

長女と次女は2歳からスイミング、幼稚園からそろばんとピアノ、英会話。すぐ辞めたけれどバレエと体操教室も。なんでもやらせてきました。パートとはいえ、学校や平日の習い事の送迎は私なので大変です。小さい頃はのびのび遊ぶのも大切なのに、と思うところはあります」

長女は小学2年生、次女は6歳。子育ての大変な時期は終わり、ふらっと家族旅行に出かける余裕もできたが、姑の孫に対する執着や干渉は日に日に増していくのだった。

しかし、ある出来事をきっかけに姑からの過干渉が激減することになる。

後半では、妻だけを置いてけぼりにする家族旅行の実態から、姑の干渉が減った理由まで詳しくリポートする。

取材・文 錦城 和佳

▶︎後編に続く


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