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「忘年会の幹事?不参加なので先輩やってください」イラっとしたら負け…Z世代モンスターの指導に欠かせないこと。

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首をかしげながら話すのは、都内にある保険代理店に勤務する石川桃子さん(33歳・仮名)だ。営業担当の彼女は、今年4月に新卒入社した後輩(A子)の教育係である。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。

「時代が変わると世代間の価値観や考えも大きくズレてしまうのは珍しくありません。Z世代の長所はネットリテラシーが高い、自分らしさを追求する、金銭感覚がしっかりしているなどが挙げられます。一方で短所は、ワークライフバランスを重視していて、差別や不平等感に強い怒りを抱きがちです。Z世代を部下にもって接するなら、精神論ではなく根拠を示しやる気を出してあげるのがポイントなのですが、なかなかうまくいかないケースもあるようですね」

今回は、新卒で入社した後輩がモンスターとみなされた経緯についてリポートしていきたい。


「30代前半の世代は、世間ではゆとり世代やミレニアル世代と言われます。入社当時はなにかと『ゆとり世代は……』と言われてきましたが、現在そのように言ってくる人はいなくなりましたね(笑)

私が入社した当時、昭和世代は厳しい環境でも粘り強く働く姿勢が印象的でした。今年、やっと私たちの部署にも新卒社員が来たのですが、Z世代で価値観や考えが合わなく、教育係として悩んでいたんです」

桃子さんが話す後輩とは、今年4月に新卒入社してきたA子さん(23歳)のことだ。

白い肌に韓国風のメイクが似合うイマドキ女子。第一印象は、可愛らしい見た目とハキハキした話し方に好感が持てたよう。

そんなA子だが、実はモンスター社員の様子だ。

「入社当時、生理痛がひどいと言って休憩室で3時間休んでいたんです。『もう帰ったら?』と伝えても本人は絶対帰ろうとせず『休んだらよくなるので大丈夫です』と言い張っていました。だけど休んでいる間の給与は発生しているし、周りの社員も心配するため女性上司に伝えて帰宅するよう指示してもらったんです。」

A子が帰らなかったのは「有給をムダに消化したくなかったから」らしい。

「私たちの会社では、新卒1年目は10日の有給が付与されます。福利厚生はいいので生理休暇もあるけどそこは無給なんです。A子いわく、10日しかない有給を生理のためにつかうのはもったいないし、有給消化するなら旅行や美容をおこなう日に充てたかったらしいです。彼女の考えもですが、それを上司へハッキリ伝えることに驚きました」

ほかにも、入社3か月頃まで「教えてもらわないと仕事を進められません」発言を繰り返していたA子。



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