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【後編】全国で相次ぐ模擬試験トラブル。ブラックすぎる教育現場に迫る!

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「模試監督は教員でなくてもできる業務なので、校内で実施するなら、監督は学生アルバイトを雇うとか、なんなら予備校や塾から人員を派遣してもらうとか、そういう対策はできないのかって校長や塾などにも交渉しました。

しかし『そういった例は今までに無い』とか『学生バイトを雇った場合、どこから支払うのかという取り決めがないから無理だ』などと言われてしまって、認められませんでした」

 

隆史さんにしても真由美さんにしても、模擬試験自体の意義を認めていないわけではない。

「模試がなければ、生徒たちは、自分の立ち位置を把握できません。学校のテストでだいたいどのくらいの位置にいるのかを理解していても、自分が受験する大学を受ける予定の高校生たちの中で自分は何位なのかは、わからない。

だから、模擬試験を受験するというのは正しい判断だし、当然のあり方です。全国の学生が対象となる模試を受ければ、志望校に合格できる確率がどれくらいなのかとか偏差値を把握して、どの大学なら合格するのかという考え方もできます」

真由美さんは迷いなくそう話す。

 

「模試を受ければ自分の弱点を把握することもできます。個人成績表には、偏差値や科目別成績だけでなく、設問別の全国平均点との差なども掲載されているので、自分の不得意な単元が目に見える形として表れます。範囲の区切られた校内の試験よりも、苦手分野の把握にも役立つんですよ」

隆史さんも力強くそう言った。



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