「恐怖の婚活バスツアー」モラハラ、マザコン、ヤリモク男…26歳OLが見た、ヤバすぎるリアル。

婚活事情に詳しい、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。

「婚活バスツアーは若い人の間だけでなく、シルバー向けの企画も好評だと聞きます。配偶者に先立たれたり、離婚したひとたちが寂しさを埋める相手を探しに、バスツアーに参加しているのです」

幸子（仮名）は現在26歳。いわゆるアラサーと呼ばれる年齢だ。「30歳になるまでには絶対結婚したい」と常々思っていたという。

そんな幸子は、会社員の父親と専業主婦の母親というごく平凡な家庭で育つ。家柄は平凡だったものの、幸子自身は勉強が優秀だった。成績は常に学年上位、進学先の大学も東京の名門大だ。
就職活動もうまくいき、彼女は上場企業に内定した。
そして、大学卒業後の22歳のときに一人暮らしを開始。東京での就職も決まり、一人暮らし開始直後は順調そのものだった。
しかし、仕事が順調な一方男運は決して良くなかった。
合コンに何度か参加したものの良い相手に出会った試しがなく、幸子は合コンでの出会いは諦めていた。

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そこで幸子が思いついたのが、ネットで見つけた「婚活バスツアー」への参加だった。

合コンに参加したことはあったものの、婚活バスツアーは初めての体験だ。少し不安はあるが、「まだ見ぬ白馬の王子様と出会いたい」という願望が勝った。
職場の同僚の香菜（仮名）がつい先日、婚活でとある企業の若手社長と出会い結婚したということもあり、幸子は若干焦っていたのだ。