世界50本の限定生産のクロノグラフの新作「ヒストリアドール ニーノ・ファリーナ」
キューバデザインのスイスメイドウォッチCUERVO Y SOBRINOS（クエルボ・イ・ソブリノス）が「Historiador Nino Farina（ヒストリアドール ニーノ・ファリーナ）」を4月に発売。1950年に世界で初めて開催されたF1レースで優勝を収めた偉大なドライバー、エミリオ・ジュゼッペ・ファリーナ（愛称：ニーノ）に敬意を表したクロノグラフの新作です。
140年の歴史を有する「クエルボ・イ・ソブリノス」を知っていますか？
1882年、ラモン・イ・クエルボは、キューバの首都・ハバナの中でも一流ショップが集まるキンタ通りに高級時計宝飾店「La Casa（ラ・カーサ）」をオープン。やがてアルマンド・リオ・クエルボを含む兄弟たちが経営に参加し、後に店名を“クエルボとその甥達”という意味である「クエルボ・イ・ソブリノス」（以下CYS）に変更しました。事業を拡大させて、時計をスイスのラ・ショー・ド・フォンで製造。卓越したスイスの時計製造の技術に、ラテンの精神を吹き込むことに成功しました。
1940年代、砂糖需要の拡大により、キューバはかつてない好景気に沸きます。それと同時にCYSも絶頂期を迎え、パテック・フィリップやロレックスなどスイスの一流時計メーカーにオーダーしたショップウォッチが数多く誕生。アーネスト・ヘミングウェイ、クラーク・ゲーブル、ウィンストン・チャーチル、アルベルト・アインシュタインなど当時の多くの著名人たちが、CYSの顧客名簿にその名を連ねていることからも、その人気ぶりが窺い知れます。しかし、1950年代後半に起きたキューバ革命などの政情不安により、CYSは営業停止を余儀なくされました。
1997年、前CEOのマルツィオ・ヴィラによって発見されたCYSは、2002年本格的に時計ブランドとして復活。現在、スイスのルガーノを拠点に、栄華を極めた時代のCYSが残したムーブメント、当時のスケッチやデザインからヒントを得て、往年の時計コレクションに最新技術を融合させた、ハバナテイストを基調としたタイムレスでエレガントなタイムピースを生み出しています。
モーターレースの歴史と、それを今日の形に作り上げた勇気ある人々を敬愛している
すべての人の興味を掻き立てるユニークなタイムピース
1950年に始まったF1世界選手権で、イギリス開幕戦で優勝し、9月3日、イタリア・モンツァで行われた第21回イタリアGPで、No.10をつけた名車アルファロメオ158「アルフェッタ」のステアリングを握り、504kmのギャロップで優勝。初代F1世界チャンピオンに輝いたのが、エミリオ・ジュゼッペ・ファリーナ（愛称：ニーノ）。
イタリア人ドライバーとして初めて世界チャンピオンの称号を得ただけでなく、初戦におけるポールポジションの獲得、そのレースでの最速コースレコードを刻んだことは、初代1位を3つ獲得した「ハットトリック」と呼ばれています。
1906年イタリア・トリノで生まれたニーノは、「カロッツェリア・ファリーナ」を経営するジョバンニ・ファリーナを父に持ち、叔父のバティスタは、後にメイド・イン・イタリーのユニークで比類のないブランドとなる「ピニンファリーナ」を設立した人物です。
1920年代から1950年代にかけてカーレースへ挑戦し続けたニーノに敬意を表したクロノグラフの新作「ヒストリアドール ニーノ・ファリーナ」のムーブメントはスイス製自動巻き、キャリバーCyS 8128を搭載。デュボア・デプラ2020がベースで、パワーリザーブ40時間、エングレービングされたローターを備えています。
クエルボ・イ・ソブリノス「ヒストリアドール・ニーノ・ファリーナ」63万8000円（径42mm・高さ12mm）※世界50本限定生産「ヒストリアドール ニーノ・ファリーナ」は、直径42mmステンレススティール製ケースと無反射コーティングを施したダブルカーブサファイアクリスタルに収められ、ピストンスタイルのクロノグラフプッシュボタンがケースの右側に配置。ダイヤルに採用されたライトブルーとブラウンの色調は、ニーノがレース中にいつも着用していたレーシングオーバーオールにインスパイアされています。
ケースバックには“El primer Campeon del mundo” - F1初代世界チャンピオン、“the hat trick”の文字が刻まれ、中央にはニーノのサインをプリント。ストラップはブラウンの「レーシング・スタイル」マット・レザーで、かつてのレーシンググローブのような、多数のパーフォレーション（穴あけ）が施されています。
【問い合わせ】
株式会社ムラキ 時計部
03-3273-0321
クエルボ・イ・ソブリノス公式サイト
