デザインを手掛けたのは、2006年にアシュリー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセンが設立したザ ロウ。シンプルでありながら洗練されていて上質なコレクションは、セリーヌのフィビー・ファイロがいなくなったファッション界における迷い子たちに救いの手を差し伸べています。メンズに関してもメチャクチャ上質なファブリック、高いテーラリングテクニックを盛り込んだアイテムを展開していて、価格がもう少々抑えれているなら、たくさん欲しいくらいです。
肝心なサングラスのデザインについてですが、わりとクラシカルなウェリントンタイプ。リム、ブリッジ、テンプルすべてが、太めでボリューム感があり、インパクトは強め。存在感あるから、小顔効果も狙えるのかな。
キリっと上がったブローラインは、知的にも見せてくれます。
定番の黒フレームを筆頭に、ブラウンやクリアなどバリエーションも豊富で、レンズカラーも充実していたんですが、僕に最もハマったのがオリーブのクリアフレームにブルーめなグレーレンズの一本。紫外線透過率は0.1%以下なので、目にも安心!
コレだけ存在感が強いサングラスで黒フレームを選んでしまうと、どうも「サングラスしてまっせ」感が強くなって、個人的には苦手…。一方クリアフレームなら軽さも出て涼しげなんですが、完全クリアだと狙ってる感が出て、下手すると昔のお笑い芸人っぽくなってしまう…。
その点、このオリーブのクリアフレームは ほど良く軽さも出るけど、色が落ち着いてるので浮いた感じはなく、そこにブルー気味のグレーレンズが入ることで、シャープさも失っていない。
かなり気にってしまったので、即清水ダイブして愛用してたら、周囲からも結構好評だったんですが、当時オリバー・ピープルズが買収されるという話が持ち上がっていて、そうすると廃番になる可能性や残っても作りやクオリティに変化が出てしまう可能性があるので、まったく同じものを予備でもう一本清水ダイブしておきました。
ただ、2本ある安心感が災いしてるのか、よく見失う…。きちんとケースに仕舞って、バッグに入れればイイんですが、休日は手ブラなので、下手するとポッケに直入れして脱いでしまい、結果どこのポッケに入れたのか忘れる始末……。洗濯カゴのポケTから出てくるなんてことも しばしば。
サングラスをなくさないイイ方法があるならホント知りたいです。
Photo:Riki Kashiwabara
Text:Ryutaro Yanaka