シンプル顔さえエレガントに昇華する、艶っぽファブリックに一家言あり!
第418回目は、モンクレールのダウンジャケットです。
コンフォートが定番化した昨今では、お洒落と高い機能性の両立は当たり前に。スポーティトレンドやスポーツメーカーとメゾンブランドとのコラボがまさにそれ。冬アウターの定番であるダウンジャケットも象徴的ですが、この両立をいち早くリリースしたのが「モンクレール」なんです。
1952年に創業しアルピニストのための登山グッズを展開していた同ブランドは、世界的なアルピニストのカラコルム頭頂のユニフォームも提供していました。プロも唸る高い機能性と洗練された都会的なデザインを両立したモノ作りは世界中で大きな注目を集め、今や高級お洒落ダウンの代名詞的存在に。その火付けとなったのが、ご存じナイロンラケ素材です。
極細の糸を大量に使用して織り上げたポリアミド100%の生地に、加熱しながら艶を出すカレンダー加工を施すことで高光沢を実現。シンプルなデザインの一着でも圧倒的な存在感とエレガンスを主張し、こちらの名作「マヤ」を見れば明らかかと。軽量で優れた保温力を誇る最高級のホワイトグースダウンを採用し、快適な防寒性が魅力。ダウンとは言っても、ボリューム感を抑えたシルエットなので野暮ったさはなく、ショート丈なのでコーデにメリハリをプラスします。
2018年からは、世界中のクリエイターとコラボレーションする「モンクレール ジーニアス」プロジェクトもローンチし、不動の地位を確立したモンクレール。ファッション好きならずともその名を知られるビッグメゾンですから、街を歩けば誰もが一目置くのは当然。ならば、世代問わずに愛される歴史的名作に一度は袖を通しておきたいですよね。
スタンドカラーに変わるフードデタッチャブル仕様も。この一手でコーデを男らしい雰囲気にしてくれるから、味変にもってこい。
ライニング配されるクリーニング表示も、モンクレールの手にかかればデザインの一つに。こうしたユニークな遊び心が、モンクレール ジーニアスをはじめとする革新的な取り組みに繋がってるのかも!
光沢が目を引くアイテムを展開する一方で、よりシックな装いも叶えるのが数あるモンクレールの魅力の一つです。マヤと並ぶ鉄板定番の「モンジュネーブル」は、滑らかな肌触りのフランネル生地を採用。袖のパッチポケットとロゴがさり気ないアクセントに。
ライニングにジップポケットをあしらい収納力も発揮。欲しいポイントを全て叶える気の利いたデザイン力も流石です。
2018年に登場した新定番「モンクラ」は、登場以来トップセールスを誇る人気の一着。撥水性の高いナイロンを使用し、雨や雪も難なく凌げます。大人の余裕を醸し出す白ダウンに、象徴的なレタードテープを配することでいい意味でのカジュアルダウンを演出。
ジップからフードに至るまで、前開き部分を一周するように覆われたレタードロゴは、昨今のロゴトレンドと好相性。ここ数シーズントップセールスを誇るのも頷けます。ジップを開ければストリート感を、閉めれば上品さを、と使い分けができる汎用性もポイントです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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