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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

チャーチル、アインシュタインも愛した腕時計は、ハバナの黄金時代を彷彿とさせます!

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

スイスのハートにキューバのスピリット!

ヘミングウェイやウィンストン・チャーチル、クラーク・ゲーブル、アルバート・アインシュタインなどが愛したキューバ生まれのスイス時計が「CUERVO Y SOBRINOS(クエルボ・イ・ソブリノス)」です。

創業はハバナが栄華を極めていた1882年。当時のハバナは、「カリブの真珠」と称されるほどのリゾートで、世界中のセレブリティがバカンスに訪れていたそうです。

そんななか、店内でモヒートやシガーを提供しながら宝飾品や高級時計を販売するCUERVO Y SOBRINOSは、19世紀末には「著名人なら一度は訪れるべき店」として、セレブの間では一大社交場に発展。ところが1953年のキューバ革命によって、クエルボファミリーは国外退去せざるを得ない状況になり、ブランドは表舞台から姿を消すことになってしまいます。

約40年もの時を経て、CUERVO Y SOBRINOSが復活したのは2002年。時計研究の第一人者が、ハバナの旧ブティックの巨大金庫に眠っていた往時のムーブメントやデザインスケッチなどの遺産を発見し、再興に至ったといいます。

僕もこの素晴らしいストーリーに魅了され、以前「プロミネンテ クラシコ」を購入したのですが、今回新たにふたつの自動巻ムーブメントを搭載し、それぞれのリューズをもった「ダブルテンポ」(英語ではデュアルタイム。ダブルテンポはスペイン語)が登場します。

こちらの時計、オリジナルのデザインはブランドが休眠状態に入る前にすでにあったそう。海外旅行が一般的でなかった時代に、世界を駆け回るセレブにいかに支持されていたかがわかるエピソードですよね。

下は自国の時間、上は現地に時間に合わせた2カ国表示ができるので海外出張にも便利。ラグジュアリーな風貌なので、さまざまな場面で活躍すること間違いないと思います。また、時計は「ヒュミドール(調湿ボックス)」に収納されているのもハバナ生まれのブランドらしい粋なはからい。加湿計と温度計が付いていて、購入後は実際に葉巻保管箱としても利用できます。

色は4色展開なのですが、僕が注目しているのはタバコカラーと呼ばれるブラウンのタイプ。インデックスへのゴールドのあしらいや、クロコダイルのベルトが艶ありなのは、ラテンっぽい色気と知性を兼ね備えていて、もう一本買おうかと迷っています(苦笑)。

これに麻のベージュスーツに麻の白シャツ、パナマはっとに茶色のスエード靴を合わせて、ハバナの街を歩きたいなあ。それで歴史的資料を展示しているというCUERVO Y SOBRINOSの旧ブティックに行けたらサイコーなんですけど……。


各52万8000円/クエルボ・イ・ソブリノス(株式会社ムラキ)

【問い合わせ】
株式会社ムラキ(クエルボ・イ・ソブリノス 日本総代理店)
03-3273-0321
クエルボ・イ・ソブリノスーCUERVO Y SOBRINOS

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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