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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

もう待ちきれない! メルセデスAMGの新型SL、いまわかっていること。

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

やばい。カッコ良すぎ。もはやSLは最高です!

来春からデリバリーが予定される新型SLがついに披露されました。「カッケぇ~、欲しい!」。そんな声を発し悶絶するメルセデスファンの姿が脳裏に浮かびます。

新型SLのトピックは、従来の『メルセデス・ベンツ』ブランドから『メルセデスAMG』に移行したこと。これによりメルセデス・ベンツの格付け最上位はSクラスとなりますが、先代のR231型までは同ブランドの頂点がSLというモデルでした。

初代SLは1952年にレースでの勝利を宿命づけられ誕生しました。車名の2文字は英語でいうと”スーパー・ライト”の頭文字なので、こんなところからも車両の生い立ちがご理解いただけるのではないでしょうか。以来、市販モデルは更新毎にストリート色を強め現在に至ります。

シュツットガルトからアファルターバッハへ移籍した第7世代の新型SLは、2023年発売とウワサされる次期GTシリーズに採用される新世代プラットフォーム(アルミ製)を採用。現行型GTロードスターと比較して、縦剛で40%、横剛性で50%も向上しているそうです。

新型SLもう一つのトピックは、第6世代のR231型、第5世代のR230型に採用されてきたメタルトップのバリオルーフを廃止したこと。今回は第4世代のR129型以来のファブリックルーフを採用し、パワートレインを低く搭載可能な新世代プラットフォームと相まって、構造的にも軽く低重心化に貢献するスタイルが採用されています。

ローンチ時に搭載されるパワーユニットは純ガソリンエンジンのM177型とM176型というアナウンス。どちらも4LのV8ターボですが出力はかなり異なります。ザックリと確認しましょう。

【Mercedes-AMG SL63 4MATIC+】
エンジン:V型8気筒ターボ    
総排気量:3982
圧縮比:8.6
ボディサイズ:全長4705×全幅1353(1359)×全高1915mm
ホイールベース:2700mm
トレッド:1660 / 1625mm(1665 / 1629mm)
ステアリング:電動パワーアシスト
燃料タンク容量:70L / 10L(リザーブ容量)
※車両データは欧州仕様。( )内の諸元はSL55

まずディメンションですが、R231型(SL400日本仕様)のボディサイズは全長4640×全幅1875×全高1305mm、ホイールベースが2585mmなので、サイズ感でいえば新型SLは一回り大きく見えるはず。ホイールベースは115mm延長され、それを補うかのように4WS機構(後輪操舵)を採用。その分、後席が設けられ設計上は身長5フィート(152.4cm)程度ならデイリーユースに耐えそうです。

【SL63 4MATIC+】
エンジン型式:M177
最高出力:430kW(585hp)/ 5500-6500rpm
最大トルク:800Nm / 2500-5000rpm
トランスミッション:AMG SPEEDSHIFT MCT 9G
駆動方式:AWD
0-100km/h:3.6sec 
最高速度:315km/h
ホイールサイズ:9.5J×20 H2・11J×20 H2
タイヤサイズ:265/40ZR20・295/35ZR20
車重:1970kg

【SL55 4MATIC+】
エンジン型式:M176
最高出力:350kW(476hp)/ 5500-6500rpm
最大トルク:700Nm / 2250-4500rpm
トランスミッション:AMG SPEEDSHIFT MCT 9G
駆動方式:AWD
0-100km/h:3.9sec 
最高速度:295km/h
ホイールサイズ:9.5J×19・11J×19
タイヤサイズ:255/45ZR19・285/40ZR19
車重:1950kg

サスペンションはフロントに新開発5リンク式ダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンク式を採用します。アダプティブダンパーの採用は共通ですが、SL55はスタビライザーが従来型アナログタイプです。いずれにせよ、エンジン、ブレーキ、サスペンションといった部分はSL63の方がスペック的には魅力的に映るかもしれません。

インテリアは2ドアGT系にはないラグジュアリーな装いがSLの魅力です。エアプレーンコクピットと呼ぶインパネ周りのデザインは、メーターフードをあえて残し、Sクラスにはないスポーティな心地よさを演出。SLというモデルのDNAを上手く表現したといえるでしょう。

最後に。気になるのはやはり車両価格です。R231型のエントリーモデルはSL400でデビュー当時(2019年10月30日)の価格は1329万円。V8モデルのSL550が1783万円、SL63が2391万円でした。この点を予想材料とすれば、SL55でも実質2000万円超の予算が必要かもしれません。

メルセデスにとってSLは、同社の歴史を築き上げたレジェンドモデルであり別格です。歴代モデルの評価は皆さんにお任せしますが、特別な存在であることだけは間違いありません。続報に期待しましょう。なお、現在は本国HPでも掲載がないのでメルセデスAMGの公式YouTubeチャンネルをリンクします。オンライン発表会の模様をお楽しみください。

Text:Seiichi Norishige

Digital World Premiere: The new Mercedes-AMG SL



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