花粉が付着してもササッと払えば、家に持ち込む心配ナシ!
さて、206回目も まだまだ いくゼ「エルメス」。ナイロン素材のチェックジャケットです。
前回、花粉が猛威を振るい、飛散しまくっている春は大好きな天然素材はほどほどに、化繊のアウターを羽織ることが多いってな話をしましたが、その続き。
ソルドで清水ダイブした、一枚仕立てのナイロンジャケットです。
これに初めて触れたとき、その薄さというか軽やかな感じに驚愕しました。まるで天女の羽衣のように触れていないかのような軽さだし、透明感があって、リアルにちょっと透けてる。
しかも 遠くから見ると ただの濃いブラウンなんですが、近くによって よーく見てみると ほとんど色に変化がないマドラスチェックになってる。
毎シーズン、買う人をハッと驚かせるイノベイティブな発想をサラッと織り込んでくるエルメスの底力をまざまざと見せつけられた気がしました。
しかも、エルメスのアパレルは基本 MADE IN ITALYで、イタリアにて生産されているんですが、なぜか このジャケットはフランス製。
たまに、着たこともないクセに、「エルメスは、革製品以外はOEM生産なのに高い」とか グダグダ言ってるのを聞きますが、思い描く最高の製品を作ることができる会社を見つけ、そこに仕事を委ねて がっぷり四つで生産しているっていう姿勢が感じられると思うんですが。
話をクルリンパと戻して、このジャケットは、じつは花粉対策というより梅雨時期にレインコートを着るほどではなく、ちょっと蒸す日に羽織ってみたら快適に雨除けできるんじゃないかっていう、ジャケット同様 軽い感じで買ってみたんですが、実際試してみたら雨に濡れると結構ペタつく(笑)。
しかも、通気性は良くないので 結構汗ばんじゃう…。
そこで思考転換して、まだ肌寒さを感じるこの時期に花粉を避けるアイテムとして使ってみたら、これが相当に快適。
繊維の隙間に花粉を取り込むことは ほぼ皆無ですし、表面に付着しても払えば、ほぼすべて落とすことができます。
それと、2つボタンのテーラードジャケットですから、ちょっとお堅めな打ち合わせでも重宝しますし、クシャクシャっと丸めてバッグに入れておいても軽いので まったく邪魔にはならない。
もともとシワのあるデザインですし、バサバサっと2振りくらいすれば、ほんのりシワも消えます。僕らの仕事なら、これくらいで十分。
花粉の飛散がすごすぎて 悲惨な思いをしないから、やっぱ化繊のアウターが欠かせんってなお話 第2弾でしたとさ。おそま2。
Photo:Shimpei Suzuki(ITEM)
Edit:Ryutaro Yanaka