センスある男に見せれる究極のエレガントスニーカー
第284回目は、セルジオ ロッシのスニーカーです。
1951年、靴職人であるセルジオ・ロッシが自身の名を冠したブランドをイタリアで創業。シューズ一足で装いをラグジュアリーにアップデートする、洗練されたミニマルで美しいルックスが特徴です。レディースでの人気を皮切りに、メンズにおいてもこなれた大人たちの間で注目のブランドに。しかしながら2016年、リブランディングを図るため惜しまれつつもメンズコレクションを休止。そして3年後の2019年に待望のメンズコレクション復活! そのファーストコレクションたる「sr1」は、今もなお人気を続ける、セルジオ ロッシの新定番。同ブランドの90年代のコレクションからインスパイアを受けてリリースされたもので、アイコンであるメタルプレートと丸みのあるトゥが、実にエレガントです。
スリッポンタイプの「sr1 Addict」は、ボディに上質なカーフレザーを採用。シュータンに配されたメタルプレートがエッジを与えつつ、ラウンドトゥが色気を醸し出します。このシャープさとフェミニンな甘さの絶妙なバランス感覚こそ、セルジオ ロッシが大人に相応しいラグジュアリーシューズたる所以なのです。シュータン裏にはエラスティックバンドを、ライニングにはクッションを、それぞれあしらうことで着脱しやすく履き心地も抜群。しかも、古くからレディース人気の高いブランドかつ、本コレクションはレディースがインスピレーションソース、感度の高い女性から好印象なのは間違いありません。
スタイルを選ばずに履ける白スニだからこそ、周囲との差別化は必須。ミニマルなデザインながらも単なるローテクで終わらないこんな一足なら、センスある大人のデイリーシューズにピッタリです。今月から伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴売場での常設展開をスタートしていますので、ぜひ。
肌触りのいいスウェードを使った「sr1 Slipper」。スクエアトゥとガンメタルのプレートが、男らしさを後押しします。普段は踵をつぶしてリラックスして履きこなせるし、ここぞの時は踵を立ててスリッポンに。こうしたオン・オフの使い分けが楽しめるのも見どころです。
シンプルなレースアップスニーカーもラインナップ。ネイビーのスウェードをベースに、ヒールカップに配されたスムースレザーの切り替えがさり気ないアクセントに。厚底ソールが今どきなボリューム感を提供しつつも、やりすぎないからモダンな履き姿を演出します。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
セルジオ ロッシ カスタマーサービス 0570-016600