展覧会は、自宅で楽しむ時代です
銀座の蔦屋書店では、開店３周年記念のメイン企画として、２つの展覧会を開催していました。ひとつは、現代美術家の森洋史さんの個展「MOSHA」。もうひとつは、写真家の川島小鳥さんの写真展「おはようもしもしあいしてる」。
しかし、新型コロナウィルス感染症対策の一環として、店舗は臨時休店。残念なことに、展覧会も休止になってしまったのです。そこで、蔦屋書店はオンラインで「アートのある暮らし」を発信し、自宅でアートを楽しめる策を提案。各展覧会の展示作品はもちろん、多数のアート作品をオンラインでビューイングし、気に入ったものはオンラインストアで購入できるのです。
まずは、休止になってしまった展覧会のコンセプトをチェックしてみましょう！
森洋史 個展「MOSHA」
サブカルチャーと美術史上の名画のイメージをリミックスし、最新の技術を駆使して独自の作品に仕上げる森洋史。「MOSHA」では、ロイ・リキテンスタインと日本のサブカルチャーをリミックスしたLichtenstein×J-popシリーズや、日本の古画とアニメをリミックスしたJapanesqueシリーズ等、これまで森が制作してきたシリーズの新作をはじめ、Portraitsシリーズ、Damien Hirst Parodyシリーズといった新たなシリーズを含む新作群を発表。
川島小鳥 写真展「おはようもしもしあいしてる」
人の純粋さや、素直な感情が輝く一瞬を捉えた写真が印象的である写真家・川島小鳥。８歳から住んでいる東京を主な舞台に約20年間にわたって撮影された写真群を紡ぎ、キャリア初期からの未発表作品を多く含む400ページの写真集を刊行。それを記念したのが写真展「おはようもしもしあいしてる」。風景写真を中心に編集された本作は、これまでの人物が主役となることの多かった作品と異なり、見落とされがちな美しさとやさしさが世界にあふれていることを伝えてくれる。
いかがでしょうか？ どちらも気になりますよね。オンラインで展覧会の雰囲気を楽しむもよし、実際に作品を購入して自宅に飾ってアートを楽しむもよし。外に出かけられなくて憂鬱になってしまいそうなときだからこそ、暮らしにアートを取り入れてみませんか？
森 洋史（もりひろし）
1977年東京都生まれ。2013年 東京藝術大学大学院美術研究科油画技法・材料修士課程を修了。
パロディを手法とし、宗教画や日本の古典美術、ポップアート等の美術史上の名画と、アニメやゲームから引用したイメージをリミックスした作品を制作。アニメ調に描かれたキッチュなイメージを、最新の技術を用いた独自の技法を駆使し、緻密さと高い精度によって、特有のテクスチャーをもつ作品へと仕上げる。
川島 小鳥（かわしまことり）
写真家。1980年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業後、沼田元氣氏に師事。 写真集に『BABY BABY』（2007）『未来ちゃん』（2011）『明星』（2014）谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』（2014） 『ファーストアルバム』（2016）『つきのひかり あいのきざし』（2018）、台南ガイドブック『愛の台南』（2017）、 画家小橋陽介×川島小鳥作品集『飛びます』（2019）がある。最新写真集は『violet diary』（2019）。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。
Text：FORZA STYLE
森洋史 個展「MOSHA」
店舗情報
銀座 蔦屋書店
〒104－0061
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX ６F
03-3575-7755
休店情報：2020年４月８日～５月６日まで（予定）
※最新情報は公式ホームページ、SNS（Facebook、Twitter、Instagram）などで公開
