クラス感がありながら、日常的に活躍してくれます
第223回目は、カナーリのスーツです。
創業は1934年。イタリア・ミラノ近郊の街で誕生したカナーリ。そのハイクオリティなスーツは、1980年代より世界のマーケットで評価を高め、ここ日本にも1989年に上陸。現在、その実力に対して改めて評価が高まっています。今年の2月からは、伊勢丹新宿店メンズ館5Fでも、展開するそうですしね。
自社のファクトリーをイタリア国内に構える同ブランド。イタリア生産への強いこだわりを持ち、アームホールなどの技術を要する箇所については、職人によるハンドを駆使しています。ナポリに対して、構築感が強い印象があるミラノのスーツ作りですが、カナーリのそれは洗練された都会的なシルエットと、ハンドならではの繊細かつしなやかな着心地が両立しています。
写真は、非の打ち所がないという意味のイタリア語impeccabileという文字をタグに記したスーツ。クラシックな要素を意識しながらもショルダーパッドを薄くするなど、軽い着心地も求めています。
オバマ前アメリカ合衆国大統領が愛用していたことでも知られるカナーリ。威厳と余裕を併せ持つそのスーツは、オンでもオフでも重宝する存在です。
こちらはトラベル仕様のジャケット。素材はウール100%ですが、撥水加工が施されています。ショルダーパッドは薄手で芯地も最小限、生地も薄手で軽いとあって着心地は実にコンフォート。ベーシックなダークネイビーは、出張先でもきちんと感を求められる人に最適です。
春夏シーズンに向けて、こんな爽やかな1着は気になるところ。生地も、コットン×リネンのジャージーですからね。ざっくりとした織り感に柔らかさも備えた生地に加えて、1枚仕立てなので着心地も軽快。休日のリゾートジャケットとしても、活躍してくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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