“ちゃんと顔”なのに、よく見れば平凡じゃない一手あり
昨今、コンフォート化著しいビジネススタイル。シューズ選びにおいても、スニーカーライクな履き心地のソールを採用したものなど、変化が訪れています。かつての絶対基準は、ストレートチップ。
しかし、スーツだけじゃなくジャケパンなどとの合わせやすさを考えると、昨今は必ずしも王道でなくてもOKとなりました。
今回選んだのは、ちゃんとビジネス顔でありながらもデザインに一手が入る一足たち。Uチップやメダリオン、バックルなど、お定まりなビジネスシューズとはひと味違うデザインなら、さりげなくも個性を楽しめます。とはいえ、アッパーはあくまでもブラックレザーで。
抑制こそが美徳とされるビジネススタイルにおいては、やはりベーシックに沿っていることが重要です。FORZA読者世代なら、ビジネスにおける定番靴は一通り揃えていることでしょう。だからこそ、この春に向けて新調するなら「ひとクセあり」な一足を狙ってみてはいかがでしょう。
Paraboot パラブーツ
毎日履くものだから、実用性も欲しいですよね
外羽根のUチップを採用した、ドレスラインからの一足となるルソー。シャープに仕上げられたラストにより、洗練された印象を楽しませます。とはいえ、製法は堅牢なノルヴェイジャン製法。アウトソールにもラバーを採用するなど、端正にして実用性も備えた一足になっています。
一見して主張をしない、さりげない個性アピール
堅実で落ち着いた印象のグレースーツ。ウインドウペンがさりげなくも洒落感を主張するように、足元でもUチップで個性を。ややノーズが長めなラストは、足をすっきりと見せる効果も。それでもブラックなので過剰な主張はなく、ビジネスシューズで求められる控えめさに従います。
Alden オールデン
かしこまるだけじゃ退屈な人には、こんなストレートチップを
フォーマルな印象が強いストレートチップ。しかし、こちらの56251では外羽根を採用し、さらにアーチフィッティングに優れたモディファイドラストを採用することで、どことなく武骨さもにじませます。そしてコードヴァンやパーフォレーションが、さらに色気ある足元に。
Santoni サントーニ
野暮ったくない色気顔のイタリア的モンクストラップ
シングルストラップとモカを採用したカーター。イタリアンブランドらしいスマートなノーズに、色気を漂わせます。馬蹄型のメタルバックルも、エレガントな雰囲気に。製法はマッケイ。色気顔とは裏腹に、返りの良い履き心地を楽しませてくれます。
CHURCH'S チャーチ
とはいえ、やっぱり王道は外せません
最後はなんだかんだで最も重宝する、内羽根のストレートチップ。大使や政治家達から重宝されたタイプとあって、その名にコンサル=領事と付けられたこちら。正統派なドレス顔な一方で、現代人の足型を考慮したラスト173の採用など、実用的な一面も。
Photo:Yoshihiro kamiya
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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