妄想だけは膨らむものの、なかなか実行しない悪いクセ
さて、平成最後の記事となる135回めも原点に戻って「エルメス」。珍しく内羽根のプレーントゥシューズです。
ここ最近、ダッドシューズしかり、ちょっとボリュームのある靴ばかりが盛り上がってまして。そうなると天成の天の邪鬼は、まったく逆のモノが気になりだすワケです。
とにかくボリュームがなく、シンプルな靴ってのが履きたくなって色々探してるうちに、気になるモデルがいくつか見つかり、試してみたのが今回のエルメスです。
ビジネスでのスーツっていうよりは、洒落た感じでスーツを着ることの方が多いので、ジョンロブのシティや、エドワードグリーンのチェルシーなんかは毎回候補に挙がるものの、結果後回し。ちょっとだけクセのある一足に惹かれてしまうんですね。
今回のも黒っぽいですが、よーく見るとすごく濃いダークブラウン。よっぽど明るい陽の光でも浴びない限り黒に見えます。革のクオリティは、エルメスですから言わずもがな。頬ずりしたくなるような革質です。
で、恒例の清水ダイブをかましてみたんですが、ご覧の通り、まだ一度も履いていません(笑)。スーツの足元に合わせようかと買ったんですが、もしかしたら夏場に素足でラフに履いた方がカッコいいんじゃないかって思い出しまして。
そう、ヘススカノヴァス履くのとおんなじ雰囲気で。太めなリネンのパンツを短めに履いて、素足で紐も緩めで履いたら、ちょっとエロいし、ラグジュアリーなリゾート感とか漂っちゃうんじゃないの? ふふふ。
あらぬ妄想まで膨らんで、夏が待ち遠しいです。
ただ、玄関にもシュークローゼットに空きはなく、箱に仕舞って部屋に置いてあるので、その存在を忘れてしまい、履かないまま秋を迎えるなんて儚いことにもなりそうです……。
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka