CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

【クルマも体重で悩んでいる】ポルシェの新グレードTモデルを分析します!

2018.12.23 2018.12.23
2018.12.23
説明しよう!妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

718系にTモデル誕生。ボクスター&ケイマンのラインナップ再検証

今月はポルシェのニュースが続きます。2019年のニューカマーとして、「718ケイマン&ボクスター」に新グレード「T」が追加されるというご案内です。この場合、TといえどもTバックではなく、ツーリングという意味。おっと出鼻をくじいてしまったかも知れません、すみません。

ボクスターT
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このTモデルの始まりは空冷時代の911です。おおまかにいえば、簡素化した装備でちょっと車体が軽め。その分、ワイルドな走りが楽しめるというバリューな作りが特徴です。基本的には既存のモデルを引き算して落とし込むワケですから、開発コストも抑えられその分お安く提供できるのです。

で、このTモデルはタイプ991の後期型で復活したのですが、薄いリヤガラスと遮音材の低減で-20kgのダイエットに成功。スポーツカーの20kgはかなり効果がありますし、迫力あるエンジンサウンドと相まって人気モデルとなりました。

ボクスターT
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さて、718系のTモデルをポルシェはどのように仕上げたのか? となりますが、エントリーグレードの2リッターエンジン搭載車をベースに開発。走り重視の装備であるPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)、PTV(ポルシェ・トルク・ベクトリング)、PADM(ポルシェ ダイナミック エンジンマウント)を標準化しています。

ボクスターT
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また、オプション装備としてお馴染みのスポーツ・クロノ・パッケーや、ステアリング&シートもお高くてカッコいいのがついてきます。コストが上がるのでエンジンパフォーマンスに変更はありませんが、これらの装備をオプションで積み上げるより、最大15%ほどオトクとのことでスポーツ派にはお買い得ではないでしょうか。

しかし、よくよくデータを検証すると、なんと車重は15kg増量(欧州仕様比)。車内側のドアレバーをレーシーなストラップタイプに簡略化したり、インフォテインメントシステムを取り除くなど(希望すれば無償で装備してくれます)多少の工夫はあるものの、トータルでは車重を軽減できませんでした。

ボクスターT
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これにはメーカーにも少々事情があり、まずアルミを多様化した現行型はとても完成度が高く、高価なカーボン素材を多用しない限り決して軽くなりません。つまり、トコトンやるなら旧モデルのGT4のように性能は抜群だけど高額なスペシャルとなるワケです。

ボクスターT
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また、欧州で規制が強化されたPM対策に装備する新たな触媒であるGPF(ガソリン・パティキュレート・フィルター)の追加装備もポイントです。コレが1個約7kgという重量なのです!

ちなみにこのGPF、ポルシェでは4気筒エンジンに1個、6&8気筒エンジンには2個装備されます。また、重さや生産コストを無視しても、のっぴきならない問題がエンジンの特性を左右すること。

ボクスターTとケイマンT
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ポルシェはGPFを組み合わせたパワーユニットの開発に2年を費やしこの難題をクリア。新燃費測定方法の導入やCO2対策と相まって察して余りある試練でしたが、搭載する2リッター水平対向4気筒エンジンはGPFを装着しても従来同様の出力を誇ります。

欧州仕様でラインナップを比較してみましょう。基本的なボディサイズは変わりません
が、微妙に異なるのがむずいところ。ホイールベースは全車2,475mmで、Tモデルは約20mm低い車高設定となります。

ボクスター(ケイマン)
全長×全幅×全高:4,379×1,801×1,281(1,295)mm
ホイール:8J x 18 ET57 / 9.5J x 18 ET49
タイヤ:235/45 ZR18 / 265/45 ZR18
車重(DIN):MT 1.335kg / PDK 1.365 kg

ボクスターT(ケイマンT)
全長×全幅×全高:4,379×1,801×1,264(1276)mm
ホイール:8J x 18 ET57 / 9.5J x 18 ET49
タイヤ:235/45 ZR18 94Y / 265/45 ZR18 101Y
車重(DIN):MT 1.350kg / PDK 1.380 kg

ボクスターS
全長×全幅×全高:4,379×1,801×1,280(1,295)mm
ホイール:8J x 19 ET57 / 10J x 19 ET45
タイヤ:235/40 ZR19 / 265/40 ZR19
車重(DIN):MT 1.355kg / PDK 1.385 kg

ボクスターGTS
全長×全幅×全高:4,379×1,801×1,272(1,286)mm
ホイール:8J x 20 ET57 / 10J x 20 ET45
タイヤ:235/35 ZR20 / 265/35 ZR20
車重(DIN):MT 1.375kg / PDK 1.405 kg

ケイマンT ボクスターT
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ついでに搭載されるパワーユニット3機種(欧州仕様)の比較です。

スタンダードとT(同一スペック)
排気量: 1,988cc
最高出力:220kW(300ps)/6.500rpm
最大トルク:380Nm/2.150-4.500rpm
ボア×ストローク:91.0×76.0
最高速度:275km/h

S 
排気量: 2,497cc
最高出力:257kW(350ps)/6.500rpm
最大トルク:380Nm/2.150-4.500rpm
ボア×ストローク:102.0×76.4
最高速度: 285km/h

GTS 
排気量:2,497cc
最高出力:269kW(365ps)/6.500rpm
最大トルク:MT 420Nm/2.100-5.500rpm / PDK 430Nm/2.100-5.000rpm
ボア×ストローク:102.0×76.4
最高速度: 290km/h

ケイマンT
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さて、最後に気になるのはやはり価格です。Tモデルは2リッターの上級グレードという位置付けですが、+3,000ユーロほど上乗せできればSが買えるのですが・・・。日本価格はスタンダード+120万円くらいでしょうか。

718ボクスターT(ボクスター)
MT EUR 65,070.00(56,383,00) / PDK EUR 68,324.65(59,209.25)
718ケイマンT(ケイマン)
MT EUR 63,047.00(54.360,00) / PDK EUR 66,301.65(57.186,25)

今回は妄想するスキもなくデータでまとめてみましたが、数字を検証するのもまたクルマ選びの楽しさです。アナタに最適な718系を発見してください。

Text:Seiichi Norishige

ポルシェ ジャパン
0120-846-911(ポルシェ カスタマーケアセンター)

■The new Porsche 718 Boxster T and 718 Cayman T. First Driving Footage.

 

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Seiichi Norishige

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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