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FASHION フォルツァーのメガネ探し

世界一の眼鏡屋で、本気のメガネ自腹買い!

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メガネ取材で目が肥えた鳥居さんが選ぶナンバーワンは!?

今年4月から月1回、人気眼鏡店を巡ってきたフォルツァー鳥居直樹のメガネ探し「似合ってナンボ!」。今年の取材の総決算として12月は「ボーナス自腹買い」を決行! 先月訪れた『グローブスペックス代官山店』の取材を終えて、鳥居さんに自腹買いの企画を打診すると意外な答えが……。

自腹で買うなら「黒のメガネが欲しい」と渋谷へ

自腹買いの企画として「4月から取材してきて掲載した中で、鳥居さんが一番気に入ったメガネを買いませんか?」と訊くと、「それもいいですが、グローブスペックス代官山店で見た黒のメガネが気になります」との返答。

さらに、「黒のメガネで気に入ったものがあれば12月に購入します」との確約を得て、グローブスペックス代表の岡田哲哉さんにその旨を伝えると、岡田さんも快諾。

「鳥居さんが欲しいというフレームも含めて、私がばっちりセレクトします」と岡田さんが選んだメガネを見に、『グローブスペックス渋谷店』へ。グローブスペックス渋谷店は、世界中の眼鏡店の中から優れた店舗に賞を授与するミラノのMIDO展での「Bestore Award 2018」のInnovation部門で今年の眼鏡店世界一に選出。昨年世界一に選ばれた代官山店に続いて、Bestore Awardを2年連続受賞したという、メガネ選びの舞台としては間違いなし。


グローブスペックス渋谷店

今日買う黒のメガネを主役としたコーディネートで登場!

「黒のメガネが似合う着こなしで来てください」という編集部のオーダーに合わせて、ネイビーのスーツ、白シャツ、グレーのネクタイで登場した鳥居さん。「なぜ黒のメガネなら欲しかったのですか?」と問うと、「先月、代官山店で見たアン・バレンタインの黒のメガネが取材した後にすごく気になって、あれなら欲しいなと思ったんです」と鳥居さん。

「今のメガネも1年以上掛けているので、次に黒が欲しいなとは思っていたんですが、代官山店で掛けてみたアン・バレンタインの黒のメガネのサイズ感や素材のテクスチャーがなんともいえず良いなと」と続けます。

岡田さんは鳥居さんの話を聞いて、「鳥居さんの顔型に合わせて、“軽い印象を与える黒”のフレームを選びました。黒は顔が引き締まった印象を与えるので、仕事でもオフでも掛けられると思います。すべて鳥居さんに似合うものを用意したので、似合わないものはありません」と、すでに太鼓判! 

鳥居さんのお目当てのアン・バレンタインの黒フレームも含めて5つのフレームで真剣勝負!

ヨーロッパ人に絶対誉められるフランスの伝統的なカタチ

まず鳥居さんが掛けてみたのは、フランスブランド「レスカ・ルネティエ(Lesca LUNETIER)」の1920年代から続くフランスの伝統的なカタチ=クラウンパントゥ。ボストン型でもウエリントン型でもない独特のシェイプは、今一番人気です。


「レスカ・ルネティエ」モデル「P2」3万7000円(税抜)

岡田さんは、「やや肉厚で重厚な感じがしますが、黒の裏側はクリアなので、実際の太さよりも細い印象を与えます。クラウンパントの元祖といわれ、ヨーロッパ人にはとてもウケがいいデザインですね。欧州に出張が多い鳥居さんにぴったりだと思います」と推奨します。

先月、第一印象でひと目惚れしたアン・バレンタイン!

鳥居さんが気に入ったという「アン・バレンタイン(Anne et Valenti)」の黒フレームの素材は、マットブラックのセルにマットブラックのメタルを合わせたコンビネーション。


「アン・バレンタイン」モデル「FLOYD」4万1000円(税抜)

「アン・バレンタインは色で人を楽しませるブランドで、黒単色は珍しいですが、メタルにヘアラインを施すなど、さり気ない遊び心を素材のテクスチャーで伝えています。洗練されているデザインと素材使いで、黒ですが強い印象を与えません」と岡田さん。

表情に優しく馴染んでいくオーバルデザイン

クラシカルな雰囲気がなんともモダンなドイツブランド「ルノア(Lunor)」のチタン素材のフレーム。このM10シリーズは、レンズ周りに塗装や転写プリントを施すという非常に手の込んだ作りになっていて、「このシリーズは全部で4種類の玉型(レンズデザイン)がありますが、鳥居さんの顔に優しく馴染むオーバルデザインをチョイスしました」と説明します。


「ルノア」モデル「M10/03」6万円(税抜)

今回選んだ5本の中で一番シャープに見えるデザイン

岡田さんが「これが表情を一番シャープに見せるはず」と選んだのは、「ルノア」のA5シリーズの232。デザイナーのゲルノット・リンドナー氏がこだわっているヒンジ(丁番)のデザインが効いているのが魅力です。


「ルノア」モデル「A5/232」3万7000円(税抜)

NYらしいマットとシャープな光沢のコンビネーション

「ロバート・マーク(ROBERT MARC)」の今季の新作は、フロントはマットなブラックで、テンプルはツヤありのブラックという新鮮なコンビネーション。細身のフレームが知的なイメージをプラスします。


「ロバート・マーク」モデル「895」4万1500円(税抜)

岡田さんが伝授する、眼鏡店でのメガネ選びのコツ

5つのフレームを掛けてみて、「いや~、これは本当に難しい」と鳥居さん。何度も試着する姿を見て、岡田さんは、「ビジネスで掛けるなら、アメリカではスクエア型、ヨーロッパでは丸型が人気です。四角いウエリントンが誠実で真面目な印象を、丸いボストンはアーティストのような印象を与えます」と説明。

「鳥居さんはメガネでどんな印象を作りたいですか?」と岡田さんが尋ねると、「自分の顔に溶け込んでいるよりも、メガネが主張している方が好きですね」と鳥居さん。「ビジネスにも使えて、個性を程よく主張できるフレームがいいです。メガネ選びのときはだいたい一人で来ますね」

それを聞いて、「メガネ選びのときに一人では不安だからと、恋人やパートナーを連れてくる方も多いですが、カップルで来ると、お相手が前のメガネのイメージを引きずるので、同じようなフレームを選ぶことがとても多いです。それで、2回目には一人で来られる方が多いですね。メガネ選びに悩んだら、ショップのスタッフに相談するのが一番間違いありません」と、岡田さんからメガネ選びのアドバイス。

決勝は2つのうちのどちらか。自然光の中で最終チェック!

「どれも甲乙つけがたいから、まず2つ選びます」と鳥居さんが選んだのは、元祖クラウンパントゥの「レスカ・ルネティエ」モデル「P2」と、ひと目惚れ継続中の「アン・バレンタイン」モデル「FLOYD」。特別に岡田さんが掛けてみてその印象も選択の基準に。


左が「レスカ・ルネティエ」モデル「P2」、右が「アン・バレンタイン」モデル「FLOYD」

「私でもその2つを選びますね。ビジネスでも丸いメガネが流行ってきていて、この2つを掛けて仕事をしていると、“世の中のトレンドも把握しながら、こなれているな” という印象をアピールして、コミュニケーションも上手くいきます。海外出張が多い人は、そういう見られ方も意識されたほうがいいですね」と岡田さん。

結局、自腹の一本は、「初心貫徹します!」とアン・バレンタインの黒に決定。決め手は、「自分は“メガネを掛けてる感”があるほうが好きなので、存在感のある方を選びました。アン・バレンタインは隈取り効果のようで、枠で目が強調されて、目力を感じるような気がします」と鳥居さん。

店内で何度も掛けてみて、「自然光の中でもチェックしたい」と店外で最終チェック。「やっぱり外だと若干違って見えますね」と、また悩みながらアン・バレンタインを選びました。

フレームが決定して、岡田さんに検眼をしてもらい、次回は出来上がったメガネを掛けて鳥居さんが登場しますので、こうご期待!

フォルツァー鳥居さんからFORZA STYLEの読者のみなさまへ

4月からこの企画を始めて、早9回。本当にいろいろなお店を回らせていただいて、毎回5本程度、本当にいろいろなメガネを掛けました。これまでメガネ選びにかかわらずですが、ファッションアイテムを買う場合には基本は自分一人で、その時々の感覚に応じて好きなものを買うというスタイルでしたが、この連載を通じて、やっぱりお店に行って、お店の方の意見も聞いて選ぶというのもいいなと思いました。

いまさらながらですが、デザインの背景や今の傾向、デザイナーさんの考えとか、お店のコンセプト、自分に似合う形なども含めて、いろいろ知ることができてとても楽しかったですし、ためになりました。

とはいえ、やっぱり最終的に選ぶのであれば、「自分の好きなもの」というのは外せないので、いろいろなご提案や情報を頭に入れながら、結局は「好き」なものをより明確にできたのかなと思います。

 

【問い合わせ】
グローブスペックス渋谷店
東京都渋谷区神南1-7-9 1F 
03-5459-8377
営業時間:11:30~20:00
定休日:なし(年始を除く)
http://www.globespecs.co.jp/

Photo:Riki Kashiwabara

Text:Makoto Kajii

Edit:Ryutaro Yanaka



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