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WOMAN 媚薬ジャズの聴かせ方

「婚前の同棲、アリ派?ナシ派?」お抱え運転手さん(32)のお悩みとは?

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JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶してまいりました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。

結婚とは、ぶっつけ本番の一発勝負

師走に入り、なにやら追い立てられるように毎日を過ごしております。
ダンナもお身体にはお気を付けくださいませ。



御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。


JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、ぺぺが毎回読者の皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとした恋愛アドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。

さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「夫婦生活の練習として婚前の同棲をしようと思います。どう思いますか?」という32歳の男性からからのお悩みにお答えします。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。



***
ぺぺさん、はじめまして。いつも楽しくコラムを拝見しております。
今回は、あれこれ恋愛してきたぺぺさんに、僕の悩みを思い切って打ち明けたいと思います。

実は、今お付き合いをしている彼女と結婚を考えています。交際期間は半年ですが、お互い結婚を意識しながらお付き合いをしている感じです。

ですが、結婚をする前にお互い懸念事項があります。というのは、僕達はそれぞれ実家暮らし。実家でも特に家事などを手伝ったりもして来なかったので、お互い仕事と家事を両立できるか。夫婦生活の練習として婚前の同棲をしようと話しています。

周りのカップルに聞くと、「した方が良い」という人と、「やめといた方がいい」という意見に別れます。果たしてぺぺさんはどう思われますか?

(32歳 会社員 / お抱え運転手)
***

お抱え運転手さん、思い切ってお便り頂きましてありがとうございます。
2018年最後のお悩み相談となりますが、毎度ご無礼承知で自由な回答、申し訳ございません。今回もピリ辛なコメントで締めくくらせていただきます。

今回は、婚前前に同棲のシュミレーションをしたいということですが、事前にリハーサルをしたいお気持ちはお察しいたします。

新婚生活への期待と不安、実家暮らしからの卒業ー!何だか大学生の青春ドラマみたいにキラキラと始まりそうですね。


@getty images

ですが、結論からいいますとおススメしません。
ここは潔く、「結婚して、一緒に暮らそう」でいいと思います。ちょっと厳しめに何故かと申し上げると、「保険をかけてるうちは、そういう事」なのだと思います。

夫婦生活というのは、おママゴトではなく「一緒に生きること」なので、そこを履き違えてしまうと、後で痛い目にあってしまいますのでお気をつけて!理想と現実とのギャップに絶叫気絶したカップルを山ほど見てきました。


@getty images

刷り込みの新婚イメージというのは大変危険ですので、ご用心くださいませ。

では、どの様にすれば上手くいくのか。

結婚生活に対する心構えをジャズで例えてみますと、「リハーサルができるから本番は大丈夫だろう」と過信するのではなく、「本番一発勝負だから最高のパフォーマンスをしよう!」という「覚悟」が一番大事だと思います。

ジャズという音楽は、基本即興。新婚生活というイントロの音が噛み合っていなくても、思いやりを持って生活してみると、次第に相手の音の動きが見えてくるもの。

そして、最終的には家族という一つのオリジナルの音楽になるのです。戦闘アニメで育った男と、プリンセス神話を信仰してきた女。文化の違う生き物同志が一つ屋根の下で繰り広げる、世界に一つだけの音楽です。

逆にいうと、今まで夫婦の音がぴったり合っていたのに、急に音が合わなくなった・・・という悲しい事態もあります。それは、2人にしか分からない事ですが、そういう事なのです。

日々、その瞬間を大事に、音を繋ぎとめていってください。

【お答え】
「ジャズも結婚もぶっつけ本番でベストを尽くすのみ」
もし、どうしても婚前のリハーサルが必要というのでしたら、ジャズメンのように個人で技量を磨いておくのがいいでしょう。
実家で自炊してみたり、洗濯名人になるなど、ご実家で親孝行をしながら腕を磨いておきましょう。環境が人を変えるわけじゃない。いかなる場所でも行動することです。

さて、今回ご紹介するナンバーは、『Black Coffe 』です。

新婚生活への華やかな期待をしすぎてしまった奥様から、「また今夜も飲み会!?遅いの?」「ちょっとは家事も手伝ってよね」なんて小言を漏らされない様にお気をつけ下さいませね。この曲中では、旦那の帰りを待つ奥様の怒りがついに爆裂!コーヒーを飲みながら、深夜1時から4時。完全にグレてしまいました。

相手を待つ時間というのは、永遠の様に長く感じてしまいますので、マメな連絡などケアが大事です。思いやりの気持ちを持って自分から動き、そっと互いの人生に寄り添っていけると良いですね。

今年最後に、ジャズ的なダブル・ミーニングの恋愛相談で締めくくりたいと思います。 お抱え運転手さんの幸せをお祈りいたします。では、また来年。次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。

■おすすめのJAZZソング

ぺぺも大好きなペギー・リー様。スモーキーで甘い歌声に気絶!

【和訳】
影を話し相手に夜中の1時から4時。時間はいっこうに過ぎず、私はコーヒー飲むだけ。
憂鬱が私の眼に取り憑くから、月曜は日曜の涙を乾かすのに忙しい。
男は恋を追い求めるために生まれ、女は泣き暮らすために生まれるの。
女は家でオーブンの番をしながら待ち、後悔をコーヒーと煙草で紛らせるの。
虚ろに朝を過ごし、涙で夜を迎え、昼は煙草を吸いコーヒーを流し込み、地面へと引きずり込まれる。
あなたが戻ってくるのを待ちながら、私は狂気の世界に追い込まれていくのだ。

Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai



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