38歳になった私は、ほぼ毎日黒スタイルで仕事しております。
影響を受けたのは、ミラノでのパパラッチ仕事の際。がっちりした体にオールブラックのシンプルコーデをしていたイタリア人が、めちゃくちゃカッコよかったんです。服が主張するわけでもなく、ただ堂々と歩いている姿に大人の色気を感じました。
顔がカッコいいとか、服が素敵とかそういうものを超えて、その人の放つ空気感に引き込まれたんです。「自分もこんな風に自分だけの空気感っていうものを纏いたい!」その経験が黒を着るきっかけとなりました。
帰ってからワードローブを一新。同じように黒コーデを真似て見たものの、全くカッコよく見えないんです。そこではじめて自分自身の体型と向き合うようになりました。黒スタイルを始めると、自分自身のウィークポイントが見えてくるんです。
イタリア人のように足が長くないし、身長も高くない。顔も小さくないし、目の色も青くないし、髪も金髪じゃない。つまり、オールブラックでシンプルな服装が似合うようなスタイルに恵まれていないんです。考えて見ると、当然ですよね(笑)。今まで、「服」や「コーディネート」しか意識していなかったんだなあと実感しました。
服を立体的に見せる術は筋肉しかない!ってことでまず、イタリア人体型に近づけるための肉体改造をはじめました。毎日のようにジムでRUN &筋トレ。それから、足を長く見せるためになるべく厚底シューズを履くようにしました。ガッチリとした上半身と、4〜5cm足の長さが変わるだけで、黒スタイルをよく見せることができたのです。もちろん、まだ途中ですが…・。これに気が付けたのは大きかった。
コート/ベルルッティ
ニット/ベルルッティ
Tシャツ/バナナ・リパブリック
パンツ/ディースクエアード
スニーカー/ディースクエアード
サングラス/セリーヌ
黒って、キザに見えたりモードな印象が強くなるので、なるべく白アイテムを混ぜて抜け感を作り、必ずスポーツMIXすることも決まりにしています。ドレッシーな黒チェスターコートを着る際も、ジャージ素材のリブパンツと白スニーカーでスポーティに見せているのがポイントです。
ミラノの黒スタイルを極めるべく、これからもカッコよく見えるバランスを追求したいと思います!