やっぱり天然の暖かさはクセになります
ただのレザーアウターだと、冬には結構寒いんですよね。防風性はあっても、保温性はさほど期待できませんから。でもムートンとなれば話は別。その見た目通り、抜群の暖かさを得ることができます。
ムートンとは、羊の毛皮のこと。ジャケットやコートでは、毛が生えている方を内側にして使用します。その毛が空気の層を確保し、カラダを温めてくれるというわけです。羊の毛には他の動物のような堅い荒毛がなく、柔らかな綿毛のみが生えています。加えて密度が高いことから、防寒アウターとして古くから重宝されてきたのです。吸湿性に優れているのもポイントで、防寒アウターを着た際に発生する蒸れを逃がしてくれるという、ハイテク素材顔負けの性質を誇ります。
ミリタリージャケットにも使われていることからハードな印象もありますが、昨今はラグジュアリーなものも。だから、「レザーを着たいけどライダースだとちょっとハード過ぎて……」という人にも、うってつけの素材と言えますね。
HOLLYWOOD RANCH MARKET ハリウッド ランチ マーケット
武骨だけど、どこか洗練されたB-3モデル
ミリタリー系ムートンといえば、フライトジャケットのB-3タイプがおなじみ。そのヴィンテージモデルをベースにした1着は、柔らかく弾力性のある上質なムートンに、カウレザーのパイピングを施しています。ボリュームのある襟、そしてサイドにはジップ付きのマチ、チンストラップ、WALDESのジップなど、ディテールにおいても一家言あり。とはいえオールブラックのワントーンは武骨さ控えめで、千鳥格子柄の2プリーツというクラシックなスラックスともマッチしてくれます。
RUFFO ルッフォ
この柔らかさと軽さは、ヤミツキ必至です
1966年にイタリアで創業したレザーに特化する職人的ブランドらしく、このスエード仕立てのムートンは原皮のナチュラル感を残した鞣しになっています。ダブルとあって一見重厚に見えますが、元々柔らかなムートンを薄手に仕上げているので、着心地はかなり軽やかです。
Salvatore Santoro サルバトーレ サントロ
ミリタリーを手間暇かけて上質な1着に
こちらもフライトジャケットのB-3をベースにしたもの。同ブランドは長年ハイブランドのレザー製品をOEMしてきた実績があり、その技術の高さが随所に。まず1点1点がハンドメイドであること、そして革を傷めないようオーガニックな手法により自然なユーズド感を演出しています。
GIORGIO BRATO ジョルジオ ブラット
ラグジュアリーをスポーティに着てみる
レザーの鞣しにおいて、業界内でも高い評価を得ているジョルジオ ブラット。こちらのムートンも、ドレーピーなまでに非常に柔らかく仕上げています。ラグジュアリーな印象が強いムートンコートですが、フードを付けさらにジップアップにすることで、スポーティに演出しているのも見どころです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ハリウッド ランチ マーケット 03-3463-5668
http://www.hrm.co.jp/
バインド ピーアール 03-6416-0441
http://www.wandp.co.jp/
ナノ・ユニバース カスタマーサービス 0120-705-088
http://www.nanouniverse.jp/
エストネーション 0120-503-971
https://www.estnation.co.jp/
ボリオリ 東京店 03-6256-0297