なんだかんだ買ってしまうのは やっぱりエルメスでした
さて、112回めも「エルメス(Hermès)」。前回チラッと触れましたが、そう! 2018年春夏にリリースされたスニーカー「リーバス(REBUS)」です。「結局、そっちも買うんか〜いっ」ってツッコまれそうですが…、買う時点で既に自分でもツッコミましたよ(笑)。
でもですね、気になったのに買っとかないと確実に後悔するんですよね。「あんとき無理してでも買っときゃ良かった…」って。だから、"買った後悔より 買わなかった後悔"という買い物ジャンキーへのアンセムに乗っかって、きっちり清水ダイブしときました!
ブツ撮影する際にアシストしてもらっているスタイリスト今井氏にも言われましたが、このスニーカーは全然僕っぽくない。確かに今まで買ってきたスニーカーとは若干毛色が異なるし、「大好きですか?」と尋ねられたら、首を縦にふる自信はないです。
でも、何でしょう?? ちょっと気になるというか…、世の中で変に盛り上がってるダッドスニーカーへのアンチテーゼなのか? 今までニューバランスのいわゆるダッドな雰囲気のスニーカーを履いてきた自分が、世の中がそればっかりになってきたときに天の邪鬼的に興味を持ったのが、この「リーバス」ってモデルだったんですよね。
エルメスが誇るレザーを、何をモチーフにしてるのか分からない感じでパッチワークしてたり、シューレースホールの一番上だけ刻印入りのハトメにしてたり。ベースはホワイトですが、色の組み合わせも絶妙すぎて(笑)。シューレースは黒なのか はたまた白にすべきなのか、いまだに悩んでます…。
フルレザーなので最初は硬さを感じますが、馴染んできたら間違いはなそうですし、インソールもフルレザーだから履き心地は 文句ナシに最&高!
そしてそして、忘れちゃいけないのが「よく見たら H」(笑)。ミッドソールの素材を切り替えて「H」に見えるようにしてるんです。いやいや、さり気なさすぎるわっ!ってツッコミたくなるし、これ機能的には 恐らく意味ないでしょ??
でも、そこがエルメス! 意味がないであろうディテールにも心血を注ぐ。そんな姿勢が本当に好きですし、そこにシビれる! あこがれるゥ! 我ながら呆れるどころか 辟易しそうですが…。
ちなみに、アウトソールのモチーフも「H」です。
さすがに1シーズンでエルメスのスニーカー2足買いは飛ばし過ぎな気もしてますが、まぁ他に喉手で欲しいモノも見当たらないし、靴に投資するのは全然苦じゃない。
同じ文句言い過ぎなのは承知の上で「良い靴は、素敵な場所へと連れて行ってくれる」と考えていますし、40歳越えて選ぶ服・着る服が益々オーセンティックになってきて、素材の違いはあれど、パッと見で 周りと差をつけられるのは足元くらい。だからこそ、思い切って清水ダイブする価値がある!と自分に言い聞かせてます。
ただ、履かないのは儚いので、えいやぁと勢いつけておろしていくことにします。まずは、どれからかな? でも今日は 天気悪そうだし…、先負で相剋……、また後でにしときましょう かね。
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka