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低血圧を徹底解説! 知っておきたい基準と対処法、貧血との違いとは?

2018.10.22 2018.10.22
2018.10.22

食事や運動に気をつけるだけで劇的に変わる!

朝、アラームが鳴っても起き上がりたくない……。そんなふうに思ったことは誰にでもあるはず。しかし、その原因を「朝が弱いから」と片付けてしまっていませんか? 実はそれ、低血圧のせいかもしれません。

他にも、風邪や病気じゃないのに身体がだるく感じたり、めまいや立ちくらみが起こったりという症状がある人は低血圧の危険性アリ! ここでは、低血圧のタイプやオススメの食事など、イチからご紹介していきます。低血圧なあなたも、そうじゃないと思っていたあなたも必見です!

低血圧の基準ってあるの?

自分の血圧の数値は知っていても、それが低血圧かどうかわからないという人は多いはず。低血圧とはいったいどのくらいの数値のことを指すのでしょうか?

①明確な数値基準がない

実は、高血圧はきちんと国際的に診断基準となる値が決まっているのに対して、低血圧には定められた明確な数値はありません。そのため日本でも病院によって診断基準はまちまちで、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下くらいというあいまいなものになっています。

しかも、もうひとつ高血圧と決定的に違う点があります。それは、低血圧にはまだ効果のある薬物治療法が少なく、薬を飲めば治るというような簡単なものではないということです。生活習慣を変えるのが現在のところ最も有効だといえるでしょう。

高血圧に比べると低血圧を気にする人が少ないのは、こういったことが関係しているのかもしれません。しかし、低血圧もつらい身体の不調を引き起こす原因になります。具体的にどんな症状があるのでしょうか?

②こんな症状は低血圧かも

低血圧には朝なかなか起きられない、身体がだるい、めまいや立ちくらみが起こるなどの典型的な症状だけでなく、頭痛、不眠、肩こり、吐き気、耳鳴り、胃もたれといった、低血圧が原因とは気づきにくい症状もあります。

このような単なる体調不良で片付けてしまいそうな症状や、はっきりした数値基準がないことにより、自分で低血圧だとは自覚していないケースも。若い女性に多いと思われがちな低血圧ですが、男性患者も珍しくはなく、年齢が上がるにつれて患者数の男女差は小さくなります。男女問わず心配であれば医療機関を受診しましょう。

低血圧の3つのタイプ

低血圧には、大きく3つのタイプがあります。自分がどのタイプに当てはまるか知っておくことで、対処しやすくなります。

①本態性低血圧

本態性低血圧は、最も患者数が多い低血圧。他に病気がなく、体質や遺伝が原因で慢性的に低血圧になるのが特徴です。一般的に「低血圧」と呼ばれるものはほとんどこれに当てはまります。症状として身体の倦怠感や頭痛などを訴える人が多く、医師に診断されてはじめて低血圧だとわかったという人も。

②起立性低血圧

起立性低血圧は、横になった状態から起き上がったり、地面や椅子に座った状態から立ち上がったりしたときにフラついてしまうもの。起き上がる際に最大血圧が20mmHg以上急激に下がる場合がこのタイプに当てはまります。いつもは低血圧でない人も自律神経の不調などにより起こる場合があるほか、本態性低血圧と併発することもよくあります。

③二次性低血圧

心臓病や糖尿病、甲状腺異常などの病気や、その治療のために服用している薬の副作用が原因で低血圧になってしまうのが二次性低血圧。また、食後に血管が拡張するために起こり、食後にめまいや倦怠感を感じる食後低血圧もここに分類されます。いつもは高血圧だから関係ないと思っていても二次性低血圧になる場合があるため注意が必要です。

この3つのタイプの中で本態性低血圧はこれといった原因が思い当たらないことがほとんどですが、その場合は生活改善によってよくなるかもしれません。いずれにせよ、どのタイプの低血圧なのか調べるためには専門医の受診をするのがいちばん。低血圧で病院に行こうと考える人はまだ少ないですが、病院側では年々低血圧治療のための対策を行うところが増えています。

現在医療機関で導入が進められている「24時間血圧計」を使った検査では、携帯型の自動血圧計によって1日に何度も血圧を測定することでどんなときに低血圧が起こるかを把握し、患者それぞれに合わせた対処法を見つけてくれます。受けられる医療機関は限られていますが保険が適用されるので、利用してもいいかもしれません。

貧血と何が違うの?

低血圧では立ちくらみやめまいが起こると聞いて、「それっていわゆる貧血じゃないか?」と思った人もいるでしょう。しかし、低血圧と貧血はまったくの別物なのです。

貧血は、全身に酸素を運搬するヘモグロビンが血中に不足し、体内の酸素が足りなくなっている症状のことを言います。その多くはヘモグロビンの主成分である鉄分が不足して起こります。貧血であれば、血液検査を受けることですぐにわかります。貧血の場合はレバーや緑黄色野菜を多めに摂り、一汁三菜の食事を心がけることで改善が見込まれます。

それに対し低血圧は、体質などが原因で血圧が低い状態になることを指します。貧血とは引き起こされるメカニズムや対処法が全然違うということがおわかりいただけたかと思います。

低血圧への対処法

低血圧を改善するためには、生活習慣を変える必要があります。体質的に低血圧になりやすい人でも、栄養や運動不足が重なっているから低血圧が引き起こされている場合がほとんど。そのため、日々の生活の中できちんと気をつけていけば低血圧は治ることが多いのです。

①毎日摂りたい効果的な食事

低血圧の人は朝が苦手で朝食を抜きがちだったり、胃もたれや食欲不振を感じるためにあまりきちんと食事をとっていなかったりします。また、過度なダイエットが原因で低血圧になるケースでは、ろくに食べずに栄養不足になってしまっていると考えられます。いずれにせよ、1日3食きちんと食べることは低血圧の改善には重要です。

特に摂りたい栄養が、肉や魚類、大豆食品などのタンパク質。チェダーチーズは血圧を上げるホルモンの材料が含まれているため、血圧を一時的に上げるのに効果があります。合わせて野菜や海藻でビタミンとミネラルを摂るなど、栄養バランスをよくすることも大切です。

また、塩分を摂りすぎるのはよくありませんが、低血圧の人は血圧を上げてくれる塩分が不足しやすいので、みそ汁などを飲むようにするとよいでしょう。朝ごはんを和食にすると、食材自体に塩分が含まれているものが多いのに加えて、長時間体内に塩分が残りやすいためより高い効果が得られます。

他にも、低血圧で疲れやだるさを感じる人には、塩分とクエン酸を摂取できる梅干しがオススメ。食後低血圧の人は、食事と一緒に緑茶やコーヒーといったカフェインを含む飲み物を飲むと、血管が拡張されて血圧が下がるのを防いでくれます。

②水分補給をしっかりと

カフェイン入りの飲み物を飲むだけでなく、血液量を増やすことができるよう水分を多めに補給することが低血圧には効果的です。1日に最低でも1リットル以上は飲むように心がけるとよいでしょう。意識しないと1日の水分摂取量は1リットルに届かないことがほとんどなので、こまめに飲む習慣をつけましょう。

朝起きてすぐに冷たい水を200ml飲むのも、交感神経の働きを高めてくれて低血圧の改善につながるほか、睡眠中に失われた水分を取り戻すことができたり、朝のルーティーンになってシャキッと目が覚めたりといいことづくめ。起き抜けにコップ一杯の水を飲むのを習慣にしてみてください。

③簡単にできる運動で改善

低血圧の人の多くは血液の循環がうまくいっていません。有酸素運動を行うことで血の巡りをよくし、自律神経の働きを活性化させることができます。また、特に身体の末端の血液がうまく心臓に戻らないことが多い低血圧ですが、ふくらはぎの筋肉を鍛えることで脚の血流を促進させる効果もあります。

効果的なのがウォーキングや階段昇降ですが、仕事などが忙しくなかなか運動のための時間をとれないことも多いでしょう。低血圧の人は動悸や息切れの症状が出やすいため、運動するのは億劫だと感じる人もいるかもしれません。

そんなときは、エレベーターやエスカレーターを使わず階段に変えてみる、一駅の距離なら電車やタクシーに乗らずに歩く、休日の買い物は徒歩や自転車で行くようにする、というように、普段の日常生活の中で身体を動かすように心がけてみてください。それだけでも運動不足が解消されるはずです。

運動できるという人は、朝ウォーキングをすると早寝早起きの習慣が身につき、朝ごはんを食べることにもつながるのでオススメです。階段昇降は、1段だけ段差があればそこに上って後ろ向きに降りるのを繰り返すだけでよいので、家に階段がなくても小さな踏み台や新聞紙の束などで代用できます。あまりキツい運動をしなくてもいいので、継続することが大切です。

④早寝早起きでしっかり睡眠

低血圧の人は特に朝が弱く、早起きが苦手です。そのため夜はついつい遅くまで起きていて、また次の日の朝起きられない……という悪循環に陥ることも。起きたすぐは頭も身体も動きが鈍り、ぼんやりしてしまうものですよね。しかし、きちんと早寝早起きの習慣を身につければ自然と目覚められるようになります。

毎日のタイムスケジュールを1時間前倒しし、早起きする分早く寝るようにしてみてください。最初のうちは起きるのがつらく感じるとは思いますが、続けることで身体がその生活サイクルに慣れていきます。朝早く起きている分、夜はぐっすりと良質な眠りを得ることにもつながります。

寝る前はブルーライトを目に入れないようにして寝つきをよくするようにしたり、起きたらカーテンを開けて日光を浴びることで体内時計を合わせたりといった工夫も、すぐに眠りにつき朝しっかり目覚めるために有効です。

⑤もしも失神しそうになったら

低血圧は命にかかわる病気ではないと軽視されがちです。もちろん血圧の数値が低くても、これといって身体に支障がなく思い当たるような症状が見られない、という場合は治療しなくてもよいものではありますが、慢性的に不調を感じるだけでなく失神する危険性もあるということはあまり知られていません。

失神発作が突然起こって転倒したら、時と場合によってはそれこそ命にかかわる重大な事故につながる恐れもありますよね。もしひどいめまいなど危険な兆候を感じたら、階段などの危険な場所を避けてしゃがみましょう。太ももを抱くような格好で、頭に血液が巡るまでその姿勢で待つようにします。

それほどの症状ではないけれど低血圧気味だと感じる場合は、その場で小刻みに足踏みしたり屈伸したり、軽く身体を動かして血液を循環させるようにしましょう。症状が悪化するのを防ぐことができます。

まとめ

低血圧の人の多くは医療機関を受診せず、体質だからと諦めているのではないでしょうか。しかし、治したいと思えば気持ちひとつで症状を改善することができるのです。むしろ、特効薬や明確な治療法がないからこそ、低血圧治療の大部分は患者本人の生活習慣にゆだねられていて、自分の心がけ次第で治していけるのが低血圧といえるでしょう。

低血圧を放置しておくと、毎日病気でもないのに身体が重くてすぐ疲れてしまったり、慢性的な頭痛や胃もたれに悩まされたり、朝起きられずに寝坊してしまったり、日々の暮らしに悪影響だらけ……なんてことになりかねません。

しかし、生活習慣を変えて低血圧を改善できれば、今感じている症状もなくなって毎日元気ハツラツに過ごせるはず。どちらがいいかは言わずもがな、ですよね。何事も慣れてないうちは大変に感じるかもしれませんが、習慣として身についてしまえば簡単なことです。食事や運動、睡眠といった基本的な生活習慣に気をつけて、低血圧を治していきましょう!

Photo:Getty Images
Text:N.M

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低血圧

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