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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【目指したのは正統派クラシック】12年ぶりに仕立てたB.R.SHOPの3ピーススーツ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

久々にスリーピースが着たくなって新調しました

暑さもすっかり和らいで、すっかり秋めいてきました。まあ、それも当然といえば当然。もう10月ですしね。いくら温暖化とはいえ、夏が長く続いてしまうと、その分お洒落が楽しめる時期が少なくなりますからね。で、ここからが本番。毎シーズン、紹介しているB.R.SHOPのパターンオーダースーツもこれが8代目となります。おそらく写真を見ただけではわかりませんが、新調するたびに少しずつ気分に合わせてアップデートしているのが僕のこだわり。着丈は前回と比べて5ミリ長く、肩幅は両端を3ミリずつ広く微調整を加えています。

そんななか、今回の大きなチャレンジは共地でベストをつくったこと。僕にとって、B.R.SHOPでは初めての経験でした。ビジネスの場で着用するスーツにトレンドを取り入れるのは不要だと思うのですが、そうは言っても何だか気になる“英国調”。とはいえ、あからさまにチェックというのは、普段着こなしにくい!

というわけで、生地は洒落者の多いイタリア人男性に人気のあるドラッパーズ社の「FIVE STARS」をセレクトしました。以前もこの生地でスーツを誂えたことがあるのですが、打ち込みがしっかりしていて、シワになりにくく、仕立て映えのする適度な重量感があるのが特徴。その一方で、美しいドレープを特殊なフィニッシュで実現させていて、ファッション性と機能性が見事に両立しているんですね。

色はメランジェ調のミディアムグレー。ネイビーもいいと思うのですが、髪の毛に白髪が混じり始める40代には、若々しいネイビーよりもグレーのほうが自然になじむんですよね。絶対に浮ついて見えないし、大人の男をシックに見せてくれます。

今の時期はジャケットとスラックスでツーピースとして、もう少し寒くなったらベストを加えてスリーピースで着ようかなと。それにしても、スリーピースを着るのは約12年ぶり。当時、自分のなかでスリーピースがあっていろいろと試したのですが、久しぶりに今の自分の体型に合った、時代感のあるものが着たくなったんです。

肩は若干シワが入る程度のマニカ・カミーチャを指定。段返り3ボタンの間隔を少し狭くしたことで、ウエスト位置が高くなり、スタイルがよく見えるように仕上げています。

スラックスは股上が浅く、テーパードの効きが強い今どきのシルエットながら、2プリーツ入りのため、着心地が極めて快適。今シーズンは、このスーツに白シャツと黒かグレーのタイを合わせて、正統派クラシックでいこうと思っています。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE



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