HEALTH ― ヘルスケア

イライラする貧乏ゆすりを止める方法! 実は健康にいいってホント?

2018.9.27 2018.9.27
2018.9.27

隣のあの人の貧乏ゆすりも止められる!?

仕事でトラブルがあってイライラしているとき、なんだか手持ち無沙汰で所在がないとき、ついつい貧乏ゆすりをしてしまうことはありませんか? あまりよくないクセだとわかっていても、なかなか止めることができません。

反対に人がやっているのを見ると、こっちにまで不快感が伝染してしまいそうですよね。いつも貧乏ゆすりをしている上司に「それ、うざいんでやめてもらえませんか?」なんて言えないし……。

そんな貧乏ゆすりにお困りのあなたに、貧乏ゆすりをしてしまう原因とその対処法から、貧乏ゆすりが実は健康にいいというウワサの真相まで、貧乏ゆすりのすべてをお教えします!

貧乏ゆすりはなぜ起こる?

ついつい無意識のうちにしてしまっていることが多い貧乏ゆすりですが、そもそもなぜあんなふうに小刻みに足を動かしてしまうのでしょうか。実は、その原因が完全に解明されているわけではありません。有力な説をいくつかご紹介します。

下半身の鬱血
ずっと椅子に座っていると下半身の血流が悪くなってしまい、それを解消するために膝を小さく上下に動かしているのではないか、というもの。

大脳の働きの抑制
ひとつの物事に集中したり、イライラする出来事が起こったりしたときに、人間の大脳の働きは抑えられてしまう。普段貧乏ゆすりを止めているのが大脳なので、そのストッパーが働かなくなることによって貧乏ゆすりが始まってしまう、というもの。

精神的な働き
なにか不安なことがあったり、強いストレスを感じたり、深く考え込んでいたりするようなとき、その気持ちを和らげて気を紛らわせ、緊張をほぐすために脳がこわばった身体を動かそうと反応してしまう、というもの。

病気の場合もある
レストレスレッグス症候群、通称RLSという病気があり、身体を動かしていないときは腕や足を激しく動かしてしまうため、日中の貧乏ゆすりをやめられないのはもちろん夜間にも症状が表れ、深刻な場合睡眠の妨げになることもある、というもの。

病気の場合はきちんと病院に行って専門医の診断を受けることをお勧めしますが、そうでない場合は自分でも気づかないうちに身体や心がシグナルを出しているのだ、ということがわかります。

貧乏ゆすりを止めるには?

会社など公の場で貧乏ゆすりをしてしまうのは、品がなく格好悪いですよね。行儀が悪くて落ち着きがなく不機嫌な人、という印象にもなってしまいます。そんな貧乏ゆすり、やめたいと思っていてもなかなか直せない人は多いのではないでしょうか。しかし貧乏ゆすりへの対処法を知れば、きちんとやめられるようになるはずです。

①やる前よりやり始めてから気づく

「貧乏ゆすりしてはいけない」「やらないようにしなければ」と思っていても、なかなかそれだけでは貧乏ゆすりは直りません。それよりはまず、貧乏ゆすりをし始めたときに「今自分は貧乏ゆすりしているな」と認識することが大切です。つい無意識でやってしまっているクセを客観的に見て、どういうときに貧乏ゆすりを始めることが多いか考えてみましょう。

やり始めたと自分で気づくことができれば、意識して止めることができるのはもちろん、貧乏ゆすりをしてしまう原因になっているものが何かを分析することもできます。苦手な人と話すとき、考え事をしているとき、焦っているときなど、原因は人によってさまざまですが、もし取り除くことができる原因なら簡単に対処できるでしょう。原因をなくすことが難しくても、いつ貧乏ゆすりをしてしまうか自分で把握しておくだけでも抑制効果はあります。

②別のことに置き換える心がけを

貧乏ゆすりをしていることに自分で気づいたとき、ただ止めようとするのではなく、すぐ何か別の行動をするようにしてみてください。席から立ち上がる、伸びをする、深呼吸をする、水を飲む、など何でもかまいません。自分の中で、貧乏ゆすりをしたらこれに置き換える、という行動を決めておくのです。できれば気分転換やリラックスができるもの、ストレスが解消できるものがよいでしょう。

貧乏ゆすりをしてしまうとき、ストレスを感じていたり焦っていたりと、何かしら精神的な負担がかかっていることはよくあります。そのとき気分転換になるような行動を取れば、自然と貧乏ゆすりが治まっていくはずです。また、貧乏ゆすりを違う行動に置き換える習慣が身につけば、いずれは貧乏ゆすりを始める前にその行動を取って、貧乏ゆすりを回避できるようになるかもしれません。焦らずじっくりクセと向き合うことが肝心です。

③生活習慣の見直しも必要

貧乏ゆすりの原因が精神的なストレスなどである場合、もちろんその原因自体をなくすことができれば何も言うことはないのですが、そういうわけにもいかない場合のほうが多いのではないでしょうか。そんなとき、ストレスを感じにくくて溜め込まないような心身の状態でいられれば問題はありません。そのために、まずは根本的な生活習慣を見直してみましょう。

最近睡眠不足になっていませんか? 栄養が偏って時間も不規則な食生活をしていませんか? 適度に身体を動かしていますか? 仕事などで忙しいかもしれませんが、このような基本をきちんとしていれば心身ともに健康でいられるため、疲労感や不安、焦りなどを感じることなく気持ちにゆとりが持てます。その結果、貧乏ゆすりも防ぐことができるのです。少しずつでもいいので、規則正しい生活を心がけてみてください。

④下半身の血流をよくする

特にストレスを感じたり焦っていたりするわけではないのにどうしても貧乏ゆすりをしてしまうときは、長時間椅子などに座っていて足に血が回らなくなっているのかもしれません。そんなときは、できれば一度席を立ち、トイレに行くなりお茶を飲むなりして一息つきましょう。

その場で席を立てない状況のときは、座ったままつま先立ちのようにかかとを上げて、ゆっくり下ろして、また上げて、という上下運動を繰り返してみたり、今度はかかとを地面につけてつま先をぐいっと上に向けてみたり、ふくらはぎを手で揉んで軽くマッサージしてみたりと、座ったままでもできる簡単なストレッチをしてみてください。

人の貧乏ゆすりをやめさせる方法

自分の貧乏ゆすりではなく、いつも貧乏ゆすりをしているあの人をなんとかしたい……というあなたのために、人の貧乏ゆすりにどう対処すればいいかをお伝えします。なかなか直接やめてほしいと言いにくい話題ですが、このような工夫をして伝えてみてはいかがでしょうか?

気遣う言葉をかけてみる
貧乏ゆすりをしているのを見かけたら、相手に「疲れてる?」「何かいやなことでもありましたか?」などと聞いてみましょう。たいていは相手も気を遣って「ありがとう、平気だよ」「どうして?」と返してくるでしょう。そこで、「貧乏ゆすりしてたから」とさりげなく指摘します。一度相手のことを心配する素振りを見せることで、角を立てずにやんわりと気づいてもらう作戦です。

別の人のこととして話す
その人の貧乏ゆすりのことではなく、別の誰かの貧乏ゆすりが気になって仕事に集中できない、という話をしてみます。もしくは、自分自身が貧乏ゆすりに悩んでいると言って、止める方法はないか尋ねてみるのです。察しのいい人なら遠回しに自分のことを言っていると気づくでしょうし、そこまでではなくても自分が貧乏ゆすりをしていることに気づいて、以前より意識したり、気になってやめようとしたりしてくれるかもしれません。

下手に出てお願いする
遠回しに伝えてもまったく効果がないけれど、どうしても気になってしまうのでやめてほしい……というときは、直接言うしかないでしょう。

しかし、貧乏ゆすりをしているということは、相手も心に余裕がない状態である確率が高いということです。そこで相手を責めるようなことを言ってしまうと神経を逆撫でするだけです。「自分に集中力がなくて、どうしても貧乏ゆすりに気が向いてしまって集中できないので、やめてもらえるとありがたいです」など、あくまで自分のせいであるというスタンスでお願いしましょう。

貧乏ゆすりの健康的メリット

貧乏ゆすりはマナーが悪く見ていて気持ちのいいものではないので、あまりいい印象を持っている人はいないかもしれません。しかし、貧乏ゆすりをすると健康面でいいことがあるというのです。そんな貧乏ゆすりのメリットについて見ていきましょう。

①死亡リスクを下げる

イギリスで行われた調査で、1日に長時間座ったままでいると死亡リスクが高まるという結果が出ました。デスクワークをしていたり1日中家にいたりと座ってばかりの人は、糖尿病や心臓病などが発症する危険性が大きくなるのだといいます。しかし長時間座っている人でも、貧乏ゆすりをある程度する、または頻繁にすると答えた人の死亡リスクは、貧乏ゆすりをまったくしない、またはほとんどしないと答えた人に比べて減少していたのです。

貧乏ゆすりがどういうメカニズムで死亡リスクを下げるのかは未だ不明なままですが、足の筋肉を細かい振動によって動かすことで、血液が全身を巡るためではないかと考えられています。オフィスで働く現代人の多くは長時間座りっぱなしなので、人目につかない時と場所を選んで貧乏ゆすりをしてみるといいかもしれません。

②エコノミークラス症候群を防ぐ

エコノミークラス症候群とは、飛行機のエコノミークラスの機内など狭い場所で長時間座席に座っていると、足を動かさないため静脈に血栓という血のかたまりができ、立ち上がった瞬間に血流によってその血栓が肺の血管まで移動して動脈をふさいでしまい、症状が重い場合は意識を失ったり突然命を落としたりする、恐ろしい病気です。

エコノミークラス症候群を予防するためには、足の静脈に血栓を作らないことが肝心です。そのためには座っている間に足を動かし、血流をよくしておく必要があります。飛行機や自動車などの限られたスペースでは、小さく上下に足を動かすことができる貧乏ゆすりが適しているのです。

③体温を上げ冷えを解消

足先がよく冷えたりむくんだりするという人は、冬場には特に多いと思います。しかし、貧乏ゆすりでそれを解消できるかもしれません。というのも、貧乏ゆすりを5分間続けたときのふくらはぎの皮膚の温度をサーモグラフィーで観察すると、平均で約2℃、最高で3℃以上温度が高くなったというのです。

貧乏ゆすりをすると、ふくらはぎの筋肉を使いますよね。ふくらはぎは、足腰で滞ってしまいがちな血液を心臓へと送るポンプのような役割があるため、ふくらはぎの筋肉を動かすことで全身の血の巡りがよくなり、体温が上がったのです。体温が1℃上昇すると免疫力が5~6倍アップするという説もあるため、やって損はありません。

まとめ

貧乏ゆすりは、健康面で見ればメリットがいくつもあるということがわかりました。しかし、それでも世間一般から見てあまりいいイメージのものではありません。これには、「貧乏ゆすり」という名前から受ける印象も関係しているのではないでしょうか。

どの国にも貧乏ゆすりがクセだという人は少なからずいますが、「貧乏」という言葉を使って名前をつけているのは日本だけです。この由来は江戸時代にまでさかのぼり、その日着るものにも食べるものにも困るような貧乏な人が、寒さと飢えで小刻みに震える様子から取ったというのが有力な説なんだそう。そこから足をゆすると貧乏神に憑りつかれるという迷信まで生まれました。

もちろん現代では貧乏ゆすりをすると貧乏になるということはないでしょうが、人前でやっていると機嫌の悪いせっかちな人、というような悪い印象を与えかねません。そんなことにならないよう、公の場では貧乏ゆすりをしないように気をつけたいところです。どんなときも穏やかかつスマートな大人でいたいですね!

Photo:Getty Images
Text:N.M

KEYWORDS
貧乏ゆすり

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