厚底アレンジで定番サンダルが斬新な表情に
ビルケンシュトックのサンダルは、ビームスアルバイト時代に始まり、これまで何足買ったかわからないほど。
で、昨年、久しぶりにまた履きたくなって、黒の「アリゾナ」を購入したんです。プールサイドとか海辺でのアクティビティ用にと思い、通常のコルク仕様のモデルではなく、アッパー・フッドベッド・アウトソールにウォッシャブルのEVA素材(合成樹脂)を使ったモデルをチョイスしました。超軽量で、旅行などの持ち運びにも便利だと聞いて、居ても立ってもいられなくなったんですよ。
しかも、本当はオールブラックだったのですが、持ち前のカスタム魂がムクムクと沸き起こり、“黒のソールを引っ剥がして白にしたら、もっとカッコよくなるんとちゃう!? ”という妄想に取り憑かれたら、もう最後。ガマンできませんでした。
で、普段から懇意にしている靴のお直し屋さんの「ミスターエマ」に持ち込んで、存在感を出すためにあえて白のコバをプラス。さらにトリプルソールにしてボリューム満点の仕上がりにアレンジしました。うーん、ワンダホ〜! 大満足の出来栄えです。
でも、ですよ……。水に濡れるとフッドベッドがすべって足が前にズルっ! で、甲がストラップに当たるんですよ。それがまた痛くて、痛くてガマンなりません。それで、“こりゃ、あかん”と思って、今年は、ド定番の「アリゾナ」と「ギゼ」の2モデルを買い直しました。どっちも黒で、フッドベッドは天然ゴム配合コルクベッドで、吸汗性の高いスウェードライニングを使ったタイプ。やっぱり、オジさんは無理せず、オーソドックスな履き慣れたものを選ぶのがいいですね。まあ、新しいものを試したからこそ、学べたことではありますが……。
ただ、このままでは終わらないのが干場流。この2足もやっぱりコバを無理やりくっつけて、1.3ミリのクッションと7ミリ厚のソールを付けました。実は、この手の厚底カスタマイズは15年ぐらい前からやっているんですが、それがどんどんエスカレートして最近ではコバを加えるところまで進化(!?)しました。
ちなみに、普段のカジュアルなコーディネイトにも合わせていますが、厚底にアレンジする料金は約1万5000円。納期は約1週間ほどです。それでも全国から問い合わせが殺到しているみたいなので、ご希望の方はぜひ早めにやってみてください。きっと、これまでのビルケンシュトックにはない、モードな表情の新感覚が味わえますから!
Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE