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【世界最速を体感せよ!】ランボルギーニの伝説を背負った一台がついにお目見え!

2018.8.28 2018.8.28
2018.8.28

イオタ伝説再び。アベンタドールSVJ発進!

前回に引き続きモントレー・カーウィークからホットな話題をお届けしましょう。ついにアンベールされたランボルギーニの最強フラッグシップ「Aventador SVJ」が登場です。

これにより従来ラインナップされていたSVがSVJに置き換わるのですが、モデル名の意味するところは「Super Veloce=Super Fast」に「J=Jota(イオタ)」という称号が加わります。

プレスリリースを切り取ると「-takes the ‘Jota’ suffix,-」という部分があります。日本人には馴染みがないサフィックスですが、もしアナタが貴族でサーの称号をお持ちならサーの部分、ルパン3世なら3世の部分がサフィックスにあたります。

1963年創業と歴史の浅いランボルギーニですが、イオタはスーパーカー世代に強烈な印象を残しました。

いまでは伝説となるイオタですが、正式には車名ではなく❝通り名❞です。イオタの起源となったモデルは同社の実験車両であり、モデル的にはミウラと同時期にあった先行開発用のプロトタイプカーを指しています。

MIURA P400 1966-1969
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姿形はミウラをレース仕様にモディファイしたような車両でしたが、中身はまったくの別物でサイドシル内に燃料タンクを収めるなど、ル・マン24時間で一時期を築いたフォードGTのようなレイアウトを採用していました。

カロッツェリアであるベルトーネ在籍時にマルチェロ・ガンディーニがデザインしたミウラは流麗なデザインが特徴であり魅力なのですが、イオタはこの時代のレース車両規則J項(FIA) に添って車両開発が進められた、とてもスパルタンなミウラとは相反する魅力をもつモデルでした。

Marcello Gandini and MIURA P400 S
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開発チームを取り仕切っていたボブ・ウォレスは、ロータス、フェラーリ、マセラティなどワークスチームで腕をふるってきた人物でしたが、マセラティのワークス活動休止とともにレース界から引退を余儀なくされます。

そんなボブに声を掛けたのがマセラティ時代のデザイナーであったジャン・パオロ・ダラーラです。いまでこそダラーラといえば伝説のレーシングカーデザイナーですが、マセラティを後にしたダラーラは、新興メーカーであるランボルギーニのチーフエンジニアに就任。1964年、再び二人はタッグを組む事になります。

テストドライバー兼エンジニアとして多彩な才能を発揮したボブは創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニの信頼を得て、特別にレースカーの開発を許されます。その時誕生したのが今でいうところのイオタなのです。

Diablo SE30 Jota 1995
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このイオタは売り物ではなかったのですが、自動車部門の母体となるトラクター部門の業績悪化(新興国向け大量発注がドタキャン)なども影響してか、とあるカスタマーの熱意に負け譲られることとなります(悲運なことにこのイオタは引き渡し後の試運転中に高速道路で大クラッシュ!)。 

以上がイオタ伝説の起源となりますが、その後もイオタを作って欲しいというカスタマーがサンターガタ・ボロニェーゼのランボルギーニ・ファクトリーを訪れます。このご本家作イオタは10台もありませんが、究極のビスポーク故にすべて仕様が異なり、同じ車両はないそうです。

MIURA SVJ
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ランボルギーニに興味がなければかなりややこしい話なのですが、このミウラがベースのイオタは車名としてはイオタではなく、正式にはミウラSVJであり、その中でひときわ目立つブリスターフェンダーを与えられた車両がミウラSVRと呼ばれます。

MIURA SVR
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正式にイオタの名が与えられたのは、1995年に創立30周年を記念した限定車であるディアブロSE30をベースに作られたモデルが最初となるでしょうか。これに続くのが今回のアベンタドールSVJです。

紛らわしいのでいっそうJOTAエンブレムを付けてくれればいいのにと思うのですが、それではイオタ伝説が終わってしまいそうです(笑)。

アヴェンタドール SVJ 63
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で、注意しなくてはならないのが、アベンタドールSVJは900台の限定生産車ということ。また、63番のゼッケンを貼ったモデルはSVJベースの同社の起源となる❝1963年❞をオマージュしたカーボンパーツがテンコ盛りの限定車であるということ(よって63台限定)。

アヴェンタドール SVJ 63
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ちなみにエンジンスペックは30hpほど上がり最高出力770hp(566kW)/8500rpm、最大トルク720Nm/6750rpmを発生します。アベンタドールSVJのキモはパワーよりも空力特性であり、スポーツカー開発の聖地ニュルブルクリンクでは市販車最速のレコードタイムを叩き出しています。

アヴェンタドール SVJ 63
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アベンタドールSVJの発売は2019年とのアナウンス。このモデルをカスタマーに収める頃にはニューモデルへとバトンは受け継がれます。

躍進著しい現在のランボルギーニのCEOは、2016年に就任したかつてスクーデリア・フェラーリを率いたステファノ・ドメニカリです。スーパーカービジネスはまさにショービズな世界。今後に期待が膨らみます。

価格:5154万8373円(税抜き)

Text:Seiichi Norishige

ランボルギーニ
0120-988-889(カスタマーサービスセンター)

■Aventador SVJ Unveiling – Monterey Car Week 2018

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Seiichi Norishige

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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