一度は必ず通る、ボーダーの登竜門
第73回は、セントジェームスのウェッソンです。
1万円(税抜)/セントジェームス(セント ジェームス代官山店)
今年の夏は実に暑かったですね〜。「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言いますが、今年は残暑も厳しいようで、予報では9月末まで厳しい夏日が続くとも。カラダにこたえますが、まぁ夏を長く楽しめると前向きに考えましょう。ということで、ボーダーカットソーのご紹介です。
ボーダーといえばセントジェームス。もはやこの方程式は揺るぎないでしょう。創業は1889年のフランス。タグにも記されているモン・サン・ミシェルがある、ノルマンディ発です。
ブランドを代表するアイテムといえば、もちろんバスクシャツのウェッソン。バスク地方の漁師やヨットマンが好んで着用していた、伝統的なカットソーです。その特徴は、まずボートネック。万が一海に落ちた時にすぐに脱げるよう、襟ぐりが広い作りになっています。
そして海上での過酷な労働に耐える、目のしっかりした丈夫なコットン生地。爽やかなルックスとは裏腹に、潮風を浴び、洗濯をガンガン繰り返してもへっちゃら。着込むほどに味のある風合いを楽しませてくれます。
そのタフな生地感のおかげで、意外とオジさんが着ても様になるんですよね。
アームにワンポイントで入ったネームタグは、セントジェームスにおけるアイコンです。
ウェッソンと並ぶ定番のナヴァル。かつてフランス海軍の水兵のユニフォームとして採用されていたことが、その名の由来です。素材は同じコットン100%。ウェッソンよりも糸の番手が細く、薄手に仕上げられています。
1万2800円(税抜)/セントジェームス(セント ジェームス代官山店)
大きく形を変えることなく継続して展開されるウェッソンは、男女ともに定番とされる稀有なアイテム。同モデルを着るだけで、爽やかなフレンチカジュアルが完成するとあって、ぜひ活用したいですね。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
セント ジェームス代官山店
03-3464-7123
https://www.st-james.jp/