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【マセラティ初のSUV】古城が似合う美しいボディとワイルドな走りを生レポート!

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カントリーハウスで骨抜きになる!

マセラティって、なんか不思議なブランドだと思いませんか? 名前は昔から知ってますがその実態は広く知られていないというか。同じイタリアのカーブランドでもアルファロメオより大人っぽく、かつフェラーリほど騒がしくない、といったところですかね。イメージするオーナー像は“イタリアの妖艶な貴族”あたり……。

とはいえ、ヨーロッパではボクらが感じる以上にメジャーなんです。なんたって2014年に100周年を迎えた歴史あるブランドですから。ただ、戦前はほとんどレーシンカーばかりをつくっていたのでレースに興味のない方は親しみないかも。当時のライバルはずばりフェラーリ。グランプリレースでいつも競い合ってました。それがいまはグループ企業で、かつ技術共有してもらっているのですから時代が経つとうことはわからないもんです。まさに、「昨日の敵は今日の友」ってところですかね。

そのマセラティの中でいまもっとも元気なのが今回試乗したレヴァンテ。スポーツカーブランドがつくりあげたSUVです。発表は2016年のジュネーヴモーターショー。そして同年5月から日本でも発売を開始しました。

今回その2019年モデルに一足早く試乗して来ました。場所は英国南部の街ニューミルトン。そこを起点にした200km弱のテストドライブとなります。

2019年モデルの変更点で目につくのは顔。グリル下のバンパー形状がリデザインされます。一言でいうならさらに迫力が増したってところ。でもこれって今年のニューヨークショーで発表された590psのレヴァンテ・トロフィオと共有なんです。さらにいうと試乗の翌日に訪れたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表されたレヴァンテGTSとも。つまりは、2019年モデルの全レヴァンテがこうなるってことですね。

このほかではシフトレバーのカタチや操作方法が変更されたり、インテリアトリムのバリエーションが増えたりしています。これもレヴァンテの販売が成功だったことの表れでしょう。いいペースでラインナップが拡大されながら進化していきます。

それじゃ乗った感じはどうなのかというと、「こんなによかったっけ!?」という印象。ハンドリングの機敏さ、高出力エンジンのレスポンスのいいパワーの出方はまんまスポーツカー。久々のレヴァンテだし、場所はヨーロッパだし、テンション上がります。映画「最強のふたり」に出ていたクアトロポルテのエモーショナルさは引き継がれていますね。なんなんすか、このクルマ好きのテンションを盛り上げるマセラティマジックは。

そしてそれはクルマを降りて振り返ってもそう。SUVというトレンド真っ最中の現代車なのに英国の古城とマッチングします。今回、「ダウントン・アビー」の舞台となったハイクレアキャッスルというカントリーハウスに立ち寄りましたが、存在の馴染み感はすごかった。これもマセラティマジック。走ってよし! 振り返ってよし!ですから。もう骨抜きです。

 



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