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くろP花鳥風月「絵を見るって何が面白いの?」

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FUJITAじゃなくて、FOUJITAなのです。

ついに8月も最終日、親愛なるみなさま、夏休みはおとりになりましたか? 
日々慌ただしくて、美術展などなかなかゆっくり見にいく気なんてなれませんよねー。でも、疲れたときこそフラッと行ってみると、思わぬ展開が開けるかもしれません。アートに詳しくなくても、そこは“実物”おそるべし。印刷物やスマホなどの画面で見るのとは別ものなリアルナマ!が、時空を超えてそこにある――。いかがでしょう。

カハク(上野の国立科学博物館)では昆活ちう。

ただ!(とくに有名な絵を見るときなど)「これがあれね」という“確認”で終わってはなりません。つまらないので。いやー、バリバリの素人目線で失礼いたしますが、絵は、自動ドアのようにその前に立つだけで扉が開く、んじゃないんですね。自分から扉を開けて入っていくと、いろいろ見えてくると申しましょうか。最近気づきました。絵を見るのは、本を読むことに似ているかもしれません。テレビや映画のように受け身のまま楽しませてもらえるものではなく、自ら筆をたどって、めぐらせて、見つけたり解いたりふくらませたり味わったりする、能動的な実体験。「これが正解」というものもありません。まだるっこしい!? でも誰も替われない、誰にも奪われない。心にそっと、たからものが増えていきますのです。プライスレス!

ということで、今回はフジタ(藤田嗣治/ふじたつぐはる)です。没後50年の大回顧展で「質、量ともに、史上最大級」。女性と猫を愛したおかっぱ丸眼鏡でちょびヒゲの人?――と私のようにフジタに詳しくない人でも、その人生に触れられてしまうという凄まじさです。20代から晩年までの作品が彼の祖国日本に集結しております。

ちなみにフジタは69歳(1955年)のときにフランスに帰化しているので、フランス式に「FOUJITA」なんですね。フランス語だとouでウと読むので、たとえばdoubleならドゥブル。ルーヴルはLouvre。「レオナール・フジタ」の名もありますが、レオナールは73歳(1959年)のときに受けたカトリックの洗礼名。ということすら今回初めて知りました(汗)。えーとそうですね、、、猫好きなら、フジタの猫はこの際ぜひ見ておきましょう! グッズも頑張ってます。

没後50年 藤田嗣治展
2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝) 中学生以下無料
東京都美術館 東京都台東区上野公園8-36

あ! 干場編集長もごひいきのマム(MUMM)のシャンパン、そのロゼはミュズレ(コルクを押さえる王冠)にフジタが描き下ろしたバラがあしらわれているというハナシです(うう、飲んだことなし・見たことなし)。マムの伝説の社長ルネ・ラルーとフジタにたいへん篤い親交があり。フジタの帰化や洗礼に深く関わり、フランスはランスにあるメゾンの敷地内には、ルネ・ラルーの依頼でフジタが手がけたチャペルが今もあるということです。あー、ロゼシャンパン、飲みたし!

明日は二百十日。立春から数えて210日目で台風の本格シーズン到来!ですが、9月1日は防災の日でもありますね。いろいろ備えましょう。どうぞよい週末をおすごしくださいませ。

kuro.

庭は秋の気配。


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