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新型Audi をお題に、世界の自動車事情をお勉強!

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アウディTTが2019年モデルでフェイスリフト

デビューから20周年を迎えたアウディTTが間もなくフェイスリフト。欧州では第四四半期から発売されるといいますから、新たな排気ガス規制&燃費試験法であるWLTP(Worldwide Harmonised Light Vehicle Test Procedure)に適合させたモデルであることがわかります。

新型アウディTTのエクステリアデザインは、驚くほど変化はないものの、よりシャープにエッジを効かせ迫力を増したようです。とはいえ、ジドウシャにあまり関心がない人たちが見ればその違いに気付かないかも知れません。

初代モデルから基本的にフォルムが変わらないアウディTTは、ツウなファン層から見れば❝イジってくれるなよ!❞的なモデル。アウディというブランドを好むと好まざるかに関わらず、ジドウシャ好きが認める稀有なモデルなのです(それ故に開発陣は大変ですが・・・)。

車名のTTの意味するところは、英国王室に属するマン島で1907年から開催される伝統の公道レース「The Isle of Man ❝Tourist Trophy❞ Race」がその由来です。

実はこのレース、市販オートバイを用いることを条件とした究極の草レース(島の公道を閉鎖したコース設定)が発端なのですが、このレースをあえて一言で表現すればクレイジーそのもの。しかし、その人気は衰えることを知りません。

もし、このツーリストトロフィーを四輪で攻めるなら・・・ターマック仕様の4WDのラリーカーをベースとするしかないでしょう。そして、その運動性能を、スタイリッシュなデザインのライフスタイルカーに落とし込めば「Audi TT」というスポーツカーになるのです。

さて、新型のパフォーマンスについて触れたいのですが、なんとプレスリリースにはそれらに関する記述がありません! 漏れ伝わるところによれば、デーゼルと1.8直4ターボが廃止され、すべて2リッター直4ターボ(ガソリン)に統一され、出力が異なる仕様のエンジンを振り分けてグレードを構成するようです。

また、トップエンドのアウディスポーツが送り出す「RS」についてもアナウンスがありませんので、WLTPが施行される9月直前まで詳細がお伝えできない可能性もあります。

で、新たに施行されるこのWLTP。世界統一基準なので日本でも10月から始まるのですが、その走行試験は3つのステージが設定されます。「市街地モード(WLTC-L)」、「郊外モード(WLTC-M)」、「高速道路モード(WLTC-H)」と実走行に近い燃費データの公表を自動車メーカーに義務付けた・・・まではいいのですが、測定法が変わることによりCO2やNOx、PM値まで変わり、自動車メーカーはテンヤワンヤの大騒ぎな状態に。

出力が下がるモデルもあれば、一部のスポーツモデルはフルモデルチェンジまで販売中止とか、一時的な受注休止など、様々に波紋を呼んでいるのです(この影響を最も受けるのがダウンサイジングターボだと指摘する技術系アナリストも)。

というワケで、今後もマイルドハイブリット採用車が増える傾向ですが、スポーツカーファンへは「とりあえず、好きなモデルを買っておきましょう! 」といいたい昨今のクルマ事情なのです。

Text:Seiichi Norishige

アウディ ジャパン
0120-598-106(Audiコミュニケーションセンター)

◼︎The Audi TT Roadster



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