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LIFESTYLE ココが惜しいよ、40オトコ

【あえて口に出さないだけで】その帽子、上司やクライアントは内心不快、かも?

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【惜しいよオトコその8】帽子を取るぐらいなら裸のほうがマシ、らしい「ボウシ・カブリッパー」氏

今日は大事なプレゼン。お気に入りの帽子を被って勝負だ!

 

 

よぉし、なかなかうまくいったぞ! きっとこれは採用されるはず!

 

なんで落ちたんだろう、今回のは自信あったのに…。あれ? 俺のウワサしてる?

 

え!?  帽子のせい? プレゼンの内容じゃなくて、帽子が原因ってこと?

 

連日お暑うございますね。皆様、溶けておりませんでしょうか? 暑い日でもスーツを着てお仕事されている男性を見ると頭が下がります。どうか熱中症にはお気をつけて……。

さて、毎月第2&第4の月曜夜の 連載、平松昭子の「ココが惜しいよ、40オトコ」。末広がりの八回目となりました今回は、ボウシ・カブリッパー氏をご紹介いたします。

いつでもどこでも帽子をオン! もはやそれは、体の一部?

カジュアルな職場でお見かけすることの多い、ボウシ・カブリッパー氏。こういう会社って、夏になるとショートパンツの男性もちらほら。女性も結構大胆なファションをしていたりして、いろいろと寛容なんだなぁと感じます。

でも小学校で、“室内では帽子を外すように”と教わったはず。たとえカジュアルな職場でも、帽子を被り続けている人を見かけると、「誰かに怒られないかしら……」と心配になります。とくに、来客時などは要注意ですよね。それが商談を決めるか否かの、大事なシーンだったらなおさら。「この人、帽子も脱がないとはなんて失礼な!」と、相手が不快に思っている可能性もあると思うのです。

そういえば、どんな時も帽子を被り続けていた40オトコの友人は、髪が薄いことよりも頭の形がいびつな事が恥ずかしくて隠している、と教えてくれました。本人が気にするほどではないので気にしなくていいよ、と何度か言ってみたのですが、ドレスコードのあるレストランでも頑なに帽子を被り続けるので、いつの間にか彼の体の一部のように見えてきて、ついに全く気にならなくなってきました。すごいですよね。

ある日、その彼と一緒に日舞の舞台を見に国立劇場へ行ったときのこと。席についてしばらくすると「帽子を外してください」と係の人に注意されました。蛍光オレンジのキャップがかなり目立っていたみたいです。彼は帽子を外しましたが、憤慨して体をプルプルさせていたので、かわいそうになり、私もー緒に怒ってあげました。他にも、いろんなルールに怒っていたのですが、我流を貫く姿が素敵だったので応援し続けました。

でも、それからまもなくして、彼が借金を重ねていることがわかり……。ちょっと考え直しました。


お仕事でよくご一緒する70歳のアートディレクターの先生は、いつも帽子を素敵に被っていらっしゃいます。ですが、帽子を外した時がいい場合や、暑い日は、自然に帽子をお外しになります。
髪の毛は、耳から下にふわふわと生えていて、逆光で拝見すると天使のようです。先生が、この漫画のようにプレゼンの時に帽子を被っているのかどうかは知りませんが、きっと、そのときの空気を読んで判断していらっしゃるのだと思います。

私の理想はユル・ブリンナーのように髪の毛がなくても堂々としている方。マナーも守れて、帽子をクルクルさせてくれたら気絶です。

帽子のかぶりっぱなしは、頭皮にもよろしくないですよ〜。(by編集タッチー)

 

平松昭子 Akiko Hiramatsu

イラストレーター/ブロガー 雑誌やWEBサイトをメインに、ファニーでエレガントなイラストやエッセイを執筆する。一方そのファッションセンスが注目され、女性誌のファッションスナップページなどに多数登場。着物を愛好し、Masshivanのメンバーとしてアート活動にも力を入れている。著書に『平松昭子の着物事件簿』(宝島社)『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社)『平松昭子のファッションホリック道』(KKベストセラーズ)などがある。かつて原宿のアンティークショップでバイトをしていたこともあり、FORZA STYLEでは「アニ散歩」に大注目。いまの夢は「カウンターでアニキと飲むこと!」その夢ははたしていつ、叶うのか?オシャレでキュートなイラスト満載のHPはこちら!http://akikohiramatsu.com

 

Illustrations: Akiko Hiramatsu
Edit : Yukari Tachihara



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