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こんなレクサスがあったなんて! 日本未発売モデルに一足早く乗ってみた

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落ち着いた大人のライフスタイルを演出する新兵器

来年、誕生から30周年を迎えるレクサス。後発のプレミアムブランドとしてグローバルで大成功をおさめながら、その進化は止まりません。昨年新しいプラットフォームで2ドアクーペのLCとお馴染みのLSをリリース。今年に入ってからはデトロイト、ジュネーブ、北京といった都市のモーターショーで次々に話題のモデルを発表しました。

そんな中、じつは1989年のレクサス誕生からLSと一緒に歩んできたモデルがあるんです。それがこのES。知ってました? これまで日本では販売されていなかったんですね。ですが、今回のモデルチェンジで日本でも販売することになったんです。

今回7代目のモデルチェンジとなったESはハードウェアから見直されました。プラットフォームはGA−Kと呼ばれる新開発のFF用プラットフォームで、広くて快適なキャビンを生み出します。クルマの性格上快適性を前面に押し出したんですね。その辺が昨今FRパッケージングにこだわってつくられたLCやLSとの違いです。

パワートレーンは2.5リッター直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドと3.5リッターV6の2種類ありますが、日本仕様は前者のみ。「レクサス=ハイブリッド」のイメージが強い我が国ではこちらがメインになるのは必至。ただ、今回試乗会場となった北米ではガソリンエンジンのみのニーズも多くあるようです。

では実際にESに乗り込んでみるとどうなのか。

感心したのはやはり広いキャビン。スリーサイズは全長4975×全幅1865×全高1445mmですが、数字以上にルーミィな空間です。横方向に伸びたダッシュパネルが視覚的にも広さを感じさせます。ドライバー席に座るとわかりますが、センターコンソールの高さが肘置きにちょうどよく、ロングドライブでも疲れなさそうでした。

試乗はES300hというFWDのハイブリッドをメインに行ったのですが、まずはそのスポーティな走りに驚かされました。というのも、前述したように、LCやLSとは異なるFF用プラットフォームということでそこの部分は期待していなかったからです。が、スタートの軽快さはもちろん、コーナーリングの姿勢がかなりいい。サスペンションは柔らか過ぎずピタッと安定していて、ハンドリングも軽快でしっかりしています。結果、トルクステアどころかアンダーステアもなく、フラフラせずコーナーをトレース。いいですね、この感覚。

 

エンジンとモーターを組み合わせたシステムの最高出力は215hpとなっていましたが、これも数値以上。意外に車両重量が軽いのかもしれません。パワー不足はほとんどなし。グレードはウルトララグジュアリーとFスポーツ。前者が18インチ、後者が19インチのタイヤを履いていました。Fスポーツで走りを楽しむのもいいし、ウルトララグジュアリーで快適なドライブをメインにするのもありです。ちなみに、ウルトララグジュアリーはアメリカでのグレード名。日本ではちょっと大げさですよね?

このほかでは、単眼カメラとミリ波レーダーで構成されるレクサス・セーフティ・システム・プラスが第二世代に進化しています。プリクラッシュセーフティは夜間の人間にも対応する優れものです。また、駐車時にペダルの踏み間違いを検知するパーキングブレーキサポートも採用。あるといいなが、ここにあります。

といったレクサスの新兵器。日本導入はまだちょっと先のようですが、落ち着いた大人のライフスタイルに“アリ!”な一台です。

■HV Lexus ES300H Deep Blue Mica V2



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