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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
媚薬ジャズの聴かせ方

ダメ女キャッチャー
木村ロックさん(38)のお悩みとは?

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JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶してまいりました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。

ダメな女は甘やかすな!!

紫陽花がきれいに色づく今日この頃、ダンナ様はいかがお過ごしでしょうか?

御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。


JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、ぺぺが毎回読者の皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとした恋愛アドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。

さて、今回のイケナイ読者からの22回目のご相談は、「基本ダメな女が好きです。いつも女性を甘やかし過ぎてしまいます」という38歳の男性からからのお悩みにお答えします。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。

【お悩み】
今、お付き合いっぽいことをしている女性がいます。ただ、色々としがらみがありまして、付き合っているとは大きな声では申し上げにくい状況です。というのは、彼女は僕の先輩の元カノで、10年以上お付き合いがあって最近別れたそうです。彼女の部屋にいくと、先輩の私物があったり、家賃も先輩が未だに払っているそうです。そんな事情もあり、先輩の気配を感じながらその元カノを抱いていると、たまに気絶しそうになります。僕と付き合えば、僕が家賃を払うことになりそうですし。彼女のことは好きなのですが、ちょっと都合の良い男過ぎる気もして。わりと悩んでいます。ぺぺ先生はこの関係、どう思いますか?
( 木村ロック 飲食店経営 / 38歳)


ダンナ! 今回も悩めるアラフォー男性からのお悩みが舞い込んでまいりました。

木村ロックさん、お便りいただきましてありがとうございます。もういきなりですが、ズバリ申し上げます。貴方の為を想ってですよ。木村さん、このままではダメウーマン製造機になってしまいます。女を甘やかすのが、男の優しさではありません。自分から都合の良い男に成り下がってはいけません。

ぺぺ先生、実は趣味が人間観察なんですけど、近頃「男前」や「いい女」が減った気がします。オトナ子どもというのですかね。特に女性は、30~40歳過ぎても甘えた人間が多すぎる。だけど、女性だけが悪いわけじゃない、男性にも責任があります(連帯責任)。そう、女に厳しい男が増えれば、女も変わるのです。

もう一つカミングアウトしますと、ぺぺ先生、実は女子高出身(卒業生には中村玉緒さんが)で、数学の授業で気絶したことがあるんです。男の先生に問題を当てられて、正直答えが分からなかったんです。「わかりません」と答えた時に返ってきた先生の言葉・・・

「お前、『わからない』という答えが可愛いと思うなよ」

(えっ・・・気絶。机に頭をぶつける鈍い音)

それ以来、ぺぺは男には世話にならない。男に甘えるのは辞めようと心に決めました(高2の春)。


男に一方的に甘えるだけの女は、結局は自分の都合でしか物事を考えませんから。自分の思い通りに事が運ばなくなると、子供の様に拗ねて目の前の問題から逃げ出してしまうのです。そういう場合、悪いパターンでいうと浮気とか、浮気とか、浮気とかしちゃいます。ストレートに申し上げると、貴方を愛してないからです。彼氏といい感じに上手くいってる理想郷の自分を愛してるのです。だって愛って、本来は見返りなく与えるものですから。愛して欲しいと思って愛されるものではないですね。そういう通過性の恋愛が許されるのは、20代までだと肝に銘じております。まずは、その甘えた女の幼児性をちゃんと叱ってやれる厳しい男に、貴方がならなくてはなりません。貴方から変わるのです。

【お答え】
今のままでは、家賃の支払いをさせられて、浮気されるのがオチです。
心を鬼にして、都合の良い男になるのを卒業しましょう。

貴方が変われば、出逢う女も変わります。

さて、今回ご紹介するナンバーは、『What a difference a day made 』です。

たった24時間で僕の人生は変わったんだよというストーリー。運命の人に出逢って、僕はたった1日で人生が変わったんだと。人生って「出逢い」と「タイミング」とよくいうけど、ほんとうにそう思いますね。女優 兼 歌手として活躍していたジュリー・ロンドンが歌うこの曲は、フカフカの高級絨毯の上でレコードを聴いているみたいな気分にしてくれます。羽で撫でられているみたいに心地よい歌声。是非、その魔性の歌声を聴いてみてください。

今回のお悩みを機に、木村ロックさんも、愛のアームロックで彼女を気絶させてくださいませね。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。

■おすすめのJAZZソング

【和訳】
たった1日でまったく変わってしまった。ほんの24時間のこと。太陽が戻り、花は咲き乱れる。それまでずっと雨が降っていたのに。昨日までの僕はブルーだった。なのに今じゃ君と2人。僕の孤独な夜は終わったんだ。君が声を掛けてくれてから。

Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai
Edit:栗EP

RIKAPEPE(リカペペ)
ジャズ歌手/文筆家

カワイイが正義である現代に於いて忘れられがちな『色気』を再考し、往年女優が映画の中で歌い演じていた歌唱スタイルを現在の感覚で表現している。ジャズに魅せられたのは、音楽性というよりもスタンダードソングの歌詞と自身の恋愛観とのシンクロニシティから。そこに若者が流行歌を歌うのとなんら変わらない意味を見つけ、ジャズを歌い始める。また音楽に加え、大学で学んだ女性の生き方と共に変容する服飾史や、自己の恋愛遍歴を活かしたユニークな執筆活動もおこなう。現在は、自己のバンド、宣伝音楽のレコーディング、オーダーメイドスーツブランド「SUITBAR」と協力した衣装デザインなど多岐に渡る活動を展開している。

【HP】
rikapepe.jp
【instagram】
https://www.instagram.com/rikapepe/







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