FASHION ― エコラグ

干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

英国ルーツなら チャーチのグルカサンダルいっとくでしょ!

2018.7.2 2018.7.2
2018.7.2

エレガントさよりワイルドさを重視しました

なんだか流行っていますよね、グルカサンダル。そうとは知らず(すみません!)、買ってしまいました。というのもここ数年ハマっている、メンズスタイルのルーツを探求する妄想の旅に出ると必ずと言っていいほど、英国のカルチャーに行き着くんですね。

これまで英国のスタイルに堅苦しさを感じて、イタリアに傾倒していた身としては肩身が狭いのですが、英国紳士の装いにはいちいち理由がある。理屈っぽいとも言えますが、ジェントルマンの定義はここから来ているんで、英国の哲学抜きに男のスタイルは語れません。

そうそうグルカの話ね。なんだか最近、自分も理屈っぽくなったような気がするのは歳のせいかなあ(苦笑)。で、グルカっていうのはインドの西ベンガル州にあるグルカ族のことを指していて、植民地時代に英国の傭兵として有名だったんです。そりゃあもう、その勇敢無双な戦い方は、日本軍を恐怖のどん底に突き落としたほど。僕もいま、歴史から勉強し直しているところです。“M〜y トラ〜イ 9800円から〜♪” “始め〜ら〜れ〜るよ、続け〜や〜す〜いよぉ〜♪”。ところで、あの歌すごく耳の残りますよね。いつもお風呂に入りながら口ずさんでいます(CMの出演依頼、来ないかな……)。

 

とにかくグルカサンダルというのは、19世紀に東インド会社の利権を守るために編成された傭兵部隊のグルカ兵(複数のネパール山岳民族から構成)に支給される軍靴が起源だったわけです。そんなマッチョな雰囲気はおくびにも出さず、スマートな感じで何だか すかしている感じがいかにも英国っぽいですよね。これは去年の夏にイタリア出張に行った際に買ったものなんですが、ミラノコレクションの最終日にサトシーノが買い物したいと言うんで、付き合ってモンテナポレオーネとスピーガ界隈をウロウロしていたんです。そんでもって、サトシーノにずっとべったりなのも疲れるんで、単独行動で何げなくチャーチのショップに入ってみたら、“こんなのあんの?”という いつもの展開になりまして……(笑)

オリジナルはレザーソールだったんですが、帰国後にWHからコバとビブラムソールを取り寄せて大改造。もともと、アウトドア仕様だったルーツに敬意を表して、ワイルドな顔つきにアレンジしてみました。トレンド的にはドレッシーな格好にハズしとして合わせるのが定石なんでしょうですが、それもなんだかなあ……。もう飽きたし、ということで、あえて逆張りパターンでいこうと。

ただ、本気のグルカショーツを古着で探して合わせてみたら、想像以上に野暮ったい。そんなわけで、このサンダルは黒く塗り直して、都会っぽく変身させようと画策中です。ところが、これには後日談がありまして……。衝撃の事実が発覚。このサンダルはブランドが英国発というルーツに惹かれて買ったのに、何とあとでしっかり確認したら”Made in Italy”の刻印があるじゃないですか! マジかよ、マジかよ。出川哲朗です(泣)。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

Author profile

干場 義雅
干場 義雅
Hoshiba Yoshimasa

FORZA STYLE 編集長 兼 ファッションディレクター

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする小誌編集長。1973年、東京生まれ。

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干場義雅

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