今、腕時計選びは個性を重んじる時代です
スマホの普及により、腕時計をしなくなった人が増えたといわれる昨今。しかし一方で、ビジネススーツにおける腕時計の選択肢は、かなり広がったといえるでしょう。
まず、スーツのコンフォート化によって、以前のようなドレスウォッチ一辺倒ではなく、クロノグラフやダイバーズといったスポーツウォッチも許容されるようになりました。そして、アップルウォッチの登場によって、スマートウォッチなる次世代デジタル腕時計も、ビジネススタイルにおいて市民権を獲得。まさしく百花繚乱状態といえるでしょう。
選択肢が豊富なのはうれしいですが、それゆえに選びに悩むという現実も。そこで、ビジネススーツにオススメな腕時計を、10〜50万円以下、50〜100万円以下、100万円以上という3つの価格帯でご紹介したいと思います。
選択肢が増えたことにより、必ずしも価格の高い腕時計がすなわち良い時計という基準ではなくなりました。特に昨今はブランド至上主義やトレンド至上主義よりも、パーソナルな趣向性を重んじる時代。腕時計はともすれば制約があるビジネススーツよりも個性が如実に表れるので、そのデザインによってどう見られるのかもちゃんと考慮して選びたいものです。つまり、その選びに一家言あるかどうかが大切ってことです。
10万円〜50万円ならこの時計がおすすめ!
品良いブルーダイヤルで、トレンド感をさりげなく
<Hamilton ハミルトン>
ジャズマスター マエストロ
クラシックからスポーティまで、幅広いバリエーションを揃えるジャズマスターコレクション。ジャズマスター マエストロでは、2つ目クロノグラフを採用したクラシック顔ながら、昨今のトレンドであるブルーダイヤルを採用。型押しカーフストラップとともに、ビジネススーツの定番色であるネイビーやグレーと好相性です。
実用的にして威張りも効く、頼れる1本
<CASIO カシオ>
オシアナス OCW-T2600-1A3
コンセプトに掲げる“エレガンス テクノロジー”は、まさしく言い得て妙。クロノグラフにデイト機能、マルチバンド6、ワールドタイム、そしてハイブリットマウント構造やタフソーラーと実に多くの機能を搭載しながらも、ブラックダイヤルにゴールドインダイヤルという配色が、ビジネスにふさわしいクラス感を主張します。
こんなゴールドなら、ビジネスユースでも嫌味ない
<BAUME&MERCIER ボーム&メルシエ>
クリフトン ボーマティック
SSケースにレッドゴールドのベゼル、そしてポーセリン風に艶やかに仕上げたダイヤル。このクリフトン ボーマティックは、手元にエレガンスを演出したいときに打ってつけの1本といえるでしょう。それでいて、自社開発のムーブメント・ボーマティックは、耐磁性、パワーリザーブ、高精度、耐久性に優れるなど、実用性も備えています。
50万円〜100万円ならこの時計がおすすめ!
海外での出張で、メイド・イン・ジャパンを誇示
<Grand Seiko グランドセイコー>
SBGH267
1998年に開発されたキャリバー9S。その20周年を記念した限定モデルが登場。20年という月日を経て今なお進化し続ける同キャリバーは、先進のナノテクノロジーによって安定した高精度を実現しています。今回は、それを新デザインのケースに搭載。これぞまさに、質で勝負できる時計です。世界15OO本限定。入手はお早めに。
パーティスタイルに、華を添えるならこれです
<MONTBLANC モンブラン>
ニコラ・リューセック クロノグラフ
初のオリジナルキャリバーを搭載し2008年に発表されたニコラ・リューセック クロノグラフ。そのアップデートモデルが登場しました。特徴は、4時と8時位置に配されたディスク回転式のインダイヤル。シルバーホワイトダイヤルやギョーシェとともに、装飾性の高いラグジュアリーな雰囲気を漂わせる1本に仕上げられています。
重厚だけど威圧感のない、スタイリッシュダイバーズ
<BREITLING ブライトリング>
ヘリテージモデル・スーパーオーシャン ヘリテージII
1957年に初代が登場したスーパーオーシャン。2017年に誕生60周年を迎え、オリジナルへの敬意を払ったヘリテージモデル・スーパーオーシャン ヘリテージIIとして登場しました。その整然としたデザインは、ヘリテージと名乗れどモダンな印象に。200m防水を可能にするSSケースの強靭かつ重厚さが、オトコの所有欲を満たします。
50万円〜100万円ならこの時計がおすすめ!
格を求めるなら、ここがやっぱり頼りです
<Vacheron Constantin ヴァシュロン・コンスタンタン>
パトリモニー・オートマティック
これ以上にして以下もなし。パトリモニー・オートマティックは、究極のシンプルデザインといえるでしょう。ケース及びアプライド・アワーマーカーは、18Kホワイトゴールド。36mmというサイズは、男女問わず手元を優美に飾ります。格も価格も雲上の1本。いつかは手に……、そう願う人は多いでしょうね。
ミリタリーも、イタリアンデザインならビズ顔に
PANERAI パネライ
ラジオミール1940
1936年に誕生したラジオミールの系譜を継ぐ、ラジオミール1940。史上初の軍事用ダイバースという出自を感じさせないシンプルを極めたデザインは、クラシックというよりむしろモダン。特に同シリーズ初の自動巻きを搭載したこのスリーデイズ オートマティックは、その機構においてもモダンです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Naoki Torii(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
※価格はすべて税別です。
【問い合わせ】
ビームス ハウス 丸の内 03-5220-8686
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7371
カシオ計算機 お客様相談室 03-5334-4869 https://casio.jp/wat/
ボーム&メルシエ http://www.baume-et-mercier.jp
ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011 http://www.breitling.co.jp/
セイコーウオッチ お客様相談室 0120-061-012 www.grand-seiko.com
モンブラン コンタクトセンター 0120-39-4810 http://www.montblanc.com
オフィチーネ パネライ 0120-18-7110 http://www.panerai.com
ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755 http://www.vacheron-constantin.com