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健康と美が手に入る?「生存本能ホルモン」アドレナリンの効果とは

2018.2.24 2018.2.24
2018.2.24

闘争と逃走のホルモン、その実態

皆さんは、興奮状態や緊張状態のときに、「今アドレナリンが出てる!」と言うことはありませんか? 特にスポーツなんかではよく聞く言葉ですよね。

この「アドレナリン」という物質、気持ちが高まったときに出るモノ……という認識が一般的だと思います。

しかし、それだけではありません!

実は、アドレナリンは上手く使えばストレス解消、健康にも影響の強いホルモンなのです。

今回、そんな大切なホルモンである「アドレナリン」の特徴や作用について、徹底解説します。

アドレナリンとは?

アドレナリンは、交感神経が活性化すると、副腎(腎臓の隣)の副腎髄質から分泌されるホルモンです。

元々は動物が命の危険を察知したときに「戦うか、逃げるか」を瞬時に判断するための身体機能で、「危険から身を守る」ことに特化したものなのです。

どういうときに分泌されるの?

体の中で「交感神経系」が優位になったときです。

興奮や緊張で活性化する「交感神経」がはたらくと、アドレナリンは副腎から血液中へと分泌されます。そして血中に分泌されると、血圧の上昇や心拍数の増加などのはたらきを促進させ、いわゆる「ドキドキしている」状態になるということですね。

交換神経系が働くのは、主に恐怖・不安を感じた時緊張・興奮状態の時などです。つまり、何らかのストレスがかかった場合と興奮した場合にはアドレナリンが大量に出る可能性が高いということです。

アドレナリンの作用

アドレナリンには様々な効果があります。大きく2つに分けてご紹介します。

①痛みや疲れを感じにくくなる

これは有名な効果ではないでしょうか。

よく格闘技などで、まるで痛みを感じていないかのように闘い続けている試合がありますよね。あれはもろにアドレナリンが出ているシチュエーションと言えるでしょう。しかし、アドレナリンが切れると一気に痛みや疲れが襲ってきます。

また、アドレナリンが脳に行きわたると、エンドルフィン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどの物質も同時に出てきます。

実は、エンドルフィンはモルヒネ(ここで痛みを緩和)、ノルアドレナリンは覚せい剤、ドーパミンはコカインを使った時に出てくる物質でもあるんです。

つまり、アドレナリンが出ると、モルヒネと覚せい剤とコカインを一気に摂取したような状態になるということ。取扱いには注意が必要です。

②いつもより力が出る

いわゆる「ゾーン」「火事場の馬鹿力」状態のことです。

必死に逃げたり闘ったりして危険な状態に陥ると、体は生き延びるためにアドレナリンをバンバン送り込みます。

具体的には、血管を広げ、酸素を通りやすくします。すると、脳内の酸素量が増えて注意力や集中力向上&血液中の酸素濃度が上がって、筋肉の吸収率が良くなります。すると、一時的ですが身体能力が爆上がりするのです。

アドレナリンは人間の生存本能そのものであり、ここから「闘争と逃走のホルモン」なんて異名がついたりもしているんですよ。

アドレナリンのメリット

 

上記のとおり、アドレナリンは自分が持っている以上の力を出すときに役立ちます。スポーツや戦いで自分のリミッターを外さなければならないときには必要不可欠な機能であると言えるでしょう。しかし、現代の私たちにそんな命の危機は簡単には訪れません。

では、日常生活でどのようなメリットがあるのでしょうか?

①血糖値が上がる

アドレナリンは、グルカゴン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンなどと一緒で血糖値を上げるホルモンの1つです。

体に血糖が足りないと、頭がボーっとしたり、無気力になったり、イライラして落ち着きがなくなるなどの症状が見られます。

低血糖の原因は、主に食事の量が少ない場合・忙しくて定期的に食事がとれない場合などです。つまり、日々忙しいスマフォー読者の方々はアドレナリンを必要としているということですね!

②脂肪燃焼

アドレナリン(や、ノルアドレナリン)は「脂肪動員ホルモン(アデポキネチックホルモン)」とも呼ばれます。

これらが分泌されると、脂肪を分解する酵素「リパーゼ」が働き、脂肪が分解されます。そして、分解された脂肪酸はエネルギーとして燃焼されるという仕組みです。

意外にも、ダイエットに直接的に結びつくホルモンなんですよ!

③代謝が良くなる

アドレナリンが活性化すると、エネルギー消費が増え、熱を生み、体温が上がります。体温が上がると、発汗して体温を一定に保とうとするので、発汗が増え、代謝が上がります。

人間は20歳を過ぎると基礎代謝が落ちますから、たくさん発汗して、太りにくく痩せやすい体をつくることはかなり重要。

意図的にアドレナリンを出す方法

ここまで、アドレナリンの重要性を見てきました。では、アドレナリンを意図的に出すにはどうすればいいのでしょうか?

実は、方法はたくさんあるんです。

いくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

・勝負事をする

ギャンブル、スポーツetc...勝負事は最も手っ取り早くアドレナリンを出す方法、と言っても過言ではないでしょう。

アドレナリンを出すには「興奮」が必要なので、賭け事やスポーツはぴったりなんです。スポーツをするのではなく、観戦でもOKです。

ただ、何にせよゆるい活動ではダメ。アドレナリンの分泌を止めないためにも、「自分を追い込む(集中する)」「連続して行う」ことが重要になってきます。

オリンピックなどで新記録がバンバン出たりするのも、あの緊張感のあるステージがアドレナリンを出してくれているからなんですよ。

・筋トレをする

筋トレでも、ある程度の興奮状態に入ればアドレナリンを分泌することができます。ただ、もちろん勝敗のはっきりしたスポーツではないので「激しく」トレーニングをすることが必要。

休憩を少な目に、回数を多くこなしてやるような筋トレがオススメです。そして、興奮状態にもっていくには、モチベーションを高く保つことは必須条件です。やる気を全開にして臨みましょう!

また、興奮できる(自分が盛り上がる)音楽を聴きながら筋トレすれば更なる効果が見込めます。

・カフェインの含まれた飲み物を飲む

カフェインの入った飲み物を飲むと、ドキドキしたり眠れなくなったりしますよね。あれもれっきとした興奮状態です。

カフェインの興奮作用は交感神経を刺激します。アドレナリンも交感神経と密接に関わっているので、これらは相互作用し、更に興奮状態になります。効果は倍増です!

ちなみに、カフェインは30分~1時間ほどで効果を表すので、筋トレやスポーツなどを行う30分ほど前にカフェインを摂取すると非常に効率が良い活動をすることができます。

・恋をする

恋のドキドキの正体は、何を隠そうアドレナリンです。

魅力的な人に出会うと、心拍数や血圧が上がり、瞳孔も開きます。これによりいわゆる「キュンとする」という現象が起きるわけですが、これはアドレナリンが出ているから。

更に言うと、アドレナリンが出ると上記のように「脂肪燃焼」「代謝が良くなる」などの効果があります。つまりは、恋をすると綺麗になる、という言葉は迷信ではありません。

ドキドキできるような恋をすると、綺麗にもなって頭も体も活性化して……良いことずくめですね♡

・目標を持つ

アドレナリンを分泌するときは、生命の危機に瀕したとき――つまり、追い込まれたとき。ちょっと厳しめの目標を立て、それをクリアするために必死になっているときにアドレナリンは出ます。

「●月×日までにここまでやる!」という風に期限まで設定したり、他の人にその目標を宣言したりすると、追い込みに拍車がかかって◎。

ぜひ高い目標を持ってみてください!

アドレナリンのデメリット

こんなに便利なホルモン「アドレナリン」ですが、溜めこむだけで「有効に」使わないと、デメリットもあります。

・攻撃的な性格になる

まずは、興奮が高まりすぎて攻撃的になってしまう場合があること。もちろん生命の危機に遭遇したときには攻撃性が重要です。

しかし、スポーツなどでこの症状が起こってしまった場合、相手をやりすぎなほどに攻撃してしまうかもしれません。

自分でおさえられないほどにならないように注意が必要です。

・不眠症になりやすい

アドレナリンと睡眠は密接に結びついています。前述の通り、カフェインをとるとアドレナリンの分泌を促すことになるので、不眠に繋がりやすいのです。

疲れてはいる、でも寝れない……こういうときは、アドレナリンが過剰分泌されている可能性が高いということです。もしこの症状が続くと、精神疾患にも陥る可能性があります。

この症状は、セロトニンをたくさん分泌することで改善できます。日光をしっかり浴びて、適度な運動をし、トリプトファンが含まれる食品(乳製品、大豆製品、バナナ、赤身肉etc...)を多く食べるよう心がけましょう!

・うつ病やPTSDになる可能性

ストレスを強く感じ、それが長く続くとうつ病やPTSDになる可能性があります。

これは、マイナスの感情を脳が認識するとアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、心と体を緊張状態にもっていくことが原因です。

解決策としては、脳がマイナスの感情を認識しないこと――強引にでもプラス思考で考えること、それができないとしても、その出来事を受け入れ「±0」の状態にもっていくことが有効だと考えられます。

まとめ

いかがでしたか?

アドレナリンは、闘争と逃走のホルモンの名の通り、生命に強く結びついた大切なホルモンです。また、過剰に分泌していると興奮が収まらなくなり、不足しているとやる気が出ないコントロールが難しいものでもあります。

つまり、

○スポーツなど、力を発揮したいときには欠かせないパフォーマンス向上において重要なホルモン

○ダイエットや代謝改善などにも効く

しかし

○出し過ぎると不眠症やうつになる可能性もあるため、注意が必要

であるということです。

アドレナリンと上手に付き合えば、スポーツ・恋・健康すべてがうまくいく……かもしれませんね!

Photo:Getty Images

Text:K.S

KEYWORDS
健康

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