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干場の究極ワードローブ! キーワードは"エコラグ"

素材が半端ない! ロロ・ピアーナのテーラードコート

2018.3.12 2018.3.12
2018.3.12

銀座のママも太鼓判を押す 気品溢れる「究極の普通」

3、4年ぐらい前になりますが、これは並木通りにあるロロ・ピアーナで購入しました。当連載でも、ロロ・ピアーナをかなりの数を紹介してきましたが、テーラードコートがかなりの大好物でして……。新しい出合いがあるとついつい試したくなってしまうんですよね。なかでもロロ・ピアーナのこれは、所有しているコートのなかで、おそらくいちばん高級で、さらに一番着丈が長いタイプ。商品だけ見てもわからないかもしれませんが、着るとエレガントでとてつもないオーラを放つんです。僕がお店でスーツの上から試着してみた瞬間に、「なんて品よく見えるんだろう」と驚いたぐらいですから。

素材は100%カシミア製。触ったら、本当に気絶してしまいそうなぐらいヤバいです(笑)。近づいて見るとヘリンボーンストライプになっていて、イタリアの艶っぽさとイギリスの伝統がうまい具合にマッチしているんですよね。見るからに上質な光沢も魅力のひとつで、僕はこのコートをここいちばんの勝負コートにしています。深みのあるネイビーは“ミッドナイトブルー”といって、フォーマルウェアでは夜の照明で見ると黒よりも黒く見えるといわれているほど。パッと見は、どこにでもある普通のネイビーのテーラードコートなんですけどね、全然普通じゃない。これぞ、僕が目指す「究極の普通」、「最高級の普通」。

さらに試着したとき、決め手となったのがディテールへのきめ細やかな配慮でした。僕の癖なんですが、コートをはおるとまず襟を立てて、ポケットに両手を突っ込んでみるんです。そしたらこのコート、ポケットの中に手が吸い付くような肌触りだったんです。オレンジのベルベットみたいな生地が内袋に使われていて、手を入れた瞬間から暖かい。こんな小さなところまで考え抜かれているのが、ロロ・ピアーナの凄さなんです。

これは余談となりますが、ファッション業界の大先輩に連れられて銀座のクラブに飲みに連れて行っていただいたときに、たまたまこのコートを着ていたのですが、クロークに預けようとした瞬間、受け取ったお姉さんの目が点になっていました(笑)。銀座のホステスといえば、連日、政財界の大物たちを相手にしている強者揃い。そんな百戦錬磨の厳しい審美眼を持った女性に認められたのですから、この経験はなかなか自信になりました。

さらに、帰り際にママがひと言。「一流になればなるほど、男性は王道でシックな装いを求めるようになるの。華美なファッションで目立っているのは、まだまだ子供。仕立てや素材が上質な服で、どこにでもいるような普通のものを着ているように見えるけど……、とてつもない雰囲気を持っているある人。これが凄い人なの。触れればわかるのよ」。なるほど、やはり求めるのは、「究極の普通」。「最高級の普通」。男の服装術はやっぱり奥が深いですね。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE

エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

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