『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、40男の定番であるグレーのダブルスーツを色っぽく見せるコーディネート術について学びたいと思います。
LESSON191 ダブルのグレースーツを色っぽく見せるコーデ術
ここ最近、クラシック回帰とともに人気を取り戻したアイテムのひとつ、ダブルスーツ。おじさんのイメージがあった昔と比べて、コンパクトでスマートなシルエットとスタイリッシュなデザインで若い年齢層も抵抗なく着ていますよね。そこで今回は、大人の色気をMAXに発揮するダブルスーツのコーディネート術をモデルのヨハネス・ヒューブルから学びたいと思います。
まずは肝心なスーツ選びから見てみましょう。ヨハネス・ヒューブルが選んだのは、一見地味に見えるグレー無地のダブルスーツ。短めの着丈やコンパクトな肩周り、それにシャープなピークドラペルにより、モダンでスポーティな印象を作り、落ち着いた大人のオーラと若々しさの両方をキープしています。40代だからこそ似合う貫禄のある色選びとモダンなフィッティングこそが、大人の色気を引き出す大きなポイントになります。
そしてインナーは、ハイゲージのブラックタートルニットをチョイス。シルク×カシミヤのような艶感のある素材であれば、タイドアップのように十二分にドレッシーに見せることができます。黒タートルニットは、ぼやけがちなグレージャケットをキリっと引き締めて見せて、さらに小顔効果も抜群。インテリな雰囲気も醸し出し、どんな女性も一瞬でキュンとなる最強のインナーと呼べるでしょう。
ここで一番注目したいのは、シューズ選びです。ヨハネス・ヒューブルの名刺代わりとも言えるダブルモンクをチョイスしているのですが、今回選んだのはあえての茶色。配色から言えば、黒がセオリーなのですが……。実は黒と茶のカラーコンビネーションが今年注目されているんです。モノトーンコーデに茶靴をポイントで挿すことで、全体の印象がまろやかになり、お洒落度がグッと増します。ヨハネス・ヒューブルのコーデがコンサバでありながら色気が有り余るのは、配色をかなり意識しているからなのです。このちょっとした違和感を生み出すことが、コンサバコーデのマンネリを防ぎ大人の余裕を醸し出す秘訣なのかもしれません。お洒落達人のカラーテクニックを盗んで、早速トライしてみてはいかがでしょうか。いつものダブルスーツがとても新鮮に映るはずです!
Text:Satoshi Nakamoto
【ヨハネス・ヒューブルのように装うならこんなアイテムがオススメ】
LARDINI(ラルディーニ)の最高クオリティを体感できるSARTORIAサルトリアラインのダブルスーツはLoroPiana社謹製の撥水加工RAIN SYSTEMを搭載したしなやかなウールサキソニー生地を使用、男らしさと渋みが頂点に達した仕上がりになっています。
Letroyes(ルトロワ)では定番的位置づけとなった丸胴編みによるストレスフリーな着心地とスタイリッシュなスマートさを演出できるウールソリッドタートルネックニットは凡庸性の高さをひしひしと感じられる仕上がりになっています。
ヴィンテージカーフダブルモンクストラップシューズ NILOほんのりラウンドトゥな010ラストを採用したダブルモンクストラップシューズNILOはヴィンテージカーフを採用し、ほのかにムラある発色が特徴の一足です。
ナポリの職人の息遣いが感じられるハンドヘム仕上げの味わい。ヴィンツェンツォ氏自ら選び抜いただけあり、Stile Latinoのジャケットやスーツ、シャツ等との抜群の相性を約束してくれます。