『FORZA STYLE』では、シンプル&ベーシックな装い方をしているセレブをピックアップし、その着こなしやアイテムをご紹介。今回は、ネイビージャケットの知的に見せる着こなし方です。
LESSON178 ワントーンで知的に魅せるネイビージャケットの着こなし方
流行に左右されない40代のマストアイテムといえば、まず真っ先に思い浮かぶのがネイビージャケットですよね。ホワイトパンツにブラウンシューズを合わせる「アズーロ・エ・マローネ(青と茶)」やグレースラックスにブラックが代表的なコーディネートですが、今回はネイビージャケットをさらにこなれて知的に見せる着こなし方をハリウッドセレブ、リチャード・ギアから学びたいと思います。
シルバーヘアにメタルフレームのメガネが大人の余裕を感じさせる名俳優のリチャード・ギア。紳士的な容姿なのにプレイボーイな雰囲気を感じさせるのは、2000年に大ヒットした「オータム・イン・ニューヨーク」で演じた役のまんまですね。さて、肝心のネイビージャケットの着こなしをみてみましょう。
こなれて見せるポイントはカラーコーディネートにあります。ネイビーのシャツに、ブルージーンズとネイビースエードのチャッカブーツを合わせてネイビーのワントーンでまとめているのがわかります。ワントーンコーデって、全部が同じ濃度でまとめると、ノッペリと重たい印象になりがちなんですが、それぞれアイテムの色濃度をズラすことで、ワントーンでも立体的に見えるように工夫されているんです。
さらにシャツは艶有り、シューズは艶なしにするなど素材にもメリハリを効かせているのもポイントです。これも全てが計算された玄人技なんです。ネイビーは知的さや清潔感もあり、色気も感じさせるリチャード・ギアにピッタリの色。自分の見せ方がわかっていますよね。ベーシックなアイテムのみで作るコンサバスタイルですが、配色と素材にこだわることで知的かつセクシーに見せることができるという好例です。これなら明日からでもすぐに真似できますよ、ダンナ!
Text:Satoshi Nakamoto
【リチャード・ギアのように装うならこんなアイテムがオススメ】
「THE GIGI(ザ ジジ)」の今シーズンを象徴するモデルがこちらの"VELVET"。2ボタンでピークドラペル、チェンジポケット付きとクラシカルな流れを汲むトレンドを盛り込んだ意欲作です。
クラシカルな雰囲気が特徴のレギュラーカラー「VALERIO」に、ハンド工程を随所に取り入れたクラシカルな表情が印象的なボディ「JAMES」を採用したフィナモレのドレスシャツ。
経年変化による伸びがほとんど無いと評判が高いイタリアンストレッチデニムを採用し、同ブランドが誇る高いウォッシュ技術を駆使して全体的に色落ち加工を施しています。ナチュラルな色落ち具合は本当に経年変化をしたかのよう。程良く浅いデニムの色合いは、抜群のこなれ感があります。
guji(グジ)定番のグッドイヤー製法を採用したスエードチャッカブーツはコバの張り出しを極力控え、ソールも薄いものを採用することで堅牢感を無くし、都会に似合う軽快な仕上がりにコントロールしています。