FASHION ― 服飾歳時記

赤峰幸生の「服飾歳時記」

赤峰先生が敬愛する、英国フランネルの名門「フォックス ブラザーズ」の現在とは?

2017.11.22
2017.11.22

フォックス ブラザーズという世界の宝物

にじかくれてみえず   虹蔵不見 初候(11月22日~11月26日)
きたかぜこのはをはらう 朔風払葉 次候(11月27日~12月1日)
たちばなはじめてきばむ 橘始黄  末候(12月2日~12月6日)

今年は10月に早くも10度前後の気温で本格的な冬到来を感じ、私にとっては待ちに待ったコートの季節。昔からコートは長めと決めていましたから、さまざまなコートを所有しています。

世界各地のヴィンテージショップで求めたコートから、我が友アントニオ リヴェラーノに仕立ててもらったコート、そして私のコレクションブランド(AKAMINE Royal Line)で自らデザインして作ったコートなどの中から、その日その日のスタイルに合わせてチョイス。

男が身に纏う最も大きな分量のコートを着て愉しむのはもちろん、当然のことながらマフラーや手袋などとの相性など、「色・素材合わせ」を迷う朝の時間を楽しんでいる毎日です。

パリの生地展のテーマは、「セルフポートレート」

前回の「立冬」に続いて、フォックス ブラザーズのヘッドデザイナーであるローズマリー・ブーンさんとの対談です。現在、創業家は関与していないフォックス ブラザーズですが、なんといっても1772年創業時からの膨大なアーカイブが私たちの仕事にとっては大きな魅力で、今回の来日に際してもローズマリーさんはアーカイブの生地を持参してくれました。

赤峰 テキスタイルの仕事の面白いところは何ですか。

ローズマリー 織物の構造は、経(たて)糸と緯(よこ)糸の組み合わせという実にシンプルなものですが、いろんな色と質感を生み出せることでしょうか。

赤峰 肉眼では2色の組み合わせに見える生地も、ライトスコープなどで糸の撚り具合を見ると4色使いだったり7色が混ざっていたり、本当に奥深くて面白い。

ローズマリー 9月にパリで行われたプルミエールヴィジョンの展示会場にもライトスコープを持参されていましたね。

赤峰 あれは生地の展示会には欠かせない私の秘密兵器なんですよ。ところで、プルミエールヴィジョンのフォックス ブラザーズのテーマは新鮮でしたね。

ローズマリー 2018年秋冬は「セルフポートレート」というテーマで、アイルランド生まれのイギリス人画家のフランシス・ベーコンや、デイヴィッド・ホックニーにインスパイアされたコレクションを発表しました。

赤峰 コレクションはどうやって構成するのですか。

ローズマリー コレクションの度に社内のライブラリーにあるアーカイブの生地を参考にして組み立てていきます。今回は秘蔵のアーカイブを持ってきたので、ぜひ見てください。

フォックス ブラザーズのアーカイブが教えてくれるもの

赤峰 ローズマリーさんがアーカイブの生地から学ぶことは何ですか。

ローズマリー 社内に残されている生地はどれも大好きですが、実際に生地を見て、触れていると、時間の経過を感じます。特に「ヘリテージ・フランネルライン」というアーカイブがあって、素材の柔らかさを最大限に活かすために軽く起毛させたフランネル・フィニッシュが素晴らしく、再現することに歓びを感じています。

赤峰 私もフォックス ブラザーズのアーカイブは大好きです。手元に1902年のネクタイのテキスタイルコレクションブックがありますが、いつもこれを見ながら、「スーツとネクタイの最高のコンビネーション」を探っています。そうするとスーツ生地とネクタイ生地の色柄がセットになってイメージができてくる。そうして次に「スタイル」に繋がっていくのです。そういうミックスをしていく過程が一番楽しい。

ローズマリー 赤峰さんはクリエーターとして完璧ですね。メンズウェアはクラシックでシンプルなのが一番面白いです。

赤峰 トレンドとは先のモノを考えるのではなく、クラシックの基本に立ち返ることなんです。そこが肝(きも)なので、フォックス ブラザーズのアーカイブは本当に宝物ですよ。

日本の男性はきちんと着こなすスタイリッシュな人が多い

赤峰 ローズマリーさんは今回が初来日ですが、日本の男性を見てどう思いましたか。

ローズマリー 世界的な傾向で、スーツやジャケットの生地は軽いものが好まれていますが、日本の男性を見てもその傾向がうかがえました。あと、きちんと着こなしているスタイリッシュな人が多いと思いました。

赤峰 ローズマリーさんはこれからどんな仕事をしていきたいですか。

ローズマリー フォックス ブラザーズに永遠にいたいですね。同僚はイヤだというかもしれませんが(笑)。南西部にたくさんあったミル(機屋)が少なくなって、今はフォックス ブラザーズが頑張らなければと思っています。

赤峰 また生地を見に行きます。頑張ってください。

La bisboccia にてクリスマスイベントを開催!

12月3日(日)にイタリアのクリスマスの家庭料理を再現したイベントを、東京・広尾のイタリアンレストラン La bisboccia(ラ・ビスボッチャ)にて開催いたします。インコントロとラ・ビスボッチャによるイタリア文化発信の第2弾です。ぜひご参加ください。

【日時】
12月3日(日)18:00~(受付は17:30から)

【コース】
・お料理/全9品(詳しくは上記のカードをご覧ください)
・お飲物/乾杯シャンパン1杯・ワイン4杯まで
ソフトドリンク、コーヒー、紅茶、ミネラルウォーターもご用意しております。

【料金】
・コースお一人様 1万円 小学生以下 5,000円(税・サ込)
※お子様も入店いただけますので、ご家族そろってご来店ください。
※予約数に限りがございますので、ご了承ください。

【ご予約・お問い合わせ】
TEL 03-3449-1470 / FAX 03-3449-1809
E-mail : info@labisboccia.tokyo
URL : www.labisboccia.tokyo
facebook : www.facebook.com/labisboccia.tokyo/


次回、連載22回目は、12月7日頃の“大雪(たいせつ)”。12月3日(日)のイベントにぜひお越しください。


Photo:Shimpei Suzuki
Writer:Makoto Kajii


ジャパン・ジェントルマンズ・ラウンジ
 

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