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エンジンはメルセデス!新生アストンマーティンを試乗して気絶した!

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メルセデスAMG V8エンジン搭載の走りやいかに!?

アストンマーティン、それはまさに英国紳士御用達といったクルマ。メイフェアやナイトブリッジあたりでその姿をよく見かけます。ボディカラーはブラックかシルバー。ダーク系の色が人気ですかね。赤レンガのクラシックな建物にもガラス張りのアーティスティックなビルの前に置いてあっても街に溶け込むから不思議です。アストンマーティンのデザインはまさにタイムレスといったところでしょうか……。

今回バルセロナでステアリングを握ったDB11はそんなアストンマーティンの最新テクノロジーで作り上げられました。デザインはもちろん、ハードウエアの基本構造からすべて新しく設計されたニュージェネレーションです。

DB11は先にV型12気筒エンジン車が発表され、今回それを追うようにV8エンジンが追加されました。外観ではエンジンフードにアクセントがあるかないかでしか区別はつきませんが、キャラは新しくなります。

テストドライブはバルセロナの郊外にあるいかにも貴族の別荘を改築したようなリゾートホテルを起点に行われました。

さて、注目のV8エンジンですが、今回からメルセデスAMG製V8エンジンが採用されています。アストンマーティンの首脳陣は世界中のエンジンメーカーからそれをチョイスしたのです。いろいろな条件や諸事情もあるでしょうが、個人的にはグッドなマッチングだと思います。

ユニットはメルセデスAMG GTに搭載されるのと同じで、ツインターボになります。最高出力は510ps、最大トルクは675Nmです。もちろん開発陣はそれをしっかりアストンマーティンらしくチューニング。エンジンコントローラーを開発するボッシュ社とともにそれを実現しました。エンジン音に関しては、AMG GTはアメリカンですが、このクルマはヨーロピアンクラシックに仕立てたそうです。

ユニークなのは前後の重量配分。12気筒の前51:後49に対し、V8は前49:後51に逆転しているんです。シリンダーが12気筒より4本減りエンジン搭載位置がフロントの車軸より内側におさまったのが要因ですが、まったく逆というのが面白いですね。

そしてそれがそのまま走りに直結。ワインディングを走るとそれを強く感じました。前にエンジンを積んでいるとは思えないくらいハンドリングは軽快で、クルマの挙動もドライバーを中心に回転する感覚を得ます。開発陣が「よりドライバーズカーに仕上げた」と語ったのは、そういうところですね。

エンジンパワーも言うことなしで、とにかく速い。低回転から力強く加速し、高回転まで気持ちよく吹け上がります。エンジンサウンドも明らかにメルセデスAMG GTとは違っていました。

といったキャラで生まれたDB11 V8。12気筒モデルと異なる個性が光ります。でも格上の走りはそうですし、内装の仕上がりも大人。いずれにせよ、ジェントルマンの嗜好品であることは変わらない、って感じですね。

【プロフィール】

九島辰也
モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委 員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員
http://www.tatsuyakushima.com/index.html

 



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