素敵な結婚生活を迎える前に
「マリッジブルー」という単語を聞いたことがありますか? マリッジブルーとは、結婚間際に結婚に対して憂鬱な気持ちを抱いてしまうことで、男性女性ともに陥ってしまう可能性があります。なんと、結婚をした人の約3割がマリッジブルーになっていたとも言われているほど。そもそも、結婚を決めるほど縁があった相手なのに、どうして不安な気持ちになってしまうのでしょう? もし自分が、またはプロポーズの相手がマリッジブルーになってしまったら……。今回はマリッジブルーの特徴とその原因、対処法を紹介します。
目次
マリッジブルーの意味
マリッジブルーの時期
マリッジブルーの症状
①精神的に不安定になる
②身体に影響が出る
③相手に当たってしまう
④一人でいたいと感じる
マリッジブルーの原因
女性編
①結婚式の準備
②生活環境の変化への不安
③責任に不安を覚える
④「本当にこの人でいいのか」と感じる
男性編
①経済的な不安
②「自分で本当にいいのか」と感じる
③結婚相手への不安
④環境の変化への不安
マリッジブルーの解消法
①話し合う時間をつくる
②友達に相談する
③思い出を振り返る
④時間が解決
彼女のマリッジブルー対処法
①相手を受け入れる
②積極的に結婚準備に取り組む
③気分転換を促す
マリッジブルーの意味
マリッジブルーとは、結婚を控えた男女が、結婚生活や恋人に対し突如不安を覚え、憂鬱になることです。女性に起こりやすいと言われていますが、男性にも見られます。しばらくすると自然とおさまるのがほとんどですが、重度になると婚約破棄にまでつながってしまう可能性も。
マリッジブルーの時期
では、マリッジブルーはいつごろ起きるのでしょうか? 女性で一番多いのは、結婚の準備中です。様々な段取りや準備を行う中でパートナーとのすれ違いが生まれたり、忙しさでストレスが溜まったりして、マリッジブルーになってしまう人が多いようです。それに比べ男性は、プロポーズの前にマリッジブルーになる人が多いよう。プロポーズをするには相応の覚悟が必要ですから、その期間はとくに悩んでしまうのです。
その他には結婚後同居を始めた時期、親への挨拶の時期、入籍の直前などにマリッジブルーになることがあるようです。
マリッジブルーの症状
では、マリッジブルーになるとどのような症状が見られるのでしょうか。こうした行動や特徴が見られるのなら、マリッジブルーになっているのかもしれません。
①精神的に不安定になる
結婚に対しての不安が消えず、気分が落ち込んだり、憂鬱になってしまうのは、マリッジブルーの症状と言っていいでしょう。少しの迷いが生まれる軽いものから、うつ状態になってしまう重いものまで、その症状の状態は人によって異なります。
②身体に影響が出る
食欲がなくなるまたは止まらない、眠れなくなる、腹痛や頭痛が続くなど、重度なマリッジブルーになると身体が悲鳴を上げだすことも。それ以外にも、発熱が続く、持病が悪化するなどの症状が出たら要注意です。
③相手に当たってしまう
不安や不満を自分の中でおさえきれず、怒りっぽくなったりそっけなくなったりということが起きます。「マリッジブルーで嫁がヒステリックになった」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。マリッジブルーがひどいと別の人に目移りしてしまったり、会うのも嫌だと思ってしまったりもします。
④一人でいたいと感じる
デートの回数や時間を減らし、自分ひとりの時間を確保しようとするのもマリッジブルーの特徴。結婚すると独身時代よりは自分の自由になる時間が減ります。それを失う恐怖から、「自分一人の時間を増やしたい」と感じてしまうこともしばしばです。
マリッジブルーの原因
それでは、なぜマリッジブルーに陥ってしまうのでしょう? 実は、マリッジブルーになる原因は男女によって多少異なるのです。ここでは、その原因を男女別に紹介します。
~女性編~
①結婚式の準備
「彼が結婚式の準備になかなか協力してくれない!」そういった不満を抱える女性は多いもの。資金の見積もりや友人招待、両方の親との相談など、想像以上に行うことが多く、大変なのが結婚式です。それなのに男性側が積極的に準備に協力しないでいると、女性側のストレスを溜める原因になります。
②生活環境の変化への不安
結婚すると、当然ですが以前のような生活ではなくなります。自由がなくなるのでは? 仕事と家事を両立できるのか? など、結婚が未知だからこそとまどってしまうことも。特に遠方への引っ越しなどを予定している場合、不安がより大きくなってしまうことも。また、女性は結婚すると苗字が変わります。そうした変化にも寂しさを覚えてしまうことがあるようです。
③責任に不安を覚える
結婚となると、ふたりの世界で完結するものではなくなってきます。両家の親や親戚と交流していくことも避けられませんし、子どものことも考え始めるなど、すべきことが増えます。すると、自分に本当にそれらの対応が可能なのか心配になってしまうのです。
④「本当にこの人でいいのか」と感じる
他にも良い人がいるのではないか、と思ってしまう女性も少なくないようです。理想を追い求めても仕方ないことはわかっていても、一生この人とやっていけるのか、結婚前だからこそ自問自答してしまうのです。
~男性編~
①経済的な不安
最近は夫婦で共働きという家庭もだいぶ増えましたが、それでも「自分が家族を養う」という責任感を背負ってしまうのが男性というもの。生活するだけでもお金は必要ですし、本当に家族を食べさせていけるのか、自分の自由になるお金はあるのか、そういった不安が頭をよぎってしまいます。
②「自分で本当にいいのか」と感じる
一家の大黒柱としての責任を本当に担えるのか、その不安がマリッジブルーにつながることも。特に彼女の親に挨拶に行くときは、相手の家族にもきちんと納得してもらえるか、彼女を本当に幸せにできるか、重圧を感じて憂鬱になってしまうことがあります。
③結婚相手への不安
結婚が決まったからこそ、「本当にこの人でいいのか」と感じてしまうのは女性と共通。結婚を後悔したくないという思いから、相手の欠点を探してしまうこともあります。
また、飲み会の場などで「女性は結婚したら変わる」などと言われると、自分の嫁は大丈夫かな? と心配になってしまうことも。自分が本当に彼女のことを理解できているのか、不安になってしまうことも多々あるのです。
④環境の変化への不安
結婚するとなると、彼女と共同生活をすることになります。すると生活リズムや食生活を少なからず相手に合わせる必要が出てきます。特に仕事終わりの飲み会などに参加できる時間が減るのではないか、家で仕事をすることができなくなるのではないか……と、環境の変化に伴う仕事の影響への不安も大きくなってしまいがちです。
マリッジブルーの解消法
自分がマリッジブルーにかかってしまった! 言いようのない不安や苛立ちが募り、どうしようもない……。そういったときはどうすれば良いのでしょうか? その解消法を紹介します。
①話し合う時間をつくる
マリッジブルーの原因で述べたとおり、結婚にはお互い不安がつきもの。その不安をひとりで抱え込もうとすると、ストレスやイライラは溜まる一方です。結婚を決めたということは、ふたりで協力し合って一緒に生きていくと決めたということ。自分の気持ちを打ち明けるだけでも、精神的に楽になるはずです。ただ、お互い重度のマリッジブルーの場合は大げんかにもなりかねません。その場合は、別の友人に話をしてみては。
②友達に相談する
友達や親に相談してみて、客観的な意見をもらうのもオススメです。特に既婚者に話してみると、有益なアドバイスがもらえるかもしれません。ただし、こうした相談は同性にすること! 異性に相談して、それが浮気に繋がった事例もあるので要注意です。
③思い出を振り返る
初心にかえり、ふたりで恋人期間のことを振り返ってみてはいかがでしょうか? 結婚を決めたふたりなので、これまでの思い出もたくさんあるはず。特別なことから日常の些細なことまでふたりで思い出し、「これまでも色々なことを乗り越えてきた」と実感するのも大切なことです。
④時間が解決
マリッジブルーに陥っている最中は信じられないかもしれませんが、結婚式を終え、いざ結婚生活を初めてしばらく経つと、自然と解消される人も多いのです。のちのち、「結婚して良かった」と思えるようになった人もいるほど。あまり深刻に考えすぎず、必要なら少し距離を置くなどで頭を冷やしてみるのも良いかもしれません。
彼女のマリッジブルー対処法
では、自分でなく彼女がマリッジブルーになってしまったときは、どう接するのが良いのでしょうか? 彼女が辛いときだからこそ、できるだけ力になりたいですよね。
①相手を受け入れる
どんなに彼女が情緒不安定になっていても、それを怒ってしまったら逆効果。「何があっても受け止める」という気概をもって、優しく話を聞いたり励ましたりしてあげましょう。「マリッジブルーの私にも根気強く優しく対応してくれて、私にはこの人しかいないと思った」と言う女性も実際にいます。
②積極的に結婚準備に取り組む
段取り良く準備に取り掛かる彼を見て、惚れ直したという女性もいます。頼りがいがある姿を見せて、彼女の負担を少しでも減らしてあげましょう。一緒に準備に取り組むことで、結婚生活もふたりで協力して乗り越えられるだろうと想像させることができます。
③気分転換を促す
結婚のことばかり考えていると、ストレスは溜まる一方。たまには結婚の話を全くしないデートに誘ったり、彼女がひとりで、または友人と気兼ねなく遊べる日を設けてあげたりすると○。気が晴れるとマリッジブルーも和らぐかもしれません。
いかがでしたか? マリッジブルーに悩むカップルは多いもの。しかしそれはだいたいが一時的なものです。ぜひふたりで協力して乗り越え、幸せな結婚生活を迎えてくださいね。
Photo:Getty Images
Text:R.S.