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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

ファン必見!ミスチル桜井が愛用するファッションブランドとは?

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フランシスト・モークスの美を生む デザイナー中村の「音」と「服」の関係

サトシーノが死ぬまでに逢いたい人をオファーして出ていただこうという企画。今回は、憧れのMr.Children 桜井さんがLIVEの衣装で着用されたり、プライベートでも愛用する超人気ブランド、「FranCisT_MOR.K.S.(フランシスト・モークス)」のデザイナーである中村博之さんです。今年の夏、広尾に新たなアトリエ「FranCisT MOR.K.S. LABORATORIES(フランシスト・モークス ラボラトリーズ)」を構えて業界から注目を浴びています。

中村博之 
(Hiroyuki Nakamura)

1965年生まれ。1994年にデザイナーとして「SHELTER LEE(シェルターリー)」をスタート。その後、独立し2001年 MOR.K.S.co.,ltd.(有限会社モークス)を創業。

2003年「 FranCisT_MOR.K.S.(フランシスト・モークス)」レディースブランド「 Vijin par des Mor.K.S.(ヴィジン)」を設立。

2004年 神宮前3丁目に「FranCisT_MOR.K.S. gallery-shop」をオープン。(現在閉店)

2010年「FranCisT_MOR.K.S. ONLINE SHOP」オープン

2017年 アトリエ兼ショールーム「FranCisT MOR.K.S. LABORATORIES 」(フランシスト・モークス ラボラトリーズ)」をオープン。(*期間限定ショップを定期的に開催予定)

【フランシスト・モークスとミスチル桜井氏との出会い】

サトシーノ:はじめまして、今日はお会いできて本当に嬉しいです。「FranCisT.MOR.K.S.(フランシスト・モークス)」は僕らミスチルファンの中では まさにカリスマ中のカリスマブランド。あの桜井さんが愛用していると思うだけで服に夢が詰まっています。いつ頃から始まったブランドなのでしょうか?

中村 :ブランド設立は2003年で今年で14年目になります。実は私も昔から桜井さんの大ファンで、いつか着てもらえるんじゃないかって、何故か不思議とそう思っていました。

サトシーノ:そうなんですか? それは同じファンとして凄く嬉しいです。ミスチルのLIVEには欠かさず行っていますが、桜井さんの衣装は毎回注目しています。最初はどのような出会いだったのですか?


中村:最初は、2006年頃だったと記憶しています。当時、渋谷のラグライズがセレクトショップだった頃、バイヤーさんによくして頂いていて、スタイリストの坂井達志さんがそこにあった赤いウェスタンチェックシャツをリースしてくださり、TV番組で着てもらったのが多分最初だったと思います。

それがきっかけだったと思うのですが、スタイリストの坂井達志さんが、桜井さんをイメージしてセレクトした数あるブランドのアイテムの中から、たまたま桜井さん本人に気に入っていただいたことで、今現在も着続けていただいていると思います。プライベートでもいろいろ愛用していただいていると聞いております。本当に光栄なことですね。

サトシーノ:フランシスト・モークスの服には遊び心がすごく感じられるデザインが多いですが、中でも鮮やかな色に目を奪われます。特に桜井さんのイメージカラーとして定着したピンクやブルーのレザーやシャツが凄く印象的ですよね。LIVEで欠かすことのできない、まさにアートピースです。あの姿に憧れて着ている人も多いと思います。

ライダースジャケット 14万円(税抜)/フランシスト・モークス(03-6427-7735)

中村:スタイリストを通じて、色についてのリクエストをいただくことがあります。一番印象に残っている出来事は、ミスチルの確か2009年のLIVE用に、ピンクのTシャツが欲しいという依頼でした。

当時、衣装にブランドロゴやアイコンのデザインはタブーだったのですが、ピンクの無地のTシャツがなくてブランドロゴとフランシスト・モークスのアイコンであるハイビスカル(※ハイビスカスとスカルを組み合わせたオリジナルの柄)のデザインTシャツをお渡しすることになったんです。なんと本人がそれを気に入ってくれてLIVEで着てくれたんです。武道館であれを見たときは、スタッフ一同感無量でトリハダが立ちました。

サトシーノ:ファンとしては鮮明に覚えています。確か2008年のアルバム、スーパーマーケットファンタジーのLIVEツアーの頃ですね。当時凄いインパクトでした! ロイヤルブルーのライダースもあの頃ではないですか?

中村:そうですね。あれもLIVEコンセプトに合わせて別注で作った桜井さんオリジナルのブルーですね。フランシスト・モークスを代表するアイテムのひとつであるライダースは、すべてホースレザー(馬革)にこだわっています。そのため、独特の艶や光沢感があり、美しい発色によってステージ映えするんです。

腕が細く長く見えてスタイルもよく見えるから、体型を意識する40代にもオススメです。 同じレザーを採用したベルトやブレスレットもセットで、フランシスト・モークス オンラインショップにて販売しております。

桜井さん着用モデル コットンのライダースジャケット 5万7000円(税抜)フランシスト・モークス(03-6427-7735)


サトシーノ:着て見ると、思ったよりも凄く軽くて細身に見えますね。ホースレザーって薄くてハリがあるし、体に馴染むのが早い。あれだけ桜井さんがステージで動き回っても全然平気なのは、このシルエットと素材の良さのおかげなんですね。普段この色は着ないけど、めちゃくちゃテンション上がります。普段使いならこのコットンタイプが実用的で良いですね! これ着てクラブとかで遊びたくなるなあ。 

【服作りと音のこだわり】

中村:服のインスピレーションで大切にしている要素のひとつは「音」なんです。桜井さんの他に尊敬しているアーティストに、ニューヨークを拠点に世界中を駆け回る大御所DJ、フランソワ.Kという今年63歳の有名な方がいます。彼はクラシックからアンビエント、ジャズ、レゲエ、ダブ、ロック、R&B、アフリカン、テクノ、ヒップホップ、ダブステップまでオールジャンルを幅広くミックスするDJ界のレジェンドです。彼のDJプレイはインテレクチュアル(知的)でオープンマインド。

夜通しで行われて、さらに翌日の昼頃まで回すほど、とにかく熱狂的。独自の世界観を作りあげる点ではデザイナーと同じなんですよね。その影響もあり、アトリエにはDJブースが設置されたシェルターを作ってみました。彼の音に影響されて毎シーズンテーマを作っているといっても過言じゃありません。

サトシーノ:地下にシェルターって凄い! 秘密基地って感じがします。扉も分厚いし、完全防音なんですね。ここだと時間を忘れて一日遊べますね。フランシスト・モークスのライダースはやはり「音」がある場所が似合いますね。格好良い大人が知っている究極の遊び服に感じます。

中村:いつも遊びも仕事も全力投球です。この場所も土地選びから建築内装までとことんこだわりました。実はこの輝く透明なガラスブロックは、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノが設計した銀座にあるメゾン・エルメスで使われているものと全く同じものなんです。

©gettyimages

中村:あのビルの輝きに一目惚れしてしまい、いろいろ調べてみたら、イタリア・セヴェス社が販売するレンゾ・ピアノ監修のミラーコーティングされたガラスブロックで、分厚いゆえに防音性能もあることを知り、いつか使いたくて、ここを建てる以前に残っているものを全部買い占めておいたんです。

サトシーノ:どうりで見たことがあると思いました。メゾン・エルメスに目を付けるとは流石のセンスです。この場所だけでなく、アトリエ全体がアートですね。

中村:この場所の設計デザインは最初、建築家に任せていたのですが、採用せず一度白紙に戻し、結果的には一切妥協せず、デザインはすべて私ひとりで行いました。

秘密基地へと繋がる地下通路

中村:まさに自分の城です。好きなことをとことん追求することで本物が生み出されると思っています。商談スペースを敢えてカフェのような作りにしてあるのもそのひとつ。

中村:このベンチは、パリの建築家ジャン・プルーヴェがデザインした1950年代のオリジナル作品なんです。当時パリの大学の講堂で実際に使われていた、かなりレアなヴィンテージ家具です。ZOZOTOWNの前澤社長も同じシリーズを所有されている様です。服同様、生活の中に自然に溶け込むタフで個性的なデザインが大好きなんです。

サトシーノ:なるほど、家具選びのセンスと知識も抜群ですね。中村さんのデザインは五感を研ぎすませて出来上がっているのだと感じます。

中村:ここ(フランシストモークス ラボラトリーズ)は、格好良い世界観を突き詰める実験室。日々進化し続け、新しい事をどんどん取り入れるため、試行錯誤しています。洋服だけではない色々なコトをやっていきたいと思っています。近いうちに定期的に販売イベントや、時にはカフェにして服装だけではなく、マインドが格好良い大人な人達に是非集まって楽しんでもらいたい。

【FORZA STYLEにオススメする最新作】

サトシーノ:遊びも極める。それはFORZA STYLEに補いたい要素ですね。コンサバティブな服装を好むFORZA世代にオススメできるシンプルなデザインのアイテムはありますか?

:2WAYダブルコート 14万円(税抜)、:ジャケット 13万円(税抜)/フランシスト・モークス(03-6427-7735)

中村:今回、自分自身が着たかったコートとジャケットが完成したばかりなんですが、これはズバリFORZA世代にオススメです。

サトシーノ:おおおお! めちゃくちゃ格好良いじゃないですか。着る前から作りの良さが伝わってきます。

中村:これはダブルフェイスの生地で作られた一枚仕立てのアウターです。ボタンの開け閉めによってPコートとナポレオンジャケットの2WAYでデザインを楽しめます。腕周りと胴回りがシェイプされノーシーム(縫い目のない)ようなデザインがキモなんです。

特殊千鳥ミシンによる縫製仕様を採用し、立体的に作られているので、体にフィットして美しいシルエットが生まれます。襟を立たせると、さりげなくアイコンのハイビスカルの刺繍が目に止まる仕様です。 ジャケットも作っているので、こちらもオススメですよ。

満足げなサトシーノ。気分は憧れの桜井さん!

サトシーノ:モードとクラシックが上手く融合されたデザインはまさに僕好みです! しかも、凄く軽くて肩も凝らない。デニムでもグレーパンツでもいけるし、パンツを選ばないのが良いですね。色味も落ち着きのあるブルーで実に美しい。凄く品があってエレガントですね。数々ラグジュアリーブランドのコートを着てきましたが、同じような高揚感を味わえます。これ、早速買っていいですか?(笑)

:ニット(オフホワイト)1万3800円、:ニット(ライトグレー )1万3500円(共に税抜)/フランシスト・モークス(03-6427-7735)

中村:もうすぐ発売予定なので、もう少し待ってください(笑)。フランシスト・モークスは、カジュアルアイテムが多いイメージですが、実はこういったテーラードも得意中の得意なんです。あとは、明るいカラーのシンプルなVネックニットも今季オススメです。インナーに使いやすくて良いですよ。肌ざわりが凄く良いんです。首もとにワンポイントだけ、ハイビスカルのスワロフスキーラインストーンがついています。

サトシーノ:大人がお洒落を楽しむキモは、何だと思いますか?

中村氏着用シャツ  2万1800円(税抜)/フランシスト・モークス(03-6427-7735)

中村:細部のこだわりだと思います。例えばうちの服で言えば、定番のウェスタンシャツもありきたりのものではなくて、全く新しいパターンにしてあります。

例えば、肩のヨークの切替線をあえて肩線から後ろ方向へ斜めに走らせることで、デザイン性を強調したり、前立てもウエスタンなのにオール比翼仕立てにしてスッキリ見せ、襟もソフトなワイヤーを中に入れ込み自由に立たせるように考案しております。

定番にも少し遊びココロを加えることってお洒落には必要な要素だと思います。確か桜井さんに最初に着ていただいたシャツもこのデザイン。当初からずっと作り続けている、まさにフランシスト・モークスの真骨頂です。

サトシーノ:カジュアルでありながら大人のセクシーさも感じられます。お洒落な大人の日常着をコンセプトにおくフランシスト・モークスらしいこだわりを感じるデザインですね。中村さんのようにシンプルにさりげなく羽織るってことが着こなしのポイントのような気がします。今までお会いした中で格好良かった人はいますか?

中村スタイリストの坂井達志さんです。仕事に対して誠実でストイック。独自の世界観を持っていてブレない。アパレルだけじゃなくてどんな仕事であっても、彼の様な一流な方に出会うと刺激を受けますね。

サトシーノ:中村さんが掲げる、これからの夢はなんでしょうか?

中村:海外に進出してブランドを広めたいと思っています。何年後かにニューヨークに出店したいですね。

サトシーノ:中村さんのお話を聞いて、ますますフランシスト・モークスのファンになりました。遊び心と夢を忘れず、自分の人生をとことん楽しみたいと思います。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

Photo:RIki Kashiwabara
Edit,Text:Satoshi Nakamoto

【問い合わせ】
フランシスト・モークス ラボラトリーズ
03-6427-7735
http://mor-k-s.com/online-shop







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