ラグジュアリーのデザインキーワードはSexy!
なんて優雅でしょう。昨年のペブルビーチでクーペ版を披露したメルセデスですが、今年はカブリオレの「Vision Mercedes-Maybach 6 Cabriolet」をワールドプレミア。あくまでコンセプトモデルですが、インテリアを除けば、もうそのまま売ったほうがいいくらい魅力的です。
デザイナーは同社のデザイン部門のトップであるゴードン・ワグナー。BMWから移籍してすでに10年ほどでしょうか、その才能が光ります。彼の口から発せられるデザインキーに❝Sensual Purity❞という信条がありますが、まさに官能的な純度の高い心揺さぶるデザインに見受けられます。
今更言うまでもありませんが、ラグジュアリーなモノは、数字や概念を超えたところにある世界観が必要となります。上から物を言うわけではありませんが、メーカーの意向は別としても、メルセデス-マイバッハを再起動するには十分な起爆剤です。
スペックに触れておくと全長は約6mで、パワートレインは550kW(750hp)の出力をもつEV。そのまま同社自慢のV12を搭載しませんかと言いたくなります。
流麗なデザインを見ていると、その昔「愛人に贈るならドラージュ」と言われたかつてのフランスの名車を思い出します。このメーカー、後に同郷フランスのドライエに吸収されてしまうのですが、なぜか同じ匂いを感じてしまうのです。
もっとも超富裕層が集うカーイベントは今やモーターショーより販促効果があります。とあるシンクタンクによれば、こんなご時世でもビリオネアやミリオネアは純増傾向にあるといいます。
庶民には目の保養程度かも知れませんが、ラグジュアリーカーって夢があって素敵だと思います。見る目を養えばクルマ選びも自ずと変わることでしょう。
Text:Seiichi Norishige
メルセデス・ベンツ日本
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■2017 Vision Mercedes-Maybach 6 Cabriolet World Debut at Pebble Beach Concours d'Elegance